シミ肝斑

シミの原因は女性特有?生理・妊娠・更年期で変わる肌とできる予防法を解説


  • シミの原因って、女性ならではの理由があるの?
  • 生理や妊娠、更年期でシミって増えるの?
  • 女性のシミは日々の生活で予防できる?

この記事を読むあなたは、そう悩んでいるかもしれません。

シミは紫外線だけが原因と思われがちですが、女性の場合は女性ホルモンの変化が大きく関わっています。だからこそ、生理周期や妊娠・出産、更年期といったライフステージごとに、シミのできやすさは変わってきます。

この記事では、女性特有のシミの原因と、生理・妊娠・更年期で変わる肌の関係、日々の生活でできるシミ対策について詳しく解説していきます。将来のシミを防ぎ、今あるシミと上手に付き合うための具体的な方法を見ていきましょう。

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そもそもシミができるメカニズムとは

シミができるメカニズムとは

シミとは、メラニンという色素が肌に過剰に蓄積し、茶色く沈着した状態のこと。

肌が紫外線などの刺激を受けると、肌を守るために「メラノサイト」という細胞がメラニンを生成します。通常、メラニンは肌のターンオーバー(生まれ変わり)によって少しずつ排出されるため、肌に残り続けることはありません。

ところが、メラニンが過剰に作られたり、ターンオーバーが乱れて排出が追いつかなくなったりすると、メラニンが肌に留まってシミになります。

つまり、シミができるかどうかは、次の2つのバランスで決まります。

メラニンの生成 メラニンの排出
紫外線・摩擦・ホルモンなどの刺激で増える ターンオーバーが整っていれば排出される

このバランスが崩れる要因に、女性の場合は女性ホルモンの変化が深く関わってきます。

女性はシミができやすい?その理由

結論からいうと、女性はライフステージによってシミができやすい時期があるといえます。

その大きな理由が、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」と「プロゲステロン」の存在です。

なかでもエストロゲンはメラニンの生成に関わるとされ、その分泌量が大きく変化するとメラノサイトが刺激され、メラニンが作られやすくなると考えられています。女性はこの2つのホルモンのバランスが生涯を通して大きく変動するため、その波に合わせて肌が揺らぎ、シミができやすくなる時期が訪れるのです。

さらに女性は、メイクやクレンジングによる肌への摩擦、無理なダイエットによる栄養不足など、シミにつながりやすい生活習慣を抱えやすい傾向もあります。

「同じように紫外線を浴びているのに、自分だけシミが増える気がする」と感じるなら、女性ホルモンと生活習慣の両面から原因を見直してみましょう。

【ライフステージ別】女性ホルモンとシミの関係

【ライフステージ別】女性ホルモンとシミの関係

女性ホルモンの変化は、ライフステージごとに異なります。まずは全体像を表で確認しましょう。

ライフステージ ホルモンの変化 シミへの影響
生理周期 排卵後にプロゲステロンが増加 生理前は肌が揺らぎやすい
妊娠・出産 エストロゲン・プロゲステロンが急増 肝斑やシミが濃くなりやすい
更年期・閉経後 エストロゲンが急激に減少 ターンオーバーが乱れシミが残りやすい

それぞれ詳しく見ていきます。

生理周期で揺らぐ肌とシミ

生理周期の中でも、排卵後から生理前にかけては注意したい時期です。

この時期はホルモンバランスの変化によって肌が敏感に傾き、紫外線などの刺激の影響を受けやすい状態になります。あわせて皮脂の分泌も増えるため、肌のゆらぎを感じやすくなります。

生理前に「肌の調子がいまひとつ」「くすんで見える」と感じる人は多いですが、これはホルモンの波による一時的な変化です。この時期こそ紫外線対策と肌をこすらないケアを意識すると、シミ対策につながります。

妊娠・出産期にシミが濃くなる理由

妊娠中は、エストロゲンとプロゲステロンが通常では考えられないほど大量に分泌されます。

その影響でメラニンが作られやすくなり、シミや肝斑が濃くなりやすくなるのが特徴です。頬骨に沿って左右対称にあらわれる肝斑は、特に妊娠をきっかけに目立つことが知られています。

