2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
- 毛穴の黒ずみやつまり毛穴が気になる…。
- 開き毛穴が目立ってきた…。
この記事を読むあなたは、そう悩んでいるかもしれません。
毛穴に関するトラブルは年齢を問わず多くの方が悩む深刻な問題です。
結論、毛穴悩みを解決するには正しいスキンケアと美容皮膚科での治療が重要です。
今回は毛穴トラブの詳細や解決の方法について詳しく解説します。
ぜひ最後までチェックしてくださいね。
年代別・頬の毛穴の特徴とは?10代・20代・30〜40代に分けて解説!
幅広い世代の方が悩む毛穴トラブルですが、実は年代によってその悩みには違いがあります。
そこでここからは、毛穴トラブルに悩む方が多い10〜40代の頬の毛穴の特徴についてまとめました。
若い世代も毛穴開きに悩む方が多い|10代の特徴
皮脂の分泌量がとても多い10代。肌代謝が活発な年代ではありますが、ホルモンバランスが安定しないこと、そして大量に分泌される皮脂によって肌のコンディションが揺らぎがちな世代です。
そのためニキビができやすく、過剰分泌された皮脂が毛穴を塞いでしまうなどの理由から毛穴が開きがち。
ニキビなどの吹き出物を潰してしまい、炎症を起こしてしまうケースも多いので、ニキビなどの肌トラブルが出たらすぐに皮膚科を受診するようにしましょう。
毛穴トラブルに悩む方が増えはじめる|20代の特徴
10代に比べると皮脂の分泌量は抑えられるものの、まだまだ皮脂の分泌が多い20代。
さまざまなストレスや食生活、生活スタイルの乱れから、頬や顎周りに大人ニキビができてしまいがちです。
また、毎日の洗顔で落としきれな、いメイク汚れや皮脂汚れが毛穴にたまることによる「つまり毛穴」ができやすい年代ともいわれています。
つまり毛穴をそのまま放置することで、毛穴はどんどん膨張していき、たるみ毛穴の予備軍となってしまいます。
徐々に肌代謝も落ちていく年代なので、毛穴のつまりを発見したらすぐに対処することがとても重要です。
30代以降も毛穴に悩む方は多い|30〜40代の特徴
30代〜40代の方は、10代・20代と比べて皮脂の分泌量は少なくなるものの、乾燥や加齢による肌トラブルが出てくる年代です。
加齢による肌の老化は、20代後半から徐々に進行していきます。
そのため、30〜40代の方は、毛穴ケアと併せてエイジングケアにも力を入れていく必要があるのです。
それまでにできているつまり毛穴や毛穴の黒ずみが、加齢やさまざまな刺激からたるむことで、毛穴が大きく開いてしまう「ひらき毛穴」へと変化してしまいます。
ひらき毛穴は自分でケアすることがとても難しい毛穴タイプですので、美容皮膚科などでの治療が必須です。
手遅れにならないためにも、毛穴が気になりはじめたらなるべく早めのタイミングで集中ケアをしていきましょう。
ホームケア?エステ?美容皮膚科?ほっぺの毛穴を簡単になくす方法はどれ?
毛穴ケアには、大きく分けて以下の3つの方法があります。
- ホームケア
- エステでのケア
- 美容皮膚科での治療
ホームケアは誰でも気軽にできる簡単ケアが多く、普段の生活にも取り入れやすいというメリットがありますが、あまり即効性がなく長期にわたってケアを継続していく必要があります。
エステでのケアは、ホームケアよりも効果が期待できますが、毛穴が抱えるトラブルを根本から解決することは難しいという側面があります。
そこで毛穴の問題を徹底的に解決したいとお考えの方は、医療機関である美容皮膚科での治療がおすすめ。
毛穴の悩みを根本から解決してくれるだけでなく、美肌効果や肌質改善にとても効果が期待できますよ。
美容皮膚科でおすすめの毛穴ケアをご紹介!
美容皮膚科での治療が毛穴ケアに一番効果的とお伝えしましたが、ここからは美容皮膚科でおすすめの毛穴ケアについて具体的にご紹介します!
それぞれの治療の平均的な価格帯やメリット・デメリットも含めてお伝えしますので、ぜひチェックしてくださいね!
