2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
毛穴の黒ずみを改善するために、皮膚科に行くべきか悩んでいませんか？
毛穴の黒ずみは、ホームケアも可能ですが、原因によっては長期間のケアが必要です。
すぐに改善したいのであれば、適切な治療を受けることがおすすめです。
ここでは毛穴の黒ずみは美容皮膚科に行くべきか、美容皮膚科ではどんな治療が行われるのかを解説します。
毛穴治療の費用や、保険が適応されるのかについてもお伝えしますので、黒ずみに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
毛穴の黒ずみやいちご鼻には美容皮膚科がおすすめってほんと？
毛穴の黒ずみに悩んでいる多くの方は、自宅で黒ずみを改善するためのケアを行っているかと思います。
市販のアイテムや、美容機器を使ったケアもできますが、ケアをしても改善された様子がないという方も多いでしょう。
ホームケアで改善されない黒ずみ毛穴は、美容皮膚科に行くことがおすすめです。
ここでは、美容皮膚科と通常の皮膚科の違いと、なぜ美容皮膚科に行くべきなのか、その理由について解説します。
皮膚科と美容皮膚科の違いとは？
皮膚科では、湿疹やニキビなどへの治療が行われます。
皮膚疾患に関するトラブルは、皮膚科で保険治療ができますが、黒ずみ毛穴は皮膚疾患に該当しません。
一方、美容皮膚科ではピーリングや肌洗浄、レーザーなどの施術や処方薬での治療が受けられるため、黒ずみ毛穴を改善するための提案をしてもらえるでしょう。
毛穴のトラブルは美容皮膚科に行くべきか？
黒ずみ毛穴を含む毛穴トラブルを改善したいなら、美容皮膚科に行くことがおすすめです。
美容皮膚科では、お悩みを改善できる、医学的根拠のある治療方法を複数用意しています。
改善されることが証明されている治療を受ければ、トラブルもすぐに解消できるかもしれません。
美容皮膚科では、治療の前に医師のカウンセリングが行われます。
カウンセリング時に治療の説明が行われますので、なぜ毛穴トラブルにその治療が有効なのか、その理由をしっかり聞いておきましょう。
美容皮膚科の毛穴治療は保険適用外
美容皮膚科で受けられる治療の大半は、保険適用外の治療です。
保険は、病気やけがを治すための治療には適用されますが、美容目的の治療に関しては自由診療となるので適用されないのです。
美容皮膚科で受けられる黒ずみ毛穴の施術には、ピーリングやハイドラジェントルがあります。
ピーリングは1回につき5,000～7,000円ほど、ハイドラジェントルは15,000～20,000円ほどが相場です。
どちらの施術も安いとはいえませんので、よく検討した上で受ける施術を決めましょう。
受ける施術を迷う場合は、クリニックの医師に相談することもおすすめです。
悩みや施術費用の予算を伝え、どの施術が良いかアドバイスをもらいましょう。
美容皮膚科での毛穴治療は安い？
美容皮膚科で毛穴治療を受けたいけれど、費用がどれくらいかが気になる…という方も多いでしょう。
保険が適用されないため、かかる費用は全額自己負担です。事前に費用を確認しておけば、焦ることもありませんので、まずは大まかな金額を押さえておきましょう。
ここでは、美容皮膚科で毛穴治療を受けるときの、大まかな金額について解説します。
美容皮膚科の毛穴治療の金額
美容皮膚科で、ピーリングやハイドラジェントルを受ける場合の金額は、前述したとおりです。
施術によって金額が異なりますので、予算が決まっている方は、カウンセリング時に予算を伝えておきましょう。
美容皮膚科によっては、施術費用の他にカウンセリング費用や初診料、投薬料がかかることもあります。
その場合はさらに費用が上がるため、施術以外の費用についても確認しておくことが大切です。
初診料の目安は3,000円ほどなので、初診料のかかるクリニックでピーリングを受ける場合は 8,000～10,000円が初回費用となります。
薬の費用は、種類や処方量によって大きく変わります。
予算を伝えておくと、予算の範囲内で薬をもらえるでしょう。
毛穴治療で人気の美容皮膚科ではどんな毛穴治療をするの？
美容皮膚科ではさまざまな毛穴治療が行われていますが、どの治療が行われるかは、毛穴の状態やお悩みに合わせて決められます。
カウンセリング時に、医師が適切な治療を提案してくれるので、アドバイスに沿って治療を決めるといいでしょう。