妊娠中や授乳中は使える薬やスキンケアが限られるため、まずは紫外線対策を中心とした対策が基本になります。出産後にホルモンバランスが整うと薄くなっていくこともありますが、残ってしまうケースもあるため、気になる場合は授乳が落ち着いたタイミングで治療を検討するとよいでしょう。

なお、妊娠中のシミについては「内部リンク(妊娠中のシミ記事)」でも詳しく解説しています。

更年期・閉経後に増えるシミ

40代後半以降の更年期は、これまでとは逆にエストロゲンが急激に減少していく時期です。

エストロゲンには肌のうるおいやハリ、ターンオーバーを支えるはたらきがあると考えられています。これが減ることで、肌の生まれ変わりが遅くなり、メラニンが排出されずに残りやすくなるのです。

加えて、長年浴びてきた紫外線のダメージ(光老化)が表面化しやすい年代でもあるため、更年期以降はシミが増えたと感じる人が少なくありません。

女性ホルモン以外にもある!女性に多いシミの原因

シミの原因は女性ホルモンだけではありません。日々の生活の中にも、女性が見落としがちな原因が潜んでいます。

紫外線対策の不足

シミの大きな原因は、やはり紫外線です。

紫外線はメラニンの生成をうながすため、対策が不十分だとシミは増えやすくなります。注意したいのは、紫外線は夏や晴れの日だけのものではないという点です。

思い込み 実際
夏だけ気をつければいい 紫外線量は春(3〜5月)から増える
曇りの日は大丈夫 雲やガラスを通過して肌に届く
室内なら関係ない 窓ガラス越しにUV-Aが入ってくる

「日焼け止めは夏だけ」という習慣のままだと、知らないうちにシミの原因を浴び続けることになります。

メイク・クレンジングによる摩擦

女性に多い原因として見逃せないのが、肌への摩擦です。

肌は強くこすられると、刺激から守ろうとしてメラニンを生成します。これが繰り返されると摩擦による色素沈着につながることがあります。具体的には、次のような何気ない習慣が摩擦の原因になります。

  • クレンジングや洗顔でゴシゴシこする
  • アイメイクを落とすときに目元を強く擦る
  • タオルで顔を拭くときに押さえつける
  • スキンケアを肌に叩き込むようにつける

毎日のメイクとクレンジングは女性にとって避けられないからこそ、やさしく扱うことの積み重ねが大切です。

睡眠不足・ストレス・食生活の乱れ

生活習慣の乱れは、ターンオーバーを乱しメラニンの排出を遅らせる原因になります。

特に、仕事・家事・育児に追われがちな女性は、睡眠不足やストレスをためやすい環境にあります。ストレスや喫煙は活性酸素を増やし、これがメラノサイトを刺激してメラニンを作りやすくするといわれています。また、無理なダイエットによる栄養不足も、健康な肌の生まれ変わりを妨げる要因です。

女性のシミにはどんな種類がある?

女性のシミにはどんな種類がある?

ひとくちに「シミ」といっても、原因や見た目によっていくつかの種類に分かれます。種類によって対処法が異なるため、まずは自分のシミがどれに近いかを知ることが大切です。

シミの種類 特徴 主な原因
老人性色素斑 最も多いタイプ。輪郭がはっきりした茶色のシミ 紫外線・加齢
肝斑(かんぱん) 頬骨に沿って左右対称に広がる薄茶色のシミ 女性ホルモン・紫外線・摩擦
雀卵斑(そばかす) 鼻や頬に散らばる小さな斑点 遺伝
炎症後色素沈着 ニキビや傷あとが茶色く残ったシミ 炎症・摩擦

特に肝斑は女性ホルモンと深く関わるシミとされ、生理・妊娠・更年期で変動しやすく、女性に多く見られます。肝斑は通常のレーザー治療ではかえって悪化することがあるため、自己判断せず専門家に相談するのが安心です。

