この記事を読むあなたは、「日焼けじゃないのに顔が黒いのはなぜですか？」と悩んでいるかもしれません。
日焼けをしていないのに顔が黒い場合、その原因は肌表面のくすみだけではなく、内臓の不調が隠れている可能性があります。

この記事では、日焼けしていないのに顔が黒いときに病院を受診すべき兆候について解説しています。

ご自身の状況と照らし合わせてみてください。

日焼けしていないのに顔が黒い原因が内臓の不調の場合

「日焼けじゃないのに顔が黒い」と感じる場合、内臓からくる不調が隠れている可能性があります。考えられる疾患と顔色の変化に伴う症状を解説します。

• 肝臓
• 胃腸
• 腎臓

	肝臓の病気	胃腸の病気	腎臓の病気
顔色	土気色 透明感のない黄色	土色赤黒	黒っぽい色
考えられる疾患	急性肝炎、慢性肝炎、肝臓がん	胃腸炎、急性盲腸炎など	腎臓病
症状	皮膚や白目が黄色っぽくなる黄疸 吐き気、食欲不振、倦怠感 尿が濃く色になる体のむくみ	胃痛（みぞおち周辺の痛み） 右腹部の痛み吐き気、おう吐 胸焼け下痢発熱	頻尿 尿の色の濁り 血尿 体のむくみ
原因	ウイルス感染 過度の飲酒 肥満薬の副作用	細菌、ウイルス感染過度の飲酒 喫煙 暴飲暴食 ストレス	肥満 暴飲暴食 過度の疲労 ストレス
受診科	消化器内科	内科・胃腸内科・消化器内科	腎臓内科・泌尿器科

日焼けしていないのに顔が黒い状態が、疲労やストレスが原因である可能性もあります。1～2日休息を取り様子を見ましょう。十分な休息を取って顔色が元に戻るなら心配はありません。
ただし、体を休めても顔色が戻らない、またはその他の症状を伴う場合は、医師の診察が必要です。

セルフケアだけでは、治療が必要な病気を見落とすリスクがあるため、適切な診療を受けることが重要です。

日焼けしていないのに顔が黒い原因がシミや肌表面のくすみの場合

「日焼けじゃないのに顔が黒い」と感じる場合、肌表面のシミ（色素沈着）が原因かもしれません。

黒っぽいシミには以下の種類があります。

シミの種類	特徴	主な原因
老人性色素斑（日光性色素斑）	・他の皮膚との境目がくっきりしている ・加齢により濃くなる	・紫外線 ・加齢
肝斑	・薄い茶色 ・皮膚との境目がぼやけていてモヤモヤとした形状	・ホルモンバランスの乱れ
脂漏性角化症	・黒褐色 ・イボのように隆起している ・硬くボコボコしている	・紫外線 ・加齢
炎症後色素沈着	・ムラのあるシミ ・ケガやニキビがあった場所にできる	・傷跡 ・やけど跡 ・ニキビ跡 ・炎症跡
後天性真皮メラノサイトーシス（ADM）	・灰色や青みを帯びた褐色 ・米粒大	原因ははっきり解明されていない

老人性色素斑は、紫外線による肌へのダメージや加齢によって発生し、脂漏性角化症はその放置が長期間続いた結果とされます。
一方、炎症後色素沈着は、ケガやニキビなどの皮膚の炎症が原因です。後天性真皮メラノサイトーシスは原因が特定されていません。

シミの色は、メラニンが蓄積する深さによって異なります。一般的に、黒いシミは皮膚の浅い部分に存在することがほとんどです。肌の奥深く（基底層）で生成されたシミは、ターンオーバーによって皮膚の表面に押し出されるにつれて、色が濃くなるように感じることもあります。

シミの改善には、シミの種類に応じた対策が必要です。自己診断では種類を特定しにくいため、適切な治療法を選択するには、皮膚科の受診がおすすめです。

病気の可能性がある顔の黒いシミ

顔や身体にできるシミは通常、良性であることがほとんどです。しかし、まれに悪性のシミが発生します。

良性のシミと間違えやすい病気は、以下の2種類です。

病名	特徴
悪性黒色腫（メラノーマ）	・直径6ｍｍ以上 ・形がはっきりしない ・60代以降に多く発生
基底細胞癌	・周りにブツブツがある ・中央が陥没していたり少しの刺激で出血しやすい ・顔や頭など露光部に発生

