#MY ANSWER.

「食べることは、自分を整えること」
料理家・西岡麻央さんが語る、“無理をしない”美と食の習慣

Mao Nishioka

西岡 麻央

料理家

「食べることは、自分を整えること」料理家・西岡麻央さんが語る、“無理をしない”美と食の習慣 2025.11.14

今をときめく憧れの人たちが、仕事、ライフスタイル、美容に関して自身なりに見つけてきた「答え」にフォーカスをして、強くたおやかに生きていく秘訣に迫るインタビュー連載「MY ANSWER.」。今回お話を伺ったのは、料理家の西岡麻央さん。

客室乗務員として働いていたとき、不規則な生活リズムと食生活を解消するため通い始めた料理教室で、”食べることが心と体に与える力”を実感し、料理家として歩み出します。

以来、「シンプルで、簡単であること」をモットーに、レシピを発信し続けています。そんな料理家の西岡さんに、料理がもつ力と、忙しい毎日でも続けられる簡単レシピ、そして美肌を育む食のヒントを伺いました。

「肌は腸を映す鏡」コップでつくる出汁から始まった腸活

客室乗務員時代、フライトやシフトの関係で睡眠リズムや食生活乱れがちだったことから、ひどい肌あれに悩まされたという西岡さん。
体を立て直すために注目したのは、腸だったといいます。

肌は、“腸を映し出す鏡”だといわれています。そして、その腸内環境をつくる大きな要素が“食事”です。小さい頃から健康や栄養に関することが好きで、腸の大切さもなんとなく知識として持っていました。だからまず、腸を整えることから始めたんです。」

最初に取り入れたのは、出汁を飲むこと。腸活を意識してというより、自分の体が心地よく感じるものを自然と取り入れていった感覚だったといいます。

「海外のフライトから帰ると必ず、鰹節をコップに入れてお湯を注ぐだけの、恥ずかしいくらい簡単な出汁を飲んでいました。でも、その小さな習慣が味噌汁を飲む習慣につながり、発酵食品を摂るきっかけになったのです。

ひとつ習慣にできたら、次の一歩を加えていく。そんな日々を積み重ねながら、料理教室に通い、食に関する知識を少しずつ広げていったといいます。

「料理教室に通ったことで、食の大切さを再認識しました。薬膳なども含めて知識を増やしながら、自分なりに良いと思うものを取り入れていったことで、今では肌がゆらぎぐことはほとんどなくなりましたね。」

私が美しいと思う人は、“自分を幸せにしている人”です。これまで雑誌の取材などでたくさんの女優さんにお話を伺いましたが、誰一人として自分に不満を口にする方はいませんでした。みなさん、自分の環境も、自分自身も楽しもうとしているし、自分を幸せにすることを知っているのです。

周りと比べて“もっとこうだったらいいのに”と思うこともあると思います。私自身もそうだから、その気持ちはよくわかる。でも、そこに向けて努力することが必ずしも気持ちのいいことではないかもしれないし、それが理想の姿とも限りません。

大切なのは、自分がどうありたいか。どういう人間関係を築いて、どう生きていきたいのかを考えること。情報に振り回されず、自分を幸せにするために何を選び取るかを、思考することが必要です。
年齢を重ねるほどに、思考の力は育っていく。だからこそ、美しさも一緒に深まっていくのだと思います。

季節を食べる。肌や体のゆらぎを整える食

秋から冬にかけては、急激に気温や湿度が下がり、まさに肌がゆらぎやすい季節。西岡さんは薬膳の知識を活かし、この時期特有の食養生を実践しています。

「秋は外側から保湿をするだけでなく、内側からうるおいを育むことが大切です。薬膳では、白い食材に体を潤す作用があるといわれています。レンコン、梨、豆腐、白ごま、大根などの旬の食材がおすすめですよ。」

旬の食材には、その季節を快適に過ごすための力があるといいます。

「旬のものを食べることは、その時期に必要な栄養を摂ることにつながります。レンコンや大根などの根菜類を、煮物にするのはハードルが高いかもしれませんが、スープは簡単!
切って鍋に入れて、塩で味を調えるだけで体も温まり、たっぷり野菜も摂れるのでおすすめです。」

無理なく続けられる。“これならできる”レシピ

しかし、忙しい毎日の中で、食への意識を保つのは簡単ではありません。西岡さん自身も、かつては同じ悩みを抱えていたといいます。そんな経験から生まれたのが、「極限までシンプルなレシピにする」という考え方です。

忙しい人こそ、手作り料理の力が必要だけれど、みなさん調理をする時間も心の余裕もありません。
この矛盾を解決するには、極力簡単であることが絶対条件。使う調味料もシンプルで、それでいて美味しくて体が癒されるような料理であることが大切です。」