シミの種類や見分け方は「内部リンク(シミの種類記事)」でも詳しく紹介しています。

日々の生活でできるシミ対策

シミは、毎日の習慣を見直すことが対策の第一歩になります。女性ホルモンの波はコントロールできなくても、生活習慣は今日から変えられます。

ここでは、無理なく続けられる4つの習慣を紹介します。

紫外線を一年中防ぐ

シミ対策の基本は、何といっても紫外線対策です。

夏や屋外だけでなく、一年を通して毎日行うことが大切です。具体的には次のポイントを意識しましょう。

  • 日焼け止めは曇りの日・室内でも塗る
  • 朝に塗っても、汗をかいたら塗り直す
  • 日傘・帽子・サングラスを組み合わせる
  • 顔だけでなく首やデコルテも忘れずに

紫外線対策は「特別なこと」ではなく毎日の習慣にしてしまうのが、続けるコツです。

肌をこすらないスキンケア・メイク習慣

摩擦による色素沈着を防ぐために、肌をこすらない習慣を身につけましょう。

こすりがちな場面 やさしい習慣に変える
クレンジング たっぷりの量で、なでるように落とす
洗顔 泡を転がすように洗う
タオルドライ 押さえるように水分をとる
スキンケア 手のひらでやさしく包み込む

毎日のことだからこそ、ひとつひとつの動作をやさしくするだけで、肌への負担は大きく変わります。

ターンオーバーを整える生活習慣

メラニンをためこまない肌でいるには、ターンオーバーを正常に保つことが欠かせません。

そのために意識したいのが、次の3つです。

  • 睡眠:肌が生まれ変わる時間をしっかり確保する
  • ストレスケア:自分なりのリラックス方法を持つ
  • 適度な運動:血行をうながし肌に栄養を届ける

特別なことではありませんが、忙しい女性ほどおろそかになりがちな部分です。できることから少しずつ整えていきましょう。

抗酸化を意識した食事・栄養

シミ対策には、体の内側からのケアも役立ちます。意識して取り入れたい栄養素は次のとおりです。

栄養素 期待できるはたらき 多く含む食品
ビタミンC メラニンの生成を抑え、抗酸化を助ける 柑橘類・パプリカ・ブロッコリー
ビタミンE 抗酸化作用で肌を守る ナッツ類・アボカド
ビタミンA 肌の健康とターンオーバーを支える 緑黄色野菜・卵
L-システイン メラニンの生成抑制・排出に関わる 食事から摂りにくい栄養素

バランスのよい食事が基本ですが、特にL-システインは食事だけで十分に摂るのが難しいため、内服薬で補うのもひとつの方法です。

できてしまったシミは対策だけでは薄くなりにくい

ここまで日々の対策を紹介してきましたが、すでにできてしまったシミは、生活習慣の見直しだけで薄くするのは難しいのが実際のところです。

特に、肌に定着したシミや肝斑は、市販のスキンケアだけでの対応には限界があります。シミの種類によって向いている成分や治療法が異なるため、自己判断でケアを続けると、かえって悪化させてしまうこともあるためです。

そこで頼りになるのが、医療機関での治療です。医師がシミの種類を見極めたうえで、一人ひとりに合った処方薬を選んでくれます。シミ治療でよく使われる成分には、次のようなものがあります。

  • L-システイン:メラニンの生成抑制・排出に関わる成分
  • トラネキサム酸:肝斑に用いられる成分
  • ビタミンC・ビタミンE:抗酸化作用が知られる成分
ANS.magazineでは美肌ケアの参考としてお薬の情報を掲載しております。ANS.で取り扱いのあるお薬や在庫状況については、別途お問い合わせください。

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生理・妊娠・更年期と、ライフステージごとに揺らぐ女性の肌だからこそ、そのときの状態に合わせて医師が処方を考えてくれるのが心強い味方になります。

まずは、自分の肌が今どのような状態にあるのかを知ることが大切です。診断は無料でできますので、ぜひお気軽にお試しください。

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記事の監修者
竹村 昌敏
ANS.監修医 2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。 その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。

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