ANS.のインタビュー連載『美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法』では、美容医療のプロフェッショナルである医師に、いま注目している美容法について取材。ユーザー様の肌悩みのアンサーの一つとなるような情報をお届けします。
今回お話を伺ったのは「西荻窪皮膚科・美容皮膚科クリニック 高畠 唯先生」
西荻窪皮膚科・美容皮膚科クリニック 高畠 唯先生
美肌の秘訣は、徹底した日焼け対策と美容内服
ーー高畠先生が、美しくなるために取り入れているケアを教えてください。
色々とありますが、徹底した日焼け対策と美容内服を続けています。
日焼け止めを塗ることはもちろん、アームカバーや日傘で物理的に紫外線を遮断するなど、日焼け対策は一年中行っています。
美容内服は、美白目的でトラネキサム酸とビタミンCを必ず飲むようにしています。私の場合、少し油断すると肝斑が出てきてしまいますのでトラネキサム酸は欠かせません。
ビタミンCは、1日1000mgを摂るようにしていますが、2000mg摂った日は肌にハリが出る気がするので、肌の状態によって摂取量をかえています。
ビタミンCは血中濃度が上がると効果が出やすいと言われているので、効果を感じにくい方は摂取量を増やして飲まれるのも良いかと思います。
ーー小ジワやシミなどのエイジングケアで取り入れているものはありますか?
ホームケアでは、2年ほど前からゼオスキンやビタミンAの一種であるパルミチン酸レチノールが入っているクリームを使っています。基本的に毎日使うようにしていますが、高濃度のものは週に数回と使い分けています。
肌のターンオーバーを促してくれるので、使ってから肌の滑らかさに違いを感じるようになりました。
クリニックの施術だと、ボトックスやコラーゲンピールを行っています。コラーゲンピールは、小ジワやくすみなどの初期のエイジングサインにも効果があるので定期的に受けています。
ーー最近は「アンチエイジング」ではなく心地よく年齢を重ねる「ウェルエイジング」という考え方も浸透してきましたが、高畠先生がウェルエイジングのためにしていることはありますか?
意識的に運動するようにしています。月4回のホットヨガと月2回のパーソナルトレーニング、そこで学んだ運動を自宅で行っています。年齢を重ねるごとに太りやすくなったので、身体の変化とともに運動を取り入れるようになりました。
代謝をあげることは肌にもよい影響があるので、健康と美容のためにもがんばって続けようと思います。
“自分に合った治療法やホームケアを見つけること”が一番の近道
ーー先生は昔、ニキビに悩まされていたそうですね。いまはすごく肌がお綺麗ですが、ニキビ肌を改善するために行ったケアを教えてください。
アクネトレントが一番効果があった気がします。
私は大学生になるまでずっとニキビ肌だったので、ニキビがあるのが当たり前=治るものとして捉えておらず、皮膚科にも行っていませんでした。
しかしある時、ニキビが大量にできてしまい「さすがに皮膚科に行かなくては」と初めて皮膚科を受診して、塗り薬とイオン導入で治療しました。
ニキビ肌の人は、ニキビがあることが当たり前で生活してしまっているので、少し治ると肌の状態が良くなったと思いがちです。私も当時は、塗り薬を塗って少しニキビが治ると良くなったと勘違いをしてすぐに何もしなくなり、また悪化して…ということを繰り返していました。
でも、飲み薬のアクネトレントを飲んでからはニキビ肌が改善され、正しくケアすれば治ることを知り、それ以降は再発しないようにきちんとケアを行っています。
“ニキビは治るもの”という経験から同じ悩みを持つ患者様に寄り添いたい
ーー先生が皮膚科医を目指されたきっかけやご経歴について教えてください。
医学部に入学した当初は、内科や神経内科、脳外科に興味があったので、なんとなくその分野に進むのかなと思っていました。でも前にお話しした通り、大学4年生の頃にひどいニキビに悩んだ時期があり、その頃の経験が今のキャリアに影響していると思います。
それまでニキビに悩んできた人生だったのですが、ニキビが治ることで自分に自信を持つことができて、気持ちも前向きになれました。同じ悩みを持つ患者様にもニキビは治るものだということを分かってほしいという思いから皮膚科医を目指しました。
大学卒業後は、美容皮膚科医としてキャリアを積んでいたのですが、その後は保険診療の皮膚科医としても経験を積みました。美容分野から保険診療にいくのは珍しいと思うのですが、そのきっかけとなったのもニキビ治療でした。
今は保険診療でも良いお薬がたくさんあるので、保険と美容の両方でアドバイスが出来るのは利点だと思っています。
ーー先生のクリニックで力を入れていることはありますか?
ニキビ治療は、私の実体験も踏まえて患者様の気持ちに寄り添いながら治療しています。あと、エイジング治療にも力を入れているのですが、オペのように見た目を変える治療ではなく、コラーゲンピールのように少しずつ肌の状態を改善し、自分のベストな状態を保つことができるウェルエイジング治療を推奨しています。
RF治療もお気に入りの施術のひとつです。私自身、最近エイジングサインが出てきてしまったので、引き締め効果を期待して受けています。
ハイフと違ってコケる心配がないので、どの年齢でも試しやすいのはとてもメリットだと思います。
ーー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします!
長年悩みを抱えていると、”(この肌悩みは)治るものじゃない”と、自分の肌の限界を感じることもあると思います。
しかし、肌治療をして一度でも綺麗な肌を経験すると、ご自身の肌の可能性に気付くことができます。自分の肌を諦めず、しっかり治療すれば肌悩みは改善されるので、まずはお気軽にカウンセリングを受けにきていただければと思います。
西荻窪皮膚科・美容皮膚科クリニック
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