ここでは、複数ある毛穴トラブルの治療について、それぞれ詳しく解説していきます。
毛穴の黒ずみ除去
毛穴の黒ずみを除去するには、施術であれば、毛穴洗浄かレーザー施術を受ける必要があります。
毛穴の黒ずみは、角栓の酸化によるものと、色素沈着によるものがあります。
角栓の酸化によるものは、角栓を除去することで改善できるため、肌洗浄の施術がおすすめです。
角栓がなくなれば黒ずみも一緒になくなりますので、施術後は黒ずみのない肌になっているでしょう。
色素沈着によるものは、毛穴部分にシミの原因でもあるメラニンが沈着しています。
レーザーでメラニンを破壊し、ターンオーバーによって排出することで、徐々に黒ずみが目立たなくなるでしょう。
皮膚科の毛穴洗浄
美容皮膚科での毛穴洗浄メニューには、ハイドラジェントルやハイドラフェイシャルがあります。
これらはウォーターピーリング、モイスチャーピーリングとも呼ばれる施術で、水と超音波で肌と毛穴の汚れを落としていく施術です。
洗浄と一緒に美容成分を肌に浸透させるため、仕上がりはもっちりとした清潔な肌に。
ざらざらとした嫌な肌触りがなく、すべすべの肌を手に入れられます。
月に一度のペースで施術を受ければ、きれいな状態を長くキープできるでしょう。
鼻の毛穴レーザー治療
色素沈着によって毛穴が黒くなっているなら、レーザートーニングや光フォト、QスイッチYAGレーザーなどのレーザー施術がおすすめです。
レーザーは、メラニンなどの黒いもののみに反応するため、肌に照射することでメラニンに直接アプローチできます。
レーザー治療は、すぐに効果は出ませんが、複数回施術を受けることで徐々に黒ずみが薄くなっていきます。
メラニンを排出するには肌のターンオーバーが重要となりますので、ターンオーバーを乱れさせないよう、保湿ケアと規則的な生活習慣を心がけましょう。
ピーリング
角栓による毛穴トラブルを改善するなら、ピーリングを受けることもおすすめです。
ピーリングとは、肌に特殊な薬剤を塗布して、肌汚れなどを浮き上がらせる方法です。
肌表面の汚れや毛穴に詰まった角栓、古い角質などを一掃できます。
ピーリングで使う薬剤は、クリニックによって異なります。
肌が強ければ施術時・術後にトラブルも起きにくいですが、肌が弱い方はカウンセリング時に医師に伝えておくことが大切です。
万が一トラブルが出た場合は、担当医師にすぐに診てもらいましょう。
マッサージピール
ピーリングと似た、マッサージピールという施術があります。
マッサージピールは、特殊な薬剤を塗布後、肌をマッサージして薬剤を肌の奥へと届けます。
マッサージによって、真皮深層の線維芽細胞が活性化し、コラーゲンの生産量を増やすことが可能です。
肌の汚れや角栓、古い角質除去はもちろんのこと、コラーゲンの増加によって肌にハリやツヤが出てきます。
肌にハリが出てくると、開き毛穴も目立ちにくくなってきます。黒ずみ毛穴と一緒に、毛穴開きもケアできる施術です。
プラズマシャワー
毛穴の開きやニキビなどの肌荒れにお悩みなら、プラズマシャワーがおすすめです。
プラズマシャワーとは、イオン化させた気体であるプラズマを、機器で照射していく施術です。
プラズマは、高い殺菌力を持つとされているため、菌の繁殖・炎症によっておこるニキビに有効です。
プラズマを照射することで真皮深層を刺激するため、コラーゲンの生産量を増やせます。
徐々に肌にハリが出てきますので、毛穴が目立ちにくくなるでしょう。
プラズマシャワーによって古い角質も除去できますので、くすみにお悩みの方にもおすすめです。
美容皮膚科での毛穴治療の注意点
美容皮膚科で毛穴治療を受けるときに、施術後に注意しなければならないポイントがあります。
施術後に注意点を聞くかと思いますが、どんなことに注意しなければならないのか、ここでも解説しましょう。
日焼けを避ける
ピーリングやレーザー治療などは、肌に多少の負担がかかります。
ダメージを受けている肌は、通常より日焼けをしやすくなっているため、少し紫外線を浴びただけでシミができる可能性もあります。
施術後は、肌へのダメージを避けるため、紫外線対策をしておきましょう。
顔の施術を受けるのであれば、つばの広い帽子やマスクを持参することがおすすめです。
日傘であれば全体をカバーできるため、いずれかの紫外線対策グッズを持っていきましょう。
保湿する
施術後の肌を良好に保つには、入念な保湿ケアも欠かせません。
健康的な肌にはうるおいが必要です。
