シミ肝斑

炎症後色素沈着を治すレーザーや市販薬方法を解説!


  • 傷の後のシミがずっと消えない
  • 炎症後色素沈着は普通のシミ治療でも大丈夫?
  • 炎症後色素沈着が自然に消える目安はいつ?

これを読んでいるあなたはそのように悩んでいるかもしれません。

結論を先にお伝えすると、炎症後色素沈着はクリニックでのマシン治療や処方薬での改善が可能です。

そこでこの記事では、炎症後色素沈着を治す方法について徹底解説します。

炎症後色素沈着におすすめの処方薬も紹介するので、傷の後の色素沈着がなかなか消えない方はぜひ参考にしてみてください。

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炎症後色素沈着とは

炎症後色素沈着は、炎症が治まった後に残る肌の色素沈着のことで、老人性色素斑や肝斑とは異なり、炎症や傷が関与してきるシミです。

ニキビや湿疹、けが、あるいはその他の皮膚トラブルの治癒過程において、炎症が引き起こされた後に皮膚に残る茶色い色素沈着を炎症後色素沈着と定義しています。

肌トラブルなどの炎症が起きると、メラニン細胞(メラノサイト)が活性化され、多くのメラニンが生産されることで肌に残り、シミになる仕組みです。

炎症後色素沈着は、健康な肌であれば半年ほどで元に戻ることが特徴です。

時間が経っても消えない場合はターンオーバーが乱れてメラニンの排出が滞っているため、医療機関でシミ治療を受けることをおすすめします。

炎症後色素沈着と一般的なシミの違い

一般的なシミの種類として、老人性色素斑・肝斑・そばかすなどがありますが、炎症後色素沈着はこれらとは原因や特徴が異なります。

炎症後色素沈着は皮膚が炎症を経験した後、色素が沈着している状態です。ニキビ、湿疹、けがなどに関連して現れるという特徴があります。

老人性色素班は、加齢とともに増えるシミで、日光に当たりやすい部位にくっきり現れます。

そばかすは遺伝的要素があり、若年層や色素の薄い人に多く見られるシミです。細かい粒状が特徴で顔以外にも二の腕やデコルテに広がることがあります。

肝斑はホルモンの変化によるもので30代以降の女性に多く、顔に左右対称にモヤモヤとした形状で現れるのが特徴です。

炎症後色素沈着の原因

炎症後色素沈着の主な原因は4つあります。それぞれ詳しく解説します。

  • 火傷・ケガ
  • ニキビ跡
  • 炎症性皮膚疾患
  • 過度のスキンケア

火傷・ケガ

熱や化学物質による接触など、様々な原因で皮膚がやけどを受けると、皮膚が炎症を起こします。

やけどの程度によっては、深い層の皮膚組織が損傷し、治癒の過程でメラニン色素が過剰に産生されて色素沈着が残ります。

外傷や手術による傷、擦り傷などの部位が茶色く変色していることが特徴です。

軽度の場合は自然に薄くなりますが、傷の程度によっては長く色素沈着が残ることがあります。

ニキビ跡

ニキビが炎症を起こすと、免疫反応が働き炎症を鎮めようとする結果、周囲の血管が拡張して皮膚に赤みが生じます。その後ニキビの炎症が治癒する過程でメラニンが過剰生成されて炎症後色素沈着になるのです。

皮膚にニキビが存在すると、ターンオーバーが乱れ、メラニンが排出されにくくなることが特徴です。古い角質も残りやすいため、ニキビ跡や色素沈着が残りやすくなります。

炎症性皮膚疾患

湿疹やアトピー性皮膚炎の後も炎症後色素沈着が残りやすくなります。

これらの症状は肌が炎症を起こしている状態です。炎症の治癒過程でメラニンの過剰生成が起こります。

とくにアトピー性皮膚炎では症状が長く続くことが特徴なので、色素沈着が長期間残りやすくなります。

過度のスキンケア

以下のような肌に負担のかかるスキンケアも炎症後色素沈着の原因となります。

  • 洗顔やスキンケアの際に顔をこする
  • スクラブやピーリングなど刺激の強いスキンケアを過剰に行う
  • 合わない化粧品を使う

肌に負担がかかると、メラニンの過剰生成を引き起こして炎症後色素沈着の原因となります。

また、収れん性化粧水やスキンケアに含まれているアルコールで肌が炎症を起こした場合も炎症後色素沈着のリスクが高まります。

炎症後色素沈着を治す方法

レーザー治療
炎症後色素沈着の治療法は大きく分けて3種類あります。

治療方法 特徴 こんな人におすすめ
美容クリニックでの治療 レーザーなどを用いてメラニンを分解することで色素沈着を軽減 色素沈着を綺麗に消したい人
処方薬での治療 薬効の高い薬で治療できる 肌に直接負担をかけずに治療したい人
市販薬での治療 ドラッグストアや通販で入手可能 すぐに治療したい人

