この記事を読むあなたは、そう悩んでいるかもしれません。

結論、すり鉢毛穴は毛穴の中央がくぼんでいる状態で、過剰な皮脂分泌やターンオーバーの乱れによって起こります。

この記事では、すり鉢毛穴の見分け方や、治療方法について解説します。自力で治すためのケア方法も紹介するので、目立つ毛穴に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

すり鉢毛穴とは

すり鉢毛穴とは、毛穴の開口部が外側に向かって盛り上がり、中央部が窪んだすり鉢状の形をした毛穴のことを指します。

すり鉢毛穴になると、毛穴が非常に目立ち、化粧のりも悪くなってしまいます。

すり鉢毛穴ができると、毛穴が詰まりやすくなり、さらに毛穴が開いて目立つ悪循環に陥ります。

すり鉢毛穴の見分け方

すり鉢毛穴は、毛穴に穴が開いたようにぽっかり空洞に開いている状態です。

まるでみかんの皮のような形になっているのが特徴です。通常の開き毛穴とは異なり、毛穴の周りの皮膚が少し盛り上がり、中心部がくぼんでいるのがわかります。拡大鏡で毛穴を見ると、すり鉢状の毛穴がはっきりと確認できます。

化粧のりが悪かったり、毛穴の汚れが取れにくかったりする場合は、すり鉢毛穴である可能性が高いでしょう。

すり鉢毛穴ができやすい場所

すり鉢毛穴はTゾーン、つまり額や鼻、頬の内側などの部位にできやすくなります。Tゾーンは皮脂の分泌が多く、毛穴が詰まりやすいためです。

また、Tゾーンは表情筋の動きが激しい部位でもあり、頻繁な動きが皮膚のたるみや、すり鉢毛穴の原因になります。

一方、乾燥しやすい部位ではすり鉢毛穴はあまりできません。皮脂分泌が過剰で、肌の弾力が低下しやすい部位がすり鉢毛穴のできやすい場所となるのです。

すり鉢毛穴の原因

すり鉢毛穴ができる主な原因を2つ、解説します。

• ターンオーバーの乱れ
• バリア機能の低下

ターンオーバーの乱れ

すり鉢毛穴の原因の一つに、ターンオーバーの乱れがあげられます。ターンオーバーとは古い角質が剥がれ落ち、新しい角質に入れ替わる肌の代謝のことです。

ターンオーバーが乱れると、老廃物の排出が滞り、毛穴が詰まりやすくなります。毛穴に老廃物が詰まり過剰な皮脂による炎症が生じると、毛穴が次第に広がってすり鉢状になってしまうのです。

ターンオーバーの乱れは加齢や紫外線ダメージ、不適切なスキンケアなどが原因です。

バリア機能の低下

すり鉢毛穴の原因の一つに、肌のバリア機能の低下があげられます。バリア機能とは、肌の水分蒸発を防ぎ、有害物質の侵入から肌を守る機能のことです。

バリア機能が低下すると、肌が乾燥しやすくなり、それに伴って余分な皮脂の分泌が増えてしまいます。皮脂の過剰な分泌は毛穴の詰まりを招き、すり鉢毛穴の原因となるのです。

バリア機能の低下は、乾燥や紫外線ダメージ、過度な洗顔などが原因です。

すり鉢毛穴を自力で治す方法

すり鉢毛穴は、スキンケアでも目立たなくすることが可能です。すり鉢毛穴の改善・予防に有効なケア方法を解説します。

• 肌に優しい洗顔で汚れを取り切る
• ビタミンの多い食事を摂る
• 毛穴に良いスキンケアをする
• 紫外線対策

肌に優しい洗顔で汚れを取り切る

すり鉢毛穴を自力で治す方法として、まず適切な洗顔が大切です。洗顔料は肌に優しい低刺激のものを選び、丁寧にマッサージして汚れを落としましょう。

強く皮膚をこすると、毛穴を傷つける可能性があります。一方で洗顔が不十分だと、毛穴の汚れが残り詰まりの原因になります。

洗顔後は肌を優しく押さえて拭き取り、水分を残しましょう。適切な洗顔によって老廃物や過剰な皮脂を排出し、詰まりやすい毛穴をスッキリさせることができます。

ビタミンの多い食事を摂る

すり鉢毛穴の改善には、ビタミン類を多く含む食事を心がけることも大切です。特に、ビタミンA、B、Cは肌のターンオーバーを整える働きがあり、毛穴トラブルの予防に役立ちます。

ビタミンAは動物性の食品に、ビタミンBは穀類やナッツ類に、ビタミンCは果物や野菜に豊富に含まれています。

バランスの良い食生活を送ることで、肌の代謝を整え、健康的な毛穴を保つことができるのです。

毛穴に良いスキンケアをする

すり鉢毛穴のケアには、毛穴への効果が期待できるスキンケア用品を使うことが大切です。特にビタミンC誘導体やレチノール(ビタミンA誘導体)が配合された化粧水やクリームは、毛穴の開きを改善する効果が期待できるでしょう。