ほくろは通常、円形で均一な色をしていますが、悪性黒色腫（メラノーマ）は不均一な形状や色が特徴です。皮膚がんは左右非対称であり、色がにじみ出すように広がります。急激に大きくなったと感じる場合、悪性黒色腫（メラノーマ）かもしれません。
メラノーマは、顔よりも手足に発生する傾向があります。足の裏に新しくできたほくろには特に注意が必要です。

基底細胞癌は、表皮の奥にある細胞ががん化した症状です。黒っぽい隆起したほくろのようなシミとして発生し、時間をかけて複数集まり円や楕円状に広がっていくのが特徴です。

周囲に細かいブツブツが集合しているほくろは、基底細胞癌が疑われます。

上記の特徴がある場合は、すみやかに皮膚科で病理検査を受けましょう。

顔が黒い原因がシミの場合の治療法

日焼けしていないのに顔が黒いと感じる原因がシミや色素沈着である場合、治療での改善が期待できます。
シミに有効な治療法を2種類解説します。

• レーザー治療
• 処方薬を使う

レーザー治療

レーザーは、メラニンに対してのみ反応するため、正常な細胞を傷付けることなく、直接シミや色素沈着を除去する治療方法です。

皮膚の深い所に届くレーザーは、自己治癒が難しい後天性真皮メラノサイトーシス（ADM）も改善が期待できます。

シミ治療に用いるレーザーにはいくつか種類があります。シミの種類やダウンタイムの許容度によって使い分ける必要があるため、事前のカウンセリングや肌診断が必須です。

レーザー治療が有効なシミは、以下のとおりです。

レーザー治療には、以下のようなデメリットもあります。

デメリットも踏まえて治療を検討しましょう。

処方薬を使う

処方薬は、皮膚科で処方される特定の薬剤を肌に直接塗布または服用することで、シミや肝斑などの色素沈着を改善する治療法です。

処方薬はレーザーなど機器を用いた治療法と比較すると肌への直接的な負担が少ないため、治療を続けやすいことがメリットです。また、刺激が少ないので肝斑治療にも適しています。

処方薬は、効果を実感するまでに2〜3ヶ月かかることがデメリットです。また、効果には個人差があるため全ての方で望むような結果が得られるわけではありません。

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黒っぽい顔のシミに有効な処方薬

顔のシミに有効な処方薬を、内服薬（飲み薬）と外用薬（塗り薬）に分けてご紹介します。

• 内服薬
• 外用薬

内服薬

内服薬は、身体の内側からシミに有効成分を届けるため、肌表面の刺激が少なく肝斑の治療にも向いています。特定の部位だけでなく、体全体に作用することも内服薬のメリットです。

内服薬が有効なシミは、以下のシミです。

• 老人性色素斑（日光性色素斑）
• 炎症後色素沈着

内服薬の種類	効果	副作用
トラネキサム酸	シミや肝斑の改善による美白効果 のどの痛みや口内炎など炎症を抑える効果 生理や怪我による出血を止血する効果	食欲不振、悪心、嘔吐、胸やけ、眠気、そう痒感、発疹など
ハイチオール	シミ・そばかすの改善 肌荒れの改善 疲労改善 アレルギーの改善 二日酔いの改善	悪心や下痢、口渇、軽度の腹痛など
ユベラ	血行促進によるシミ・肝斑・ニキビ跡の改善 抗酸化作用によるシワ・たるみ・シミの改善	便秘、胃部不快感、下痢、発疹など
ビタミンC	メラニン色素形成の抑制、皮膚の色素沈着（シミなど）の改善	下痢、胃部不快感、悪心、嘔吐など

外用薬

クリームや軟膏をシミ部分に直接塗布してシミに働きかけるのが外用薬です。内服薬よりも比較的副反応のリスクが高くなりますが、直接シミにアタックできるのでおすすめです。

外用薬が有効なシミは、以下のとおりです。

• 老人性色素斑（日光性色素斑）
• 炎症後色素沈着

外用薬の種類	効果・対象疾患	副作用
ハイドロキノン	シミの改善	肌の赤みや炎症、白斑
トレチノイン	シミ治療、しわなどの改善、ニキビやニキビ跡	レチノイド皮膚炎（発赤、紅斑、痒みなど）

ANS.でシミ治療をした症例紹介

まとめ　日焼けしてないのに顔が黒いのは病気のサインかも｜まずは皮膚科を受診しよう

日焼けしていないのに顔が黒い場合、まずは体調不良を疑い改善に努めましょう。黒っぽい顔の原因がシミの場合は、処方薬での対処が有効です。

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処方薬の受け取りは、好きな時間と場所を選べるので、忙しい方でも無理なく処方薬でのシミ治療をスタートできます。肌診断は無料なので、お気軽にANS.のオンライン診療をお試しください。