保湿ケアでうるおいをたっぷり与えておくことで、不要な術後トラブルも防げるでしょう。
保湿ケアには、化粧水だけでなく、乳液やクリームも併せて使うことがおすすめです。
化粧水でうるおいを与え、乳液やクリームで肌表面に蓋をすれば、肌にうるおいを閉じ込めておけます。
前述したように、施術後は肌がダメージを受けやすい状態です。
スキンケアを行うときは、肌に刺激を与えないよう、優しく行いましょう。
化粧水などを叩き込むことはせず、時間をかけて優しく肌に押し込んでください。
ダウンタイムを確認する
施術によっては、ダウンタイムがあるかもしれませんので、術後は特に注意しておきましょう。
施術をした部位に赤みや腫れ、痛みがないかを確認してください。
痛み止めなどを処方されている場合は、薬を活用しつつ様子を見ることがおすすめです。
ダウンタイム期間は施術によって異なります。
カウンセリング時にダウンタイム期間についての説明が行われますので、どのくらい症状が続くかを聞いておきましょう。
聞いていた期間より長く症状が続く場合は、クリニックを受診してください。
美容皮膚科なら毛穴の黒ずみに薬を処方してもらえる
美容皮膚科では、毛穴の黒ずみにぴったりの施術を受けられますが、黒ずみケアに最適な薬やサプリメントを処方してもらうことも可能です。
薬を飲めば、体の内側から黒ずみをケアできるため、施術と一緒に服用をすることでより高い効果が期待できるでしょう。
ここでは、黒ずみケアにどんな薬が処方されるのか、薬の種類について解説します。
L-システイン
L-システインとは、アミノ酸の一種です。
ターンオーバーを促進する作用や、メラニン色素の生成を抑える働きがあるとされています。
メラニン色素にアプローチする、ビタミンCなどと一緒に処方されることもあります。
メラニン色素の生成を抑えることで、新たにメラニンが発生することを防げます。
肌のターンオーバーを促すことで、沈着しているメラニン色素を外に排出できるため、色素沈着による黒ずみにお悩みの方におすすめの成分です。
ビタミンC
ビタミンCは、白い肌へと導く成分としても有名です。
メラニン色素の生成を抑えるだけでなく、酸化して黒くなったメラニン色素を、元の状態に戻す効果も認められています。
元の状態に戻すことで黒色が淡くなるため、黒ずみが薄くなるでしょう。
ビタミンCは食事からも摂取できますが、体内の蓄積量が決まっているため、複数回摂取することが推奨されています。
薬やサプリメントであれば、朝・晩などに分けて服用できるので、長くビタミンCの効果を続かせられるでしょう。
ビオチン
ビオチンは、ビタミンB群の一種です。
代謝に関係する成分で、皮膚の炎症を起きにくくする、健康的な頭皮環境を作るなどの作用があるといわれています。
肌の代謝をサポートするため、沈着しているメラニン色素の排出にも大きく関わります。
毎日摂取して肌のターンオーバーを正常に行えば、徐々に黒ずみが目立ちにくくなるでしょう。
炎症を起きにくくする作用があるため、ニキビ予防にも繋がります。
角栓ができやすい方はニキビもできやすい肌なので、ニキビにお悩みの方も積極的に摂取しましょう。
ノイロビタン
ノイロビタンは、ビタミンB1・B2・B6・B12を含む薬です。
ビタミンB群が複数含まれている薬なので、いくつかの効果が期待できます。
肌荒れや湿疹への効果の他、きれいな肌を保つためのサポート効果も発揮してくれるでしょう。
角栓による毛穴黒ずみがある方は、ニキビなどのトラブルが起きやすい状態です。
ビタミンB群をしっかり摂取しておくことで、ニキビ予防につながるため、肌荒れにお悩みの方にもおすすめです。
毛穴の黒ずみにはオンライン診療という選択肢も
毛穴の黒ずみは、美容皮膚科にて、適切な施術を受けることが可能です。
角栓によるものは、肌洗浄やピーリングを、色素沈着によるものはレーザー施術を受けましょう。
ホームケアでは治らなかった毛穴トラブルも、徐々に改善されていきます。
施術による毛穴の黒ずみへの対処とともにおすすめしたいのが、内服薬による毛穴治療です。
内服薬にはダウンタイムがないので、時期を選ばず、気軽に毛穴治療ができることがメリットといえます。
実は、クリニックへ足を運ばなくても、オンライン診療を利用すれば、毛穴の黒ずみを自宅で治療することができるんです。
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