2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
頬や鼻に毛穴の開きがあり、目立つからどうにかしたいと思っていませんか？
毛穴の開きは基本的なスキンケアのみでは解決しないことが多いので、開きに適したケアをすることが大切です。
最適なケアを行うことで、徐々に悩みがなくなっていくでしょう。
ここでは毛穴が開いてしまう原因から、毛穴開きをケアする方法まで詳しくご紹介します。
ホームケアにおすすめの化粧品や、クリニックで受けられる毛穴治療もお伝えします。
最後まで読めば、きっと毛穴開きのお悩みを解決する方法が見つかりますよ。
毛穴開きはなぜ起こる？
毛穴開きがなぜ起こるのかをご存じですか？
毛穴が開いてしまう原因は3つあり、肌質や年齢によって原因が異なります。
ここで3つの原因について解説しますので、どの原因によって毛穴が開いてしまっているのかチェックしてみましょう。
原因１：過剰な皮脂
毛穴からたくさんの皮脂が出ることにより、毛穴が開いてしまいます。
毛穴からは一定量皮脂が出ていて、皮脂が肌を守る役割を果たします。
どんな人でも一定量の皮脂は出るものですが、皮脂量が多くなるとそれに応じて毛穴も開き気味に。
特にオイリー肌の人に多い原因ですが、インナードライ肌の人にも当てはまります。
肌質がどちらかに当てはまらなくても、脂取り紙を使用している人は要注意。
脂取り紙で肌の皮脂を多くとってしまうと、肌が皮脂をより多く出そうとするため、皮脂の過剰分泌の原因になります。
原因２：加齢による肌のたるみ
加齢によって頬などの肌がたるみ、毛穴が開いたように見えてしまいます。
肌は加齢によってたるんでくると、下方向に垂れ下がっていきます。
肌が下に引っ張られることで毛穴も形が変わり、涙のような形の開き毛穴へと変化。
毛穴がより大きく見え、ファンデーションでも隠しづらくなります。
たるみが進行していくと、毛穴もどんどん開いていくことがたるみ毛穴の特徴です。
たるみケアを早めに実践すると、開き毛穴の予防にもつながるので、エイジングケアができるスキンケアを取り入れましょう。
原因３：毛穴詰まり
クレンジングや洗顔で一日の毛穴汚れを落とし切れていないと、毛穴詰まりを引き起こします。
毛穴には汚れや皮脂などが蓄積しているので、クレンジングや洗顔で汚れを取りきることが理想です。
間違ったクレンジングや洗顔をすると、汚れがそのまま残ってしまい、塊となります。
この塊を角栓と言い、大きくなると毛穴から飛び出すほどのサイズに。
角栓によって毛穴が引き締まらず、毛穴開きへとつながってしまいます。
毛穴開きが起こりやすい部位とは？画像で紹介！
毛穴開きはどこの部位にも起こりうるものですが、顔の中でも特に開きやすい場所があります。
開きやすい場所の特徴は、他の部位に比べて皮脂量が多いということ。
皮脂量が多くなればなるほど、毛穴は開きやすくなってしまいます。
ここでは毛穴開きが起こりやすい3つの部位を、画像付きで解説していきます。
頬
開き毛穴が目立ちやすい部位の一つが頬です。
頬は特別皮脂量が多い部位ではありませんが、肌面積が他の部位に比べて広いため、毛穴開きが起こりやすくなるのです。
面積が広いため、頬は特に毛穴の数が多くなっています。
過剰な皮脂や毛穴詰まりによって複数の毛穴が開いてしまうと、頬にいくつもの黒い点のようなものができてしまいます。
肌が白い人は特に目立ちますので、早めのケアが必要です。
鼻周辺
顔の中でも特に皮脂量が多いのが、鼻と鼻周辺です。
暑い時期に鼻や鼻周辺がべたべたしたり、テカっていたりする経験は誰にでもあるでしょう。
鼻周辺は皮脂量が多いだけでなく、汗腺も多いため、汗や皮脂が大量に出やすいのです。
皮脂が多く出る部位なので、こまめにティッシュで皮脂を取っておくことが大切といえます。
特にオイリー肌の人はどんどん皮脂や汗が出てきますので、こまめに皮脂を取りましょう。
余分な皮脂を取り除くことで、毛穴開きだけでなく毛穴詰まりも起こりにくくなります。
額
鼻と同様に皮脂量が多いのが額で、汗腺も多い部位です。
鼻との違いは、前髪がかかる部位かそうでないかで、額は前髪がかかる部位なので特に熱がこもりやすくなります。
暑さを感じた時、鼻より額の方が汗をかきやすいため、皮脂トラブルも起こりやすいといえます。
こちらも毛穴開きや毛穴詰まりが起こりやすい場所なので、こまめに皮脂や汗をティッシュで取っておくことがおすすめです。