レーザー治療
レーザー治療は、高周波レーザーを肌の深層部まで照射して、肌細胞にダメージを与える施術方法です。
ダメージを受けた肌細胞は自己治癒力で再生しようとし、この働きにより新しい肌に生まれ変わるのです。
レーザー治療によって新しく肌が生まれ変わることで、毛穴の開きが気にならなくなります。
そのほかにも、シミやたるみ、肌質の改善などさまざまな肌トラブルに効果のある施術です。
1回あたりの価格は1〜3万円が相場。
1回の施術では効果を実感しにくいという特徴があるため、2〜4週間に1度のペースで繰り返し施術をしていく必要があります。
イオン導入
イオン導入は、超音波で薬剤や美容成分を肌の奥深くまで浸透させる施術です。
イオン導入を利用する方の多くは、他の美容施術と組み合わせてケアをしています。
肌のコンディションがいい状態でイオン導入することでより浸透率がアップするからです。
1回あたりの価格は5,000円〜1万円が相場で、美容皮膚科の施術の中でも比較的リーズナブル。
2〜4週間に1度のペースで4〜5回繰り返すことでより効果を実感しやすいとされています。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャル(別名光治療)は、特殊な光を肌に照射させ、肌細胞の中にできたメラニン色素にアプローチする施術です。
シミやくすみの解消に効果があります。
そのほかにも肌のコラーゲンなどの生成を促す効果も高いため、肌のハリやツヤが生まれ、肌にできた開き毛穴なども目立ちにくくなりますよ。
1回あたりの価格は2〜3万円が相場で、3〜4週間に1度のペースで5〜6回の施術が必要とされています。
効果を実感できてからは2〜6ヶ月ごとの定期的なケアをすると健康的な肌が維持できますよ。
ピーリング
ピーリングとは角質ケアのことで、フルーツ酸などのピーリング剤を使用し、古い角質や毛穴の奥の汚れを分解し、汚れを落とす施術です。
普段の洗顔やスキンケアではなかなか取りきれない、毛穴の奥深くにある汚れにもアプローチができるので、毛穴トラブルを根本的に改善することができますよ。
1回あたりの価格は5,000円〜1万円が相場で、比較的リーズナブルな価格もうれしいポイント。
1回の施術でも十分効果を実感できますが、より効果を感じるためには2〜4週間に1度のケアを、4〜6回繰り返すのがおすすめですよ。
頬の毛穴開きに悩む方に実践してほしいスキンケア 3つのポイント
何をしても毛穴の開きが改善されないとお困りの方必見!
ここからは、自宅で実践できる基本的なホームケア方法について詳しく解説します!
メイクに合わせたクレンジングを使う
意外と知られていませんが、スキンケアの中でも一番肌に負担がかかるのが「クレンジング」なのです。
クレンジングは、洗浄力が高ければ高いほど肌に負担がかかるといわれているため、メイクの濃さや肌質に合わせたアイテム選びがとても重要です。
濃いメイクをオフするためには、洗浄力の高い「オイルタイプ」がおすすめ。
そのほかにもリキッドタイプやバームタイプも洗浄力が高めなので濃いメイクもスルッと落とせるでしょう。
一方でナチュラルメイクの方には、洗浄力の穏やかな「ミルクタイプ」がおすすめです。
ミルクタイプ以外にも、クリームタイプやジェルタイプも肌への負担が少なめなアイテムですので、必要以上に肌に刺激を与えることなくメイクオフができますよ。
定期的に角質を取り除く
うまくターンオーバーができていなくて、古い角質がたまると、肌のごわつきやたるみの原因となってしまいます。
肌がたるむことで毛穴が大きく目立って見えてしまうので、肌をたるませないためにも、定期的にピーリングをすることがとても大切です。
ご自宅で簡単にできるピーリングケアとしておすすめなのが「酵素洗顔」や「角質ケア美容液」を活用した角質ケアです。
ピーリングケアを行う際に注意したいポイントが、使用頻度をきちんと守るということ。
必要以上にピーリングケアをすることで、肌に大きなダメージを与えてしまいます。メーカーが推奨する使用頻度をきちんと守って角質ケアをしていきましょう。
毛穴引き締め効果のあるコスメを使う
毛穴の汚れを落とすことと同じくらい大切なのは、肌に必要な美容成分を与えるスキンケアです。
次の成分を含むスキンケアアイテムは、毛穴の引き締め効果がとても高いのでとてもおすすめですよ!
ビタミンC誘導体 | 強い抗酸化作用があり、色素沈着を抑える効果が期待できる成分。毛穴の収れん作用もあるため、開き毛穴にとても効果的。 |
レチノール | ビタミンAの別名。肌のターンオーバーを正常にする働きがあるため、古い角質や角栓の除去に効果的な成分。 |
セラミド | 肌を構成する主要成分のひとつ。保湿効果やバリア機能を正常に保つ効果があるため、美肌や美白効果が期待できる成分。 |
毛穴開きにおすすめ!?プチプラアイテムは本当に効果があるのか?
ここ数年、毛穴ケアに特化した市販アイテムがたくさん販売されていますよね。ここからは、
毛穴開きにおすすめのプチプラアイテムを、メーカー別にご紹介していきます!