薬を用いる方法は、医師の処方のもとに強い薬効が期待できる処方薬を使うか、副反応のリスクが低い市販薬を使う方法です。

美容クリニックではマシンを使ってシミに直接アプローチする方法があります。

美容クリニックでの治療

美容クリニックでの治療

クリニックの機械によるシミ治療はたくさんありますが、以下の3種類がよく利用されます。

  • レーザートーニング
  • ケミカルピーリング
  • Qスイッチレーザー

レーザートーニング

レーザートーニングは、弱い出力に設定したレーザーを、シミの部分に何度も照射することで、肌内部にあるメラニンを少しずつ排出する治療方法です。

シミだけでなく、以下のようなお悩みに複合的にアプローチできます。

  • くすみ
  • シワ
  • 毛穴の開き
  • 肌のキメの乱れ

このように総合的な美容効果が期待できるのが特徴です。また他のレーザー治療と比較するとダウンタイムが少なく、日常生活に支障が出づらいことがメリットです。

顔全体のトーンアップは1回で効果を実感できることもありますが、特定の炎症後色素沈着をきれいに消すには複数回の施術が必要になります。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、皮膚に化学薬品を塗布し、皮膚を剥がし、ターンオーバーを促進する治療法です。

繰り返し行うことで徐々に効果が現れ、古い皮膚とともにメラニン色素が脱落し、しみを薄くする効果が期待できます。

副作用として剥離やヒリヒリ感を伴うので、治療後の肌ケアが特に重要です。正しいケアを怠るとさらなる炎症後色素沈着を引き起こすリスクがあります。

医師のアドバイスに従い、慎重にケアすることが必要です。

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、ナノ秒(10億分の1秒)のパルス幅のレーザーを照射し、その熱でメラニン色素を破壊し色素沈着を薄くする方法です。

Qスイッチレーザーは特に「黒・茶色・青色」によく吸収される性質があり、シミやアザ、タトゥー・アートメイクの除去にも用いられます。

Qスイッチレーザーには種類があり、シミに用いられるのは主にルビーレーザーとYAGレーザーです。

とくにルビーレーザーはメラニンによく吸収される性質があり、薄いシミやそばかすにも比較的反応しやすいため炎症後色素沈着のケアに効果が期待できます。

炎症後色素沈着は処方薬がおすすめ

炎症後色素沈着の改善には、皮膚科でもらえる処方薬がおすすめです。処方薬は薬効が認められているので、色素沈着の改善が期待できます。

さらに炎症後色素沈着は、炎症を起こした後にできるため、外部刺激や摩擦で悪化しかねません。内服薬なら肌に直接刺激を与えずに有効成分を届けることが可能です。

  • トラネキサム酸(内服薬)
  • ハイチオール(内服薬)
  • ユベラ(内服薬)
  • ビタミンC(内服薬)

トラネキサム酸(内服薬)

トラネキサム酸
効果 シミや肝斑の改善による美白効果
のどの痛みや口内炎など炎症を抑える効果
生理や怪我による出血を止血する効果
副作用 食欲不振、悪心、嘔吐、胸やけ、眠気、そう痒感、発疹など

トラネキサム酸は、「メラニン生成の抑制」「炎症の鎮静」効果があり、シミの治療に用いられる内服薬です。

化粧品や市販薬にも配合されていますが、皮膚科で処方されるトラネキサム酸は配合量が多く、よりシミへの効果が期待できます。

ハイチオール(内服薬)

ハイチオール
効果 シミ・そばかすの改善
肌荒れの改善
疲労改善
アレルギーの改善
二日酔いの改善
副作用 悪心や下痢、口渇、軽度の腹痛など

ハイチオールは、L-システインを主成分とした肌荒れを改善する内服薬です。

システインは体内でグルタチオンとしても知られる抗酸化物質の合成に関与し、細胞を酸化ストレスから守り、老化の進行を遅らせる役割があります。

メラニンの生成を調整する役割もあり、シミの予防も可能です。

また肌の保水機能をアップさせるので、肌のバリア機能を高める効果も期待できます。

ユベラ(内服薬)

