3月8日の国際女性デー(International Women’s Day)は、世の中に対してすばらしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた、勇気と決断を称える日です。
ANS.のインタビュー連載『Three answers 〜迷いの中で見つけた幸せを呼ぶ3つのマイルール〜』では、今をときめく憧れの女性たちが、迷いながらも様々な試練を乗り越えてきた人生の中で、仕事、ライフスタイル、美容に関して自身なりに見つけてきた「答え」にフォーカスをして、強くたおやかに生きていく秘訣に迫ります。
Episode03 林みなほさん
自分に素直に生きること
MY ANSWER for WORK「違和感があったらやらない」
____仕事の転機を教えてください。
TBSを退社したことです。アナウンス部から別の部署へ異動の内示が出たその日の夜に退職を決意しました。内示を受けるその時までは、”退社”ということを考えたこともなく、どちらかというと定年まで会社員として働くタイプだと思っていました。まさか今のように独立・起業するなんてイメージも一切持っていなかったです!
TBSアナウンサー時代の林みなほさん
____その日のうちに…すごい決断力ですね。迷いはなかったのでしょうか。
実際、多くの方に引き留めて頂いたし、何も決まっていない状態で外に出ること自体、今思うと無茶な選択をよくしたものだなぁと思いますが(笑)、その時ばかりは自分の心の声に従ってみたいと思って、内示から1週間経っても気持ちが変わらなかったので退職を決めました。
もちろん最初から前向きな気持ちだったわけではなく、辞めた当初は自分が担当していた番組を見ると寂しい気持ちにもなったし、本当はTBSに居続けたかった…なんて気持ちがグラグラしていた時期もあったんですけど、ともあれ、自分で選んだ道を正解にするしかないと奮い立たせて、ひたすらがむしゃらに走り続けた結果、1年くらい経った時に”心底今が1番幸せ”と思える自分に出会える様になりました。
当時は晴天の霹靂だったけど、改めて振り返ってみるとあの辞令には感謝をしています。
____林さんが代表を務める美容サロンQOBは、どういった経緯で始められたのでしょうか。
会社員時代に痩身サロンにハマって、ハマりすぎて業務用マシンを買って資格も取得しました。敏腕経営者の友人から、せっかくなら自分が通えるサロンを作ったら?と提案してもらい、QOB 筋肉ほぐしの痩身&コリ解消サロンを立ち上げたのが経緯です。
といっても、私は会社員として働いていたので経営は親友に任せていたのですが、私が会社員を辞めることになり「これからどうしようかな」と思っていたタイミングと親友がエステサロンを売却しようと思ったタイミングが偶然重なったので、退職金を含めた全財産でサロンを買い取りました。
スタートのタイミングとコロナの緊急事態宣言が重なったり、30連勤したりと色々大変でしたが、とにかくがむしゃらに働きまくりましたね。
____コロナと開業のタイミングが被ってしまったんですね。私だったら不安に押しつぶされそうです…。
どん底を経験して怖いものがなくなったからか、その時も不思議と不安は感じなかったです。
人生って物語だなと思うのは、その時はすごく辛かったことも長い目でみると人生の厚みになったり、あれがあって良かったなと思えたりするなと。だから、何があっても走り続けることが大事だなと思います。
_____林さんが仕事を心地よくするために大切にしていることを教えてください。
違和感を感じたらやらない、ということです。特にQOBに関しては、入口精査をしっかりおこなうようにしています。猫の手も借りたいくらい忙しかったとしても適当な人は絶対に雇わないし、この人と一緒に仕事をしたいと思った人しか採用しないようにしています。