ビタミンC誘導体は、皮膚への浸透がよく、ハリのある肌へ導きます。

ビタミンA誘導体は、ターンオーバーを整えて、肌の生まれ変わりを促進します。

紫外線対策

紫外線ダメージを受けると乾燥して肌のバリア機能が低下し、毛穴が開きやすくなります。

日ごろからUVケアを怠らず、紫外線ダメージを防ぎましょう。日常生活であれば、日焼け止めはSPF30程度のもので十分です。こまめに塗りなおせば、日常生活での紫外線予防に十分効果が期待できます。

あまり強い日焼け止めを使うと、成分が刺激になって肌を乾燥させてしまいます。肌に優しく、落としやすいアイテムを選びましょう。

すり鉢毛穴におすすめの美容皮膚科治療

美容皮膚科のマシン治療は、すり鉢毛穴を根本から改善するのに役立ちます。すり鉢毛穴ケアに特におすすめの治療を3つ紹介します。

• ケミカルピーリング
• レーザー治療
• ダーマペン

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌表面に化学薬剤を塗布して古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進する治療です。すり鉢状の毛穴に対して効果があり、肌の表面を滑らかに整えます。

施術後は一時的にピリピリ感を感じることがありますが、ダウンタイムは少なく、赤みも数日で収まることが一般的です。

求める効果によって、塗布する薬剤を選択できます。

レーザー治療

レーザー治療（フラクショナルレーザー）は、皮膚深部の組織にレーザーを照射してコラーゲンの再生を促進し、肌の弾力性を向上させます。すり鉢状の毛穴に対しても効果的で、肌の内側から改善を図ることが可能です。

施術後は通常、赤みや一時的な違和感が生じますが、徐々に回復していくでしょう。

ダーマペン

ダーマペンは微細な針を用いて皮膚に微小な穴を開けることで、コラーゲン生成を促進する治療法です。

肌の弾力性が向上し、すり鉢状の毛穴が目立たなくなる効果が期待できます。

ダーマペンは真皮層に作用するので、短期間での施術効果があり、肌の再生を促進する点で注目されています。

すり鉢毛穴におすすめの処方薬

皮膚科でもらえる処方薬でも、毛穴ケアが可能です。ターンオーバーを促したり、皮脂を抑制する処方薬を選ぶと、すり鉢毛穴の原因にアプローチできるでしょう。

内服薬

内服薬は、服用した有効成分が血流にのって広い範囲に作用するので、広範囲のニキビにアプローチできる点が魅力です。

• シナール
• ユベラ

シナール

効果	色素沈着の改善 ニキビの改善・予防 ハリの改善
副作用	下痢、嘔吐、胃部不快感、悪心

シナールは、ビタミンCを含む医薬品で、肌の明るさやハリを改善する効果が期待できます。

ビタミンCは抗酸化作用により活性酸素を除去し、メラニンの生成を抑制することでシミやくすみを軽減します。

また、コラーゲン合成を促進し、肌の弾力性を向上させるので、ハリのある肌が実現できるでしょう。

ユベラ

効果	ターンオーバー促進 肌の酸化防止 血行促進
副作用	便秘、胃部不快感、下痢、発疹

ユベラの血行促進作用は、毛穴ケアにも有効です。

ユベラを使用することで、血液循環が促進され、肌の新陳代謝であるターンオーバーが活性化されます。古くなった角質が肌の表面まで押し上げられ、やがて自然に剥がれ落ちます。

ターンオーバーの乱れが改善することで、毛穴が詰まりにくくなる効果が期待できます。

また定期的なターンオーバーによって、シミやそばかすが少しずつ薄くなり、肌が健やかで明るい状態に生まれ変わるのです。

外用薬

外用薬は、ニキビに直接塗布して有効成分を届けられるので、気になるニキビにピンポイントでアプローチできます。

• トレチノイン

トレチノイン

効果	シワの改善 色素沈着の改善 肌のキメ改善
副作用	乾燥・かゆみ・赤み・ひりつき

トレチノインは、ビタミンA誘導体の一種で、皮膚のターンオーバーを促進する効果が期待できる外用薬です。

古い角質が排出され、肌が生まれ変わります。ニキビやシミの改善に効果的であり、またコラーゲンの生成を刺激して肌の弾力性を高めます。

ただし、使用初期には皮膚の乾燥や刺激があることがあり、日焼け止めの使用と合わせて注意が必要です。

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まとめ　すり鉢毛穴は皮膚科の処方薬や美容治療がおすすめ

すり鉢状の毛穴をスキンケアで改善できない場合、皮膚科で処方される専門の薬剤や、美容治療が有効です。例えば、トレチノインやユベラなどの処方薬は、毛穴の詰まりやターンオーバーの乱れの改善が期待できます。

やみくもにセルフケアを試すのではなく、一度皮膚科を受診して、毛穴の原因を診断してもらいましょう。

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