また、前髪がかかっているとニキビもできやすくなりますので、ニキビのお悩みがある人は前髪を分けたり、短くしたりするといいでしょう。
簡単にほっぺや顔の毛穴開きをなくす方法
ほっぺや顔に無数の開き毛穴がある…そんな人は毛穴のケア方法をお探しだと思います。
毛穴をケアできる方法には様々なものがありますが、できるだけ簡単な方法が良いでしょう。
ここでは今日から実践できる簡単な毛穴ケア方法について解説します。
クレンジングの種類を変える
クレンジングには、オイル・ジェル・クリーム・バームなど、複数の種類があります。
肌質によって適したクレンジングが異なりますので、自分の肌質にぴったりのクレンジングを使ってみましょう。
オイリー肌にはオイルやバームタイプがおすすめで、メイクだけでなく、角栓や皮脂もしっかり絡めて洗い流せます。
クレンジング剤が肌に残らないよう、念入りにすすぎ洗いをしておきましょう。
乾燥肌やインナードライ肌にはジェルやクリームがおすすめで、ジェルやクリームは洗浄力が弱く、肌への刺激が控えめです。
濃いメイクは落とせませんが、刺激を抑えつつ、余分な汚れや皮脂を洗い落とせます。
正しい洗顔方法を実践する
肌に付着したたくさんの汚れは、毛穴にも入り込みますので、毎日の洗顔でしっかりと洗い落とすことが大切です。
汚れをきれいに落とすには、正しい洗顔をすることが重要なので、以下の正しい洗顔手順を実践してみてください。
- 洗顔ネットに洗顔料を適量（洗顔料約2～3センチ）出す
- ネットに少量の水を含ませ、ネットを揉み込む→広げるを繰り返す
- しっかりとした泡ができたら肌全体に泡をつける
- 泡で肌を洗うイメージで、優しく洗っていく
- 洗顔料が肌に残らないよう、しっかりすすぎ洗いをする
毛穴詰まりが起こらないよう、正しい手順で顔を洗いましょう。
入念に保湿ケアを行う
毛穴開きは乾燥によっても起こりますので、毎日の保湿ケアも大切です。
保湿ケアは多くの人が行っていますが、保湿力が足りず、毛穴が開いてしまっているケースもあります。
保湿ケアは肌質、スキンケアを行う時期によって最適な化粧品が異なります。
- オイリー肌 → 化粧水を基本とし、蓋としてジェルや乳液をプラス。
- インナードライ肌・乾燥肌 → 化粧水と乳液を基本とし、乾燥しやすい時期はクリームやオイルをプラス。
オイリー肌は基本的に化粧水と乳液のみで構いませんが、乾燥する時期は部分的にクリームを使うなどのスキンケアを行いましょう。
インナードライ肌と乾燥肌は肌が乾燥状態にあるため、季節を問わず念入りな保湿ケアが大切です。
化粧水と乳液のみではかさつくというときには、クリームやオイルを追加しましょう。
たるみによる毛穴開きにはエクササイズがおすすめ
加齢によって肌が下に垂れ下がっているなら、表情筋のエクササイズを行いましょう。
表情筋のエクササイズをすることで、顔の筋肉が鍛えられ、肌にもハリが出ます。
毛穴も徐々に目立ちにくくなっていくでしょう。
たるみのエクササイズは以下の手順で行います。
- 口を大きく開いて「あ」の発音をする
- 口を横に思い切り開いて「い」の発音をする
- 口をすぼめ、突き出すようにして「う」の発音をする
- 口角を上げて「え」の発音をする
- 口を盾に大きく開いて「お」の発音をする
それぞれの表情を5秒ほどキープし、次の手順に移りましょう。
毎日の隙間時間にできますので、忘れずに行うようにしてください。
引き締め化粧水を使う
毛穴が開いているときは、引き締め効果のある化粧水を使うこともおすすめです。
引き締め化粧水は、その名の通り肌をきゅっと引き締める効果が期待できる化粧品です。
毛穴への効果も期待できますので、ぜひ活用してください。
一点注意しておきたいのが、乾燥肌やインナードライ肌の人は避けた方がいいということ。
引き締め化粧水の多くはアルコールが含まれています。
アルコールは肌への刺激が強いため、乾燥肌やインナードライ肌の人が使うと、ヒリヒリとした痛みを感じる恐れがあります。
毛穴トラブルがひどくなる可能性があるので、使用を避けましょう。
定期的にピーリングを行う
肌のターンオーバー周期が乱れ、毛穴詰まりが起こることで毛穴開きとなることもあります。
ターンオーバー周期は肌質に関係なく、どんな人でも乱れやすくなっています。
そのため、ターンオーバーを促進するピーリングを行うことがおすすめです。