ストレスを抱えない、自己肯定感が下がらない人間関係を構築することは仕事をする上でとても大事なので、入口精査は大切ですね。
MY ANSWER for LIFE「ありのままの自分にマルをつけてくれる人たちと出会うこと」
____人生においての大きな転機はありますか?
会社員時代の私は自己肯定感がすごく低かったのですが、会社員をやめてから今日までの間に、私という人間そのものを面白がってくれたり、そのままでいいと言ってくれる人たちに出会えたことで180度変わりました。
会社員時代は、ありのままの自分でいてもマルをもらえることが少なかったんですよね。
でも今は、内なる自分を大きく変えたわけじゃない中で、私がそのままでいてもマルをくれる人たちに囲まれているから、5年前の自分からは想像できないくらい自己肯定感も上がったし、他人と比べることも全くなくなりました。自分らしさを存分に出せる場所があることがとにかくありがたいし、自分自身を受容して愛することが出来るようになりましたね。
みんながそうして私と一緒にいてくれているように、私も人に対してそうでありたいなと思っています。
____そのままの自分を受け止めてもらえる環境って素敵ですね。
私の息子ってすごく自由人なので、自由な環境であろうが制限のある環境であろうが、それさえも気にしないほどの自由さをもっているんですよね。
でも私は空気を読み過ぎちゃう敏感さがあったり、汲み取り力が強い方なので、意外とその場に飲まれることも多かったんです。だからこそ、ありのままの自分でいてマルをくれる人や環境を整えて、ホームグラウンドに立てると、120%の力が発揮出来るのだなと実感しています。
____出産をすると人生観が変わるなんてお話をよく聞きますが、林さんの場合はどうでしたか?
私の場合は、人生観がガラッと変わったとは感じていないかなあ。もちろん経験による気づきや、成長、理解が深まるであるとか、幅が広がるといったことはたくさんありますけど!
それに、愛する息子の誕生は、私の人生をより豊かにしてくれたし、守るべき存在が出来たことで生まれた親としての責任感はあります。でも、私は仕事をしているので、子どもファーストでいられているかというとそうではないですが、それもいいかなと。
子どもを理由に、自分のやりたいことを諦めたり言い訳にするのではなくて、やれるだけのことをやる人生にしたいなと思うんです。
だから「ママ仕事するね」とちゃんと息子に伝えて、理解してもらう。そうすることで、応援してくれるし、彼も彼で好きなことに集中して自立してくれる。その家族なりの形や絆があるのかなと思っています。
仕事も子育てもこうしたら正解ってないと思うし、幸せは他の誰でもなく、自分たちが感じる事だから、人に何と言われようと、自分達ファミリーがこれでいいんだと信じるスタイルを築いて、みんなが笑顔でいられたら、それでいいんじゃないかなと。
____林さんの心地よく生きるルールは、ありのままの自分を受け入れてくれる人たちといることでしょうか。
それもありますし、あとルールを持たないことも心地よく生きる秘訣なのかなと思っています。こうするべきとか、こうあるべきと思ってしまうと私は窮屈に感じてしまうので。臨機応変に柔軟に生きられるのも私の強みかなと思います。
MY ANSWER for BEAUTY「無理をせず続けられるものを見つける」
____美容への意識が変わった出来事などはありますか?
私は、美容にすごく詳しいかといったら全然だと思います。QOBをやっているからそういうイメージをもたれることも多いんですけど、結構ずぼらな性格なんですよね(笑)
最近まで、スキンケアよりもメイクに興味があったし、肌はファンデーションが作るものだと思っていたんです。だから、肌が綺麗な友人には「ファンデーションは何を使ってるの?」と聞いてきました。これまで肌荒れしたことがなかったので、スキンケアよりもメイクに興味があったんですよね。
でもコロナ禍でマスクをつけるようになってから初めて肌荒れを経験して、そこからスキンケアにも力をいれるようになりました。スキンケアはちゃんとやれば肌が応えてくれるから、今はスキンケアって面白いなと感じているし、ノーファンデ肌を目指したいなと思っています。