そんな“無理をしない工夫”のひとつが、トマトジュースを使った手軽な習慣です。
西岡さんがファーストステップとしておすすめするのは、食塩無添加のトマトジュース。

「トマトを毎日包丁で切って食べるのはハードルが高くても、トマトジュースなら続けられると思います。飲む習慣ができたら、次は簡単なアレンジを。甘酒を少し足すと、トマトの青臭さがやわらいでまろやかに。さらにオリーブオイルをひと垂らしすれば、肌にうれしいスペシャルドリンクの完成です。実は、フレッシュなトマトよりもトマトジュースの方がリコピンを吸収しやすいんですよ!」

身についた習慣に、少しずつ手を加えることで、無理なく体を整えていくことができるそうです。とはいえ、続けるためには“ハードルを上げすぎないこと”も大切だと西岡さんは話します。

「レシピを見た時に、工程が4ステップを超えていると作りたくなくなりますよね(笑)。家にない調味料が出てきた時点で諦めてしまう、という方も多いと思います。

だから、忙しい方でも『これなら作れるかも』と思ってもらえるレシピを作ることにこだわっています。

内側から輝くとは、自分を大切にできている状態

料理をすることは、栄養バランスを整えて体を元気にするだけでなく、心を整える行為でもあると西岡さんはいいます。

 

オーラを放っている方って、自分を大切にできている人なんだろうなと思うんです。そして、自分を大切にするという行為のひとつが、料理。

栄養バランスが整うなどの実質的な効果だけでなく、“自分のために作る”、“自分に手間をかけてあげる”ことが、自分を大切にしているという実感に繋がり、自信になっていく。そうすることで、内側から輝ける人になれるのだと思います。」

大切なのは、自分をないがしろにしないこと。
そう語る西岡さんですが、子育て中はつい自分のことを後回しにしてしまうこともあったそうです。

「子育てをしていると、どうしても自分のことを後回しにしがち。だから意識的に“ダメダメ、自分のこともちゃんと大切にしよう”と言い聞かせていました。
たとえば子どもと一緒に入るお風呂でも、自分がリラックスできる香りをお風呂場に持ち込む。ほんの小さなことですが、そうして自分の気持ちも整えるようにしています。」

また、心身のバランスを保つために毎日欠かさず続けているのが、ナツメを食べる習慣。

ナツメは、血を補い、気を整え、心の揺らぎにも良いとされている薬膳食材です。私はおやつ代わりに1日2〜3個食べるようにしています。手軽に取り入れられるので、イライラしやすい時期のセルフケアにもおすすめですよ。」

頼れるやさしさ、続けられる安心感

忙しく、皮膚科やクリニックにいく時間が取れない方でも、スマホ一つで簡単にオンラインで診療が受けられる「ANS.」を、西岡さんにご体験いただきました。

 

「ちょっとした肌不調で病院に行く余裕は、正直ありません。ANS.はオンラインで手軽に診察が受けられるだけでなく、医師が細かく肌を見て、丁寧に返信してくれたことがすごく嬉しかったです。単に助かるというだけでなく、“ちゃんと診てくれて嬉しい”という感覚と安心感がありました。

また、オンライン診療ならではの“気づき”もあったといいます。

「自分の肌の状態を伝えるために、改めて自分の肌をチェックする時間が生まれるんです。
病院だと“どうぞ見てください”で済むところを、オンラインでは自分でちゃんと確認して伝える必要がある。それが逆に、自分を知るという意味ですごくいいなと思いました。」

そして西岡さんが特に共感いただいたのが、“続けやすい仕組み”でした。

「自分の肌状態を記録する機能や、目標設定の機能もあることに驚きました。理想の肌に向かって『一緒にがんばっていきましょう』と寄り添ってくれる感じが嬉しかったです。

私の料理も、“これならできる”と思ってもらうことを大切にしているので、ANS.の“これならできる”という仕組みにすごく共感しました。」

ANS.をどんな人におすすめしたいか尋ねると、「同世代の仕事で忙しい友達や、子育てで自分を置いてけぼりにしがちな友達に、こういうのがあるんだよと伝えたい」と答えてくれました。

肌も、心も、日々の暮らしの中で整えていくもの。小さな習慣を積み重ねることの大切さを教えてくれた西岡さんの言葉は、「自分を大切にする」という彼女の生き方そのものを映しているようでした。

西岡 麻央

西岡 麻央

フリーエディター・ライター。航空会社勤務、広告代理店勤務、出版社勤務を経てフリーランスに。美容記事やインタビュー記事、エッセイ執筆、コピーライティングなどを中心に活動。2022年12月、BOOK212を始動。

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