ピーリングは肌の古い角質を落とす作用がありますので、ターンオーバーを促す効果が期待できます。
ピーリング剤によって異なりますが、一般的には週に1～3回の使用が推奨されているアイテムが多いので、使用頻度を守って使いましょう。
毛穴ケアは根気が必要
毛穴ケアは、1日のケアですぐに効果が出るものではありません。
きゅっと引き締まった状態になるまでに数か月の期間を要することもありますので、根気強くケアを続けていきましょう。
ケアを続けてもあまり効果が見られない、すぐにでも悩みを解決したいという人はクリニックでの治療も検討してみてください。
のちほど、クリニックで受けられる毛穴悩みに最適な治療をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
毛穴開きにはプチプラ化粧品もおすすめ
毛穴開きをケアするための化粧品は、必ずしも高価である必要はありません。
プチプラ化粧品でもきちんとケアできますので、予算の範囲内で買える化粧品を使いましょう。
ここでは化粧品を選ぶときに見ておくべきポイントを解説します。
治らない毛穴開きには保湿効果の高いプチプラ化粧水を
化粧水を選ぶときは、価格ではなく含まれる成分に注目しましょう。
チェックしておきたいのは保湿成分の数・含有量・添加物の量です。
化粧水や乳液のボトルには、成分表が記載されています。
成分表では、一番上に記載されている成分の量が最も多く、一番下の成分が最も少なくなっています。
購入する際は、成分表の前半部分に保湿成分が多く含まれているものを選びましょう。
また、化粧品には、品質を保つために添加物が配合されています。
添加物が多ければ多いほど肌への刺激が強くなる恐れがあるため、添加物が極力少ない化粧品を選ぶことも重要です。
プチプラ価格の引き締め化粧水で毛穴の開きを改善
毛穴の引き締めが期待できる引き締め化粧水は、プチプラ価格でも手に入るという魅力があります。
ドラッグストアなどには多くの引き締め化粧水が展開されていますが、そのほとんどは1,000円以下のプチプラ価格です。
最も安いものを選んでもいいですし、口コミで評価が高い化粧水を選んでもいいでしょう。
知名度の高いメーカーが展開する化粧水もありますので、迷うときは、知っているメーカーを購入してみるのもひとつの手です。
毛穴の開きにおすすめの薬はある？
毛穴開きに効く薬があるのでは？と考えている人もいるでしょう。
薬があれば効果がより期待できますが、残念ながら、毛穴開きを治す薬はありません。
しかし、毛穴開きの原因に対処する薬やサプリメントはあるので、まずはサプリメントをここで紹介します。
ビタミン類のサプリメント
毛穴開きは、肌の乾燥やターンオーバーの乱れによっても起こるため、まずは肌を元気にすることが大切です。
スキンケアアイテムで肌に栄養を与えることはもちろん、インナーケアも同時に行い、外からも内からも毛穴開きをケアしましょう。
サプリメントを飲むことで、肌の内側から毛穴ケアができますので、毛穴悩みへの効果をより実感できるでしょう。
ビタミン類は、肌を健やかに保つための成分なので、ビタミンB群やCを積極的に摂取しましょう。
クリニックで相談することもおすすめ
皮膚科や美容皮膚科などのクリニックで、毛穴開きを相談することもおすすめです。
医師に毛穴の状態を診察してもらえるため、自分の毛穴や肌質に適した薬などを処方してもらえます。
また、クリニックでは、内服薬だけなく外用薬も処方してもらえるので、毛穴悩みが最短で解決できるでしょう。
いろいろ試してきたけど、どれも効果がなかったと感じている人は、クリニックに相談してみましょう。
ハイドロキノンで毛穴の開きをケアできる？
毛穴悩みにハイドロキノンが効くのでは？と思ったことがある人も多いでしょう。
結論から言うと、毛穴開きにハイドロキノンの効果は期待できません。
そもそも、ハイドロキノンは肌の漂白剤ともいわれる成分です。
シミや黒ずみなどのケア目的で使われることは多々ありますが、毛穴開きへの効果は期待できません。
開いた毛穴が黒ずんでいる場合には、効果が期待できるので、毛穴の黒ずみをケアしたいというのであればハイドロキノンを使いましょう。
鼻の毛穴が開きすぎている時に注意したい5つのポイント
きちんとケアしているはずなのに、毛穴開きが治らない…そんな人は日常生活の中でNG行動をしているのかもしれません。