無添加にこだわったスキンケアアイテムを取り扱う「FANCL」は、毛穴汚れに効果のあるクレンジングオイルが人気です。
擦らず汚れが落ちることから、幅広い世代から支持を集めています。
次に、製薬会社が作る本気のスキンケア「Obagi」からは、高濃度のビタミンCが配合されたアイテムが数多く販売されています。
毛穴の開きには、ビタミンCなどの美肌成分がとても効果的。
美容ゲルや美容液で、いつものスキンケアにプラスワンするのがおすすめですよ。
最後に、ここ数年SNSでも話題の「ビタブリッドC」からは、パウダータイプのビタミンCが販売されています。
いつもの化粧水などにパウダーを混ぜることで、高濃度ビタミンCを浸透させることができると人気です。
このように、プチプラアイテムを上手に普段のスキンケアに取り入れることで、毛穴改善の手助けをしてくれますよ。
しかし、即効性はあまり期待できないので、長いスパンで継続的に使い続ける必要があることを念頭に置いてケアをしていきましょう。
頬の毛穴の開きに男女差はある?
頬の毛穴開きは、女性特有の悩みだと思われがちですが、それは大きな間違い。実は、女性と同じくらい男性も毛穴トラブルに悩んでいます。
一見強そうに見える男性の肌ですが、実は女性よりもトラブルを起こしやすい肌なのです。
実は、男性の肌は分厚くキメがとても荒いため、しっかりと保湿をしたつもりでも肌が乾燥しがちなのです。
また、男性の肌は女性よりも皮脂の分泌量が高いのに、水分の保水力はとても低いという特徴があります。
そのため、オイリーなのに乾燥肌という混合肌になりがちで、男性の肌も毛穴のつまりや開きに悩まされるリスクが非常に高いのです。
毛穴の開きには皮膚科の薬は効くの?
肌の炎症などが起こった際にお世話になる一般皮膚科。
一般皮膚科で診察してもらい、保険診療で毛穴の開きが改善できたら、コストがおさえられるのでうれしいですよね。
一般的な皮膚科の保険診療でも、毛穴周りの角化を改善するための治療薬はあります。
そのほかにも漢方を処方してくれる皮膚科もありますが、毛穴の開きに対する効果はあまり期待できません。
そのため、毛穴の開きや黒ずみケア、そして肌のキメを整えるためには、やはり美容皮膚科での治療がおすすめです。
「毛穴開きすぎ…」と悩む方必見!開き毛穴が治らない原因とは?
毛穴の開きをどうにかしたいとお考えの方必見!ここからは、開いた毛穴が治らない原因について考えていきましょう。
原因をきちんと知ることで、毛穴トラブルの悪化を防ぐことができますよ。
1. 皮脂の過剰分泌
毛穴が開く原因の多くは皮脂の過剰分泌です。
必要以上の皮脂が分泌されることで、毛穴の中に皮脂汚れがどんどん溜まっていってしまいます。
皮脂が過剰に分泌される原因は次の4つが考えられます。
- 乾燥
- 間違ったスキンケア
- ホルモンバランスの乱れ
- ニキビ跡
まずは、しっかりと保湿ケアをすることを心がけ、正しいスキンケアを心がけていきましょう。
女性ホルモンの乱れも、皮脂分泌に大きな影響があります。
ニキビ跡からも、たくさんの皮脂が分泌されることがあるため、ニキビをつくらせない肌づくりも大切です。
2. 加齢によるたるみ
20代後半から、加齢による肌の老化現象が起こり始めます。
肌内部のコラーゲンなどの成分が減少することにより、肌にたるみが生じます。
肌がたるむことで毛穴も同時にたるみ、毛穴が開いた状態になってしまうのです。
加齢によるたるんでしまった毛穴は、エイジングケアすることで目立ちにくくはなりますが、たるみをなくすことはほぼ不可能です。
そのため、なるべく早い段階で美容皮膚科での治療を受けることをおすすめします。
3. ストレスや生活習慣
毛穴の開きは、ストレスや生活習慣も大きく影響しています。
大きなストレスが加わることや生活習慣が乱れることで、肌のターンオーバーが正常に働かなくなります。
肌の生まれ変わりがうまくいかないことで、古い角質や皮脂汚れが毛穴にこびりつき、つまり毛穴の原因となってしまうのです。
- 栄養の偏った食事などによる食生活の乱れ
- ストレス
- 夜更かしや残業が多い
- 運動不足
- 入浴をせずシャワーだけで済ますことが多い
- 便秘気味
さまざまな要因によって、肌のターンオーバーは簡単に乱れてしまいます。
ひとつでも当てはまる項目がある方は、ぜひご自分の生活習慣を見直してみましょう。
毛穴悩みには内服薬という選択肢も
この記事では、頬の毛穴の開きに悩む方におすすめのケア方法についてご紹介してきました。
ホームケアは、簡単に取り入れられるというメリットがある一方で、即効性があまりなく効果を実感しにくいというデメリットがあることがわかりましたね。
何をやってもよくならない人には、美容皮膚科での治療という選択肢があり、実はその中には内服薬での治療もあります。
レーザーなどの治療と比較すると即効性はありませんが、体の内側から働きかけるため、根本的な解決に繋がりやすいのです。
また、レーザーなどの治療よりも、経済的にも負担が少ない治療なので、継続しやすいでしょう。
実は、美容皮膚科へ足を運ばなくても、オンライン診療を利用すれば、毛穴の開きを自宅で治療することができるんです。
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