ただ、ズボラな性格は変わらないのでポンプ式やスプレータイプなど、使い続けやすいのがいいですね。
あと最近、酸性トリートメントをかけたのですが、すごく髪の毛が扱いやすくなりました。ドライヤーをかけるだけで綺麗にまとまってくれるのでとてもおすすめです。
____林さんにとって、美容を心地よく続けるコツは使いやすさでしょうか?
そうですね。無理をせず、続けられるものを見つけるといいのかなと思います。
MY FAVORITE ITEM 「香りのいいアイテムで気分をあげる」
____日々を心地よく健やかに過ごすためのお気に入りアイテムを教えてください。
最近のお気に入りはd’Albaのホワイトトリュフ ファーストスプレーセラムと、エデュールのスゥートマリーです。
d’Albaは香りがとてもよくてミストもすごく細かいんです。手で抑えなくてもグッと入ってくれる感じがお気に入りで、とにかく乾燥を感じたら吹きかけています。ズボラな私でも続けられる製品ですね。
エデュールのスウィートマリーは、男性にモテる香りだと思います(笑)髪の毛が綺麗で、いい香りがする女性って同じ女性としても誘われるというか、素敵だなと思います。
ANS.を使ってみて「チャットでサポートしてもらえるのがありがたい」
____ANS.をご利用頂いて、いかがでしたか?
先ほどからお伝えしてるように、私ってズボラなんですよね(笑)だから出張ピラティスとか出張マッサージとか、家に来てもらえるサービスがすきなんですけど、ANS.は皮膚科に行かなくても家に届くのがすごくありがたいなと思いました。
____HADA相談室というサービスでは、皮膚科に行くほどでもないけど気になる…といったお悩みを気軽にチャットで相談いただけます。なので、肌に悩む時間を全部ANS.に丸投げして頂くことができます。
それ、すごくいいですね!一回診察してお薬もらって終わりじゃなくて、何か起きた時にいつでも気軽にチャットでサポートしてもらえるのはありがたいですね。このお値段には、24時間サポートして頂けるサポート料も含まれているんですね。
みなさんへのMessage「自分にとって本当に心地よいと思えるものを明確にしてあげること」
____最後に、自分らしく心地よく生きたいという方に林さんからメッセージをお願いします。
自分に素直に生きること、ですかね。5歳の息子を見ていると、どんな時も欲求に素直で、自分の意思を貫く姿にものすごくパワーを感じるんですよね。社会に揉まれて歩んでいく中で、気付いたら、周りに合わせて自分の気持ちに蓋をしたり、自分に素直に生きることから遠ざかったりしちゃうものですよね。
実際に私も謙虚、謙遜が美徳と思っていたし、それが行き過ぎて、私なんて…とマイナス思考で卑屈な人間になっていた時期もありました。でも、それって自分も、それを聞かされている周りの人も誰もHAPPYじゃない。ってことにある時気付いて。
誰から見ても100点満点である必要はなくて、ダメなところも含めて自分を受け止めて抱きしめてあげる。そうやって過ごしていくうちに、自分を愛せるようになれたし、プラスな気持ちでいるとプラスな人を引き寄せられるようになって。
無理をして周りに合わせていたときよりも、素直でいられる今の方がよっぽど心地良くなりました。
おそらく、本来あるべき姿に戻ることかできると、ぐっと生きやすくなるんだと思うんですよね。
あとは、嬉しいとか楽しいとか喜びを感じることって人によってそれぞれ違うから、自分にとって本当に心地よいと思えるものを明確にしてあげることも、心地よく生きるための秘訣かなと思います。
林みなほさんプロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2012年TBSテレビに入社。局アナとして「ひるおび」「女子アナの罰」など数多くの番組を担当した後、2019年退社。フリーアナウンサーとなる。株式会社QualityOfBeautyを設立し、代表取締役に就任。15kg以上の増減を繰り返す万年ダイエッターだった経験から”自分が心から通いたいと思うエステ”「QOB 筋肉ほぐしの痩身&コリ解消サロン」を開業。”痛いけど痩せる”と話題の、予約が取れない人気サロンとして注目を浴びるように。ボディメンテナンスを担当するアナウンサーやモデル、女優など著名人からも絶大な信頼を得ている。MC、美容サロン経営の他、PRやプロデュースなど幅広く活動をしている。