ここで普段から気を付けたい5つのポイントを解説しますので、長期間開き毛穴が治らないと悩んでいる人は参考にしてください。
①油分・脂質の多い食事
油分や脂質の多い食事ばかりしていると、皮脂量が増えるので、毛穴開きが起こりやすくなります。
1日のうち1食だけで、頻度も高くないのであれば、さほど気にする必要はありません。
しかし、毎日のように油分や脂質の多い食事を摂っているなら見直しが必要です。
油分や脂質の多い食べ物の摂取を減らし、ビタミンを多く含む野菜を積極的に食べるようにしましょう。
②下地・ファンデの厚塗り
化粧下地やファンデーションを厚めに塗ることも、NG行動のひとつです。
毛穴開きが気になっているときは、毛穴を隠そうと厚塗りしてしまうかと思います。
しかし、厚塗りすると毛穴にメイク汚れが蓄積しやすくなりますので、角栓ができやすくなってしまうのです。
毛穴を隠したいときはコンシーラーを活用し、ファンデーションなどを厚く塗りすぎないよう注意しましょう。
③毛穴パックなどによる肌へのダメージ
角栓を取るために使う毛穴パックも、開き毛穴には逆効果となるかもしれません。
毛穴パックを使うことで角栓を取り、毛穴詰まりを起きにくくすることはできます。
しかし、毛穴パックを剝がす際に肌にダメージが加わるため、毛穴開きをより悪化させる可能性があります。
角栓は正しいクレンジング＆洗顔で取れますので、毛穴パックを使わないようにしておきましょう。
④ビタミン不足
ビタミンB群には、皮脂量を一定に保つ作用があるため、摂取することで健やかな肌をキープできます。
ビタミンB群が減少すると、皮脂量が増えてしまうため、毛穴がより開いてしまうことになりかねません。
ビタミンB群が含まれる食材の摂取が望ましいですが、難しい場合はサプリメントを活用しましょう。
⑤間違ったクレンジング＆洗顔
間違ったクレンジングや洗顔を行うことで、毛穴詰まりが起こりやすくなります。
肌質に適したクレンジング剤でメイク汚れを落とし、余分な皮脂やクレンジング剤を、洗顔料できれいに落としきることが理想です。
正しい手順で行えば、毛穴トラブルだけでなくニキビなどの肌トラブルも起きにくくなるでしょう。
クレンジング剤の使い方は、クレンジング剤によって異なります。
オイルやジェルなどのように肌になじませるものもあれば、クリームのようにティッシュで拭き取るタイプもあります。
クレンジング剤の使用方法を確認した上で、正しく使いましょう。
クリニックで受けられる毛穴治療のご紹介！
毛穴開きをケアする治療を受けたい、早めに毛穴悩みを解消したいという人におすすめなのが、クリニックでの毛穴治療です。
クリニックでは、ひとりひとりの毛穴悩みに合った治療ができるので、最短で毛穴悩みが解消できます。
内服薬
毛穴の開きの肌悩みには、ハイチオールやユベラ配合錠などの内服薬を用いて治療を行います。
ハイチオールは、L-システインを主成分とする医薬品で、ターンオーバーを促進する作用があります。
また、ユベラ配合錠は、ビタミンEを主成分としているので、血流や肌ダメージを改善する効果が期待できるのです。
内服薬は、体の内側からアプローチできるので、毛穴悩みを根本的に解決できます。
外用薬
外用薬による治療は、手軽に取り入れられて、効果もわかりやすい傾向にあります。
毛穴の開きの治療で使用される薬には、アダパレンやディフェリンゲルがあり、毛穴の詰まりを改善します。
アダパレンもディフェリンゲルも、油や角質を毛穴に詰まりにくくし、きめ細やかな肌へと導く外用薬です。
毛穴詰まりを防ぐことで毛穴の開きを抑制したり、ニキビができにくい状態にしたり、なめらかな肌を実現します。
毛穴の開きには正しい洗顔と保湿がカギ
開き毛穴をケアする方法は、正しいクレンジング＆洗顔、入念な保湿ケアや引き締め化粧水の活用などです。
自宅で手軽にできるピーリングもおすすめですが、いずれも悩みの解消までに長い時間がかかるという点がネックといえます。
いち早く毛穴開きの悩みを解決したい人、いろんな手段を試してきたけれどいまいち効果を感じなかった人は、クリニックでの治療がおすすめです。
実は、クリニックへ足を運ばなくても、オンライン診療を利用すれば、自宅で毛穴の開きを治療できます。
オンライン美肌治療のANS.（アンス）は、飲み薬や塗り薬を用いて、繰り返す毛穴の開きを根本から治療していきます。
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