肥満症

美容のコンディションとスタイル、実は同じ根っこ? 数字より大切な「体のサイン」のチェック法

体重には表れない、体からの「サイン」

 

日々の生活習慣をご自身で工夫している方も、今日初めてこの記事に出会った方も。医師の指導のもとでお薬などのサポートを取り入れながら向き合っている方も、毎日のお取り組み本当にお疲れ様です。

体重計に乗り、数字の変化を追うことは大切な習慣です。でも、

「数字は悪くないのに、なんだかスッキリしない」
「体重は順調なはずなのに、体のモヤモヤが消えない」

と感じることはありませんか?
実はそれ、体重には表れない、体からの大切な「サイン」かもしれません。

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偶然ではない!原因は同じ根っこ?

体からのサインとは一体どんなものでしょうか。
たとえば、

「最近メイクのノリが悪くて肌がカサつく」
「周期によってポツポツとした肌悩みが気になる」
「夕方になると足元が重く感じる」

と感じることはありませんか?

「それは体重管理とは別の問題では?」「たまたま肌の調子が悪いだけ」と思うかもしれません。しかし、人によって「お肉のつきやすい場所」が違うように、「出やすい肌の悩み」も人それぞれ異なります。
これらは決して偶然ではなく、あなたのベースにある「体質」という根っこで深く繋がっているのです。東洋医学的な考え方では、この傾向は大きく4タイプに分けられます。

なぜ「お腹の脂肪」と「肌のポツポツ悩み」がセットになるのか

ここで、少し面白い視点をご紹介しましょう。
東洋医学(漢方)では、体重の変化を「カロリー」や「意志の弱さ」だけで単純に測ることはしません。胃腸の働き、血の巡り、水分の停滞など、さまざまな要素が絡み合っていると考えます。

分かりやすい例として、

「お腹周りの脂肪が気になり、毎日のスッキリ習慣が滞りがちな人」

を見てみましょう。
東洋医学では、これを体に余分なものが溜まり、巡りにくい状態だと捉えます。本来なら体の外へ出されるべきものが滞ると、体に熱がこもりやすくなり、それがお顔のポツポツとした肌悩みとして現れやすくなると考えられています。

実はこれ、現代の医学や科学の視点から見ても、とても理にかなっています。
肌の研究では「腸と肌は深く繋がっている」ことが分かっています。スッキリしない日が続いて腸内環境が乱れている人ほど、お肌のコンディション悪化とも深い関連(相関関係)があることが知られています(※)。

また、お腹周りの脂肪は、単なる『重り』のような存在ではありません。お腹に脂肪が溜まると、そこから分泌される体内物質のバランスが変化し、体の中でわずかな負担(慢性的な炎症傾向)が続きやすくなることが知られています。こうした内側の環境変化が、巡り巡ってお肌を含む全身のコンディションにも影響を与えていくと考えられています。​​

東洋医学が昔から伝えてきた「お腹の滞りが、熱となって顔にのぼる」という現象。それはまさに、現代の科学が解明した「腸内環境の悪化」や「お腹の脂肪による小さな火事(くすぶるようなダメージ)」と重なってきます。
「お腹の脂肪」と「肌のポツポツ悩み」は、一見無関係に見えて、実は『体内に老廃物や熱を溜め込んでいる』という共通の要因から影響を受けている可能性があると言えます。

あなたの「根っこ」はどれ? 残りのタイプは次回!


先ほどの例を読んで、「なるほど、繋がっているのか!」と驚かれた方もいるかもしれません。
でも、「私はお腹というより下半身が気になる」「ポツポツとした悩みではなく、カサカサした水分不足が気になる」という方もいらっしゃいますよね。

次回は、今回お話ししきれなかった「残り3つのタイプ」をさらに詳しくひも解いていきます。
ご自身がどの傾向に近いのか、ぜひ次回のコラムであなただけの「ヒント」を探しに来てくださいね。


※本記事は、一般的な生活習慣情報の提供を目的としており、特定の治療法や薬剤の効果を示すものではありません。体調や治療方針については、必ず担当医にご相談ください。

【参考文献】
腸・皮膚相関(Gut-Skin Axis)について:
腸内細菌叢の乱れが皮膚疾患に与える影響についての研究
Salem I, et al. “The Gut Microbiome as a Major Regulator of the Gut-Skin Axis.” (Frontiers in Microbiology, 2018)
参考文献内臓脂肪と慢性炎症(アディポサイトカイン)について:
Matsuzawa Y. “The metabolic syndrome and adipocytokines.” FEBS Letters, 2006.

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記事の監修者
竹村 昌敏
ANS.監修医 2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。 その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。

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