ユベラ
効果 血行促進によるシミ・肝斑・ニキビ跡の改善
抗酸化作用によるシワ・たるみ・シミの改善
副作用 便秘、胃部不快感、下痢、発疹など

ユベラは、ビタミンEを含有する内服薬で、肌の美容と健康に関係しています。ビタミンEは「若返りのビタミン」とも言われ、抗酸化作用や血行促進作用を持つ栄養素です。

シミ・そばかす、肝斑の予防改善やアンチエイジング目的では内服薬が使用されます。

ビタミンEの過剰摂取には注意が必要なので、医師の判断のもと正しく用法用量を守って服用しましょう。

ビタミンC(内服薬)

ビタミンC(内服薬)
効果 メラニン色素形成の抑制、皮膚の色素沈着(シミなど)の改善
副作用 下痢・胃部不快感・悪心・嘔吐など

ビタミンCは、メラニンの過剰な生成を抑制し、既存のシミを薄くする効果があります。

また、抗酸化作用により紫外線から肌を守る働きもあり、美肌には欠かせない栄養素です。

抗炎症作用により、外的刺激から肌を守る役割もあるので、紫外線や乾燥から肌を保護する効果も期待できます。

ビタミンは水溶性で体内にため込むことができないため、処方薬で補うのが有効です。

ANS.magazineでは美肌ケアの参考としてお薬の情報を掲載しております。ANS.で取り扱いのあるお薬や在庫状況については、別途お問い合わせください。

市販薬で治す

市販薬は、処方薬よりも効果がマイルドな分、副作用の心配なく服用できるのがメリットです。炎症後色素沈着におすすめの市販薬を3つ紹介します。

  • QuSomeホワイト|ビーグレン
  • 薬用ボディ・ピンク|ドクターシーラボ
  • simiTRY パーフェクトホワイトジェル|フォーマルクライン

QuSomeホワイト|ビーグレン

QuSomeホワイト

画像:ビーグレン

QuSomeホワイトは、ハイドロキノンを2.0%配合し、必要な箇所まで成分を届ける(角層まで)ことで、その場に留まりシミにアプローチできる市販薬です。

ハイドロキノン配合ながら顔全体に使用できるのが特徴です。

薬用ボディ・ピンク|ドクターシーラボ

薬用ボディ・ピンク|ドクターシーラボ

画像:ドクターシーラボ

薬用ボディ・ピンクは、L-アスコルビン酸が配合されたボディクリーム。コラーゲンやヒアルロン酸も含まれているので潤い補給もできます。

色素沈着でくすんだ肌全体に塗布できるボディクリームです。

simiTRY パーフェクトホワイトジェル|フォーマルクライン

simiTRY パーフェクトホワイトジェル|フォーマルクライン

画像:フォーマルクライン

simiTRY パーフェクトホワイトジェルは、1つで11役のオールインワンゲルです。化粧下地の役割も果たすので、朝の忙しい時にも取り入れやすく、朝使えば日中のシミケア※ができるお得なクリームです。

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと

まとめ 炎症後色素沈着に効果を感じたいならオンライン診療のANS.がおすすめ

医薬品を使用したいちご鼻のケアもおすすめ

炎症後色素沈着は、肌の状態がよければ自然に治ることが期待できタイプのシミです。しかしニキビを繰り返している場合など、半年から1年経っても消えない場合は、皮膚科での処方薬を利用した治療がおすすめです。

処方薬ならシミに有効な成分が豊富に含まれているので、炎症後色素沈着を効率よく改善できるでしょう。

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そもそもANS.とは?『ANS.』は、日々忙しい現代人に向けて、手軽で便利なオンライン診療を行っている伴走型のオンライン美肌治療サービスです。

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診察は、チャット形式で気軽に相談可能。自分のタイミングで落ち着いて相談ができます。

ANS.には、決まったセットやプランなどはありません。一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドの処方を医師が行っています。

なお、お薬は1種類から配送可能で、定期しばりはありません。いつでも解約できます。

また、HADA相談室ではお薬の処方についてはもちろん、スキンケアの指導も行えます。

処方薬の受け取りは、最短翌日で自宅のポストにも設定できるので、忙しいけどシミはしっかりとケアしたい人は、ぜひお気軽にご利用ください。

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記事の監修者
竹村 昌敏
ANS.監修医 2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。 その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。

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