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美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法:ミサクリニック六本木院 寺井 美佐栄先生

ANS.のインタビュー連載『美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法』では、美容医療のプロフェッショナルである医師に、いま注目している美容法について取材。ユーザー様の肌悩みのアンサーの一つとなるような情報をお届けします。

今回お話を伺ったのは「ミサクリニック六本木院 院長 寺井 美佐栄先生」

ミサクリニック六本木院 院長 寺井 美佐栄先生

インナーケアで「老けの火種」を減らす

―寺井先生が健康や美容のために心がけていることを教えてください。

毎日の生活習慣を大切にしています。運動や睡眠はもちろんですが、特に食事にはこだわっていますね。

たとえば、コンビニの食事は食べないようにしています。 便利ではありますが、添加物が多く使われていて、そうしたものが「糖化」や「酸化」を招き、老化につながってしまうからです。だから、時間がないときでもパパッと外食するよう心がけています。

そうした日々の小さな積み重ねが未来の肌や体をつくると思うので、食べるものにはできるだけ気を遣っています。実は私自身、昨年45歳で第一子を出産したのですが、子どもを授かれたのは普段からの食生活や生活習慣が大きく関わっていると感じています。

美容皮膚科というと見た目のアンチエイジングに注目されがちですが、私は体の内側から整える“インナービューティー”や“インナーアンチエイジング”も同じくらい大切にしています。

―糖化・酸化対策として、他にどのような工夫をされていますか?

酸化の対策としては、飲む日焼け止め「U・Vlock」を愛用しています。植物由来の抗酸化物質が豊富に含まれているサプリメントなので、紫外線対策だけでなく、抗酸化をサポートする目的で取り入れています。

糖化対策については、糖質の多いパンや麺類も好きなので食べますが、その際は血糖値の急激な上昇を抑えるため、必ず野菜から先に食べるようにしています。厳しい制限で我慢するのではなく、少しの工夫でバランスを取ることを意識していますね。

たるみの根本原因にアプローチする話題の治療

―クリニックにはどのようなお悩みの患者様が多いですか?

当院は、たるみのリフトアップ治療でご相談に来られる方が非常に多いです。たるみの原因の一つは、年齢とともに皮膚の真皮層にあるコラーゲンが減少し、肌の弾力が低下してしまうこと。

そのため、デバイスで引き上げるだけでなく、まず肌の土台となるコラーゲンにアプローチすることが重要になります。そこで近年注目されているのが、コラーゲンの元になる成分を直接肌に注入する「肌育注射」です。

肌育注射は、肌の内側から美しさを育てることを目指した注入施術です。コラーゲンやエラスチンの産生をサポートする成分を直接真皮層に注入することで、肌質の改善を図ります

患者様のお悩みや肌の状態に合わせて、さまざまな薬剤をご用意しており、一人ひとりに適した治療を提案いたします。

―たるみやハリ感の低下に期待できる薬剤は何でしょうか?

当院でよく使用する「スネコス」は、コラーゲンだけでなく弾力に関わるエラスチンの産生もサポートします。

ヒアルロン酸製剤ではないため、しこりやアレルギーのリスクが低く、安全性を重視する方にもおすすめできる治療です。

―そもそも、たるまないために日常生活で気をつけるべきことは何ですか?

やはり、一番は紫外線を浴びないことです。紫外線ダメージの蓄積による「光老化」が、たるみを引き起こす主な原因の一つと考えられています。

多くの方はシミ予防のために紫外線対策をされていますが、実はたるみにも関係するということを知っていただき、日々のケアを徹底していただきたいですね。

骨格を整える、ミサクリニック流ヒアルロン酸リフト

―たるみに対して、ヒアルロン酸注入はどのようなアプローチをされますか?

当院のヒアルロン酸注入は、ほうれい線などの気になる溝を直接埋める方法はとりません。その方法では、注入した製剤が時間とともに下へ流れ、かえってたるみの原因になってしまったり、不自然な仕上がりになったりします。

減ったところを埋めるのではなく、加齢によって痩せてしまった骨をカバーするように注入することで、お顔全体を立体的にリフトアップさせることができますよ。

―なるほど!ヒアルロン酸=足りないところに入れるイメージでした。

そう思われている方は多いですよね。目の下のくぼみにヒアルロン酸を入れたいという方も多いのですが、ここも入れて後悔されている方が多いので、私はベビーコラーゲンを提案しています。

―ヒアルロン酸注入の修正のご依頼も多いのですか?

はい、ほうれい線や目の下への安易な注入によって、お顔のバランスが崩れてしまったというご相談に来られる方も多いですね。そうした方々のヒアルロン酸を溶かす修正治療を数多く行っています。

ヒアルロン酸は手軽なイメージがありますが、後悔しないために慎重な判断が必要です。

産業医の経験が育んだ、心に寄り添う美容医療

―寺井先生が美容医療の道に進まれたきっかけを教えてください。

医師になってからしばらくは、企業の社員の方々の健康管理、主にメンタルヘルスケアをサポートする「産業医」として働いていました。

その任期を終え、新しい分野に挑戦しようと考えた時、研修医時代に楽しかった皮膚科の記憶と、元々美しいものを整えるのが好きだったことから、美容皮膚科の道に興味を持ちました。

―産業医としての経験は、現在の診療にどう活かされていますか?

非常に役立っています。患者様の中には、ご自身の悩みをうまく言葉にできない方も少なくありません。そうした方の本当の想いを丁寧に引き出し、ゴールを明確にしていくカウンセリングは、産業医時代の経験があるからこそできることだと感じています。

他院での治療で深く傷つき、心を閉ざしてしまった方の気持ちを受け止め、再び前向きになれるようお手伝いすることも、私の大切な使命です。

ー最後に、読者のみなさんに一言メッセージをお願いいたします。

どんな小さなお悩みでも、それが解消されることで心が明るくなり、毎日がより楽しく感じられることがあると思います。

当院は美容皮膚科として、メスを使わない治療に特化しているため、外科的な施術は少し怖いという方や、切る治療に抵抗がある方にも安心してお越しいただけます。どんな小さなお悩みでも構いません。まずはお気軽にご相談くださいね。

ミサクリニック六本木院

〒106-0032 東京都港区六本木6丁目1−8
六本木グリーンビル 4F
TEL: 03-6910-5774

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