ANS.のインタビュー連載『美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法』では、美容医療のプロフェッショナルである医師に、いま注目している美容法について取材。ユーザー様の肌悩みのアンサーの一つとなるような情報をお届けします。
今回お話を伺ったのは「OZI SKIN CLINIC 吉原 糸美先生」
OZI SKIN CLINIC 吉原 糸美先生
内服薬を飲み続けている人の肌は、透明感が違う
ーー吉原先生が、美容や健康のために気をつけていることを教えてください。
5〜6年前から内服薬やサプリメントを飲んでいます。内服薬はトラネキサム酸とユベラ、タチオンを飲んでいて、サプリメントはWakasapri for Proの高濃度ビタミンC 3,000mgを飲んでいます。
ーー長く飲み続けているのですね!飲み薬を飲み続けるためのモチベーション維持はどのようにされているのでしょうか。
私はお仕事柄、内服薬を飲んでいる方と飲んでいない方のお肌を見るのですが、内服薬を継続的に飲んでいるお客様は、お肌の透明感が圧倒的に違うのです。
飲み続けていればこういう肌になれるという見本を見ているので、それが1番のモチベーションになっています。
あと、論文などのエビデンスも見ているので、お薬の魅力を理解していることも継続の力になっていますね。
ーー内服薬やサプリメントを飲み忘れてしまうというお声をよく聞きますが、飲み忘れないために工夫されていることはありますか?
お客様にも「お昼ご飯を食べ損ねてお薬が飲めなかった」というお話をされる方が多くいらっしゃいます。朝昼晩に飲むお薬だとお昼が一番抜けやすいと思うのですが、ビタミン剤は胃への負担がそこまで大きいものではないので、お食事と関係なく飲んでいただいて大丈夫です。
例えば、お薬やサプリメントを飲む時間にアラームをかけて、1〜2ヶ月ほど頑張っていただくと習慣化されて、飲み忘れもなくなると思います。
オーバートリートメントに注意
ーー吉原先生がスキンケアをするときに気をつけていることや、お客様にアドバイスされていることがあれば教えてください。
美容好きな方は、オーバートリートメントになっている人が多いように感じます。
当院スタッフにも、入社したての頃、導入美容液をつけて、化粧水をつけて、美容液をつけて…それでもまだ毛穴が気になるという子がいました。
でも、ゼオスキンのシンプルなケアに変えてから、毛穴がギュギュっと引き締まりました。
オーバートリートメントで、肌に油分を与えすぎるのは毛穴にとってあまりよくありません。また、化粧品の数が多いほど肌を触る回数も増えてしまうため、くすみなどの原因にもなります。
ーーなるほど。でも、加齢とともに肌悩みが増え、それに伴いケア製品も増えてしまうのですが、どうしたらよいでしょうか。
エイジングで色々なお悩みがある方には、できるだけ効果の高い製品でシンプルなケアをしていただき、3ヶ月に1回程度、定期的に美容医療をプラスしてメンテナンスをしていただくのが良いと思います。
いいとこ取りの水光注射「ハイコックス」が熱い!
ーー吉原先生が最近注目されている美容医療を教えてください。
ハイコックスという水光注射の機器がお気に入りです。水光注射ができる機器はこれまでもたくさんあったのですが、せっかくの薬剤が液漏れするという問題がありました。ですので、確実に注入できる医師による手打ち注射をおすすめしたいのですが、これもまた痛みが強いという問題があります。
一方で、ハイコックスは特殊な方法で吸引圧をかけ、針が真皮に入りやすいよう設計されているため液漏れがほぼありません。痛みを抑えつつ、医師による手打ち注射と同じような効果を得ることができます。
また、薬剤を肌に入れることで毛穴や小じわが解消されるのはもちろん、その後に受けるレーザー治療などの効果も高まるということが最近わかってきています。肌に栄養分を入れておくだけで効果が変わってくるので、肌育系の治療をするのであればハイコックスはとてもおすすめです。
ーー水光注射で導入する薬剤もさまざまな種類があると思いますが、エイジングケアにはどういった薬剤がおすすめでしょうか。
一番のおすすめは、リジュランとスネコスです。小じわにはスネコス、肌荒れや赤みにはリジュランを用いるなど、症状によって使い分けることが重要です。
また、当院では気になる部位には注入量を増やしたり、皮膚の厚みにより部位別に吸引圧を変更をしたりするなどしています。このような細かい調整も効果を出すのに非常に大切なポイントです。
また、スネコスにボトックスを混ぜたスネコックスという薬剤もあり、たるみや小じわ、毛穴などに効果を発揮してくれるので、こちらもおすすめですよ。
全国でたった5院しかない「カスタマイズ認定施設」
ーー常に高いアンテナをはって、美容医療の情報をアップデートされているのですね。
そうですね。カスタマイズ治療研究会というのがあり、日本の美容皮膚科の先生たちが集まって、月に1〜2回ほどZoomミーティングを開いています。
カスタマイズ治療とは、その時のお肌にあった適切な治療を行うことで結果をだす治療方法で、肌の状態によってはいくつかの施術を組み合わせることもあります。
ミーティングでは、講演をされる先生もいらっしゃいますし、治療の難しかった症例を見ながらみんなでプランニングをしたりします。
そこで得られる知識はすごく多いですし、そこでのお話を参考に機器を導入することもありますよ。
ーー先生方が集まって、日々研鑽を積まれているのですね!患者側としてはとてもありがたく心強いです。
カスタマイズ治療研究会には認定施設というものがあります。肌にあった治療を提供できているクリニックの証なのですが、先月当院も認定を受けることができました。全国でまだ5院しかないので、気を引き締めてこれからも知識のアップデートをしていかなくてはと思っています。
ーー吉原先生がいまのお仕事において、やりがいを感じること、信念としていることを教えてください。
オジスキンクリニックを開業してからずっと通ってくださるお客様がいるというのが一番のモチベーションになっています。
信念としては、その場しのぎの治療ではなく将来を見据えた治療をすることです。また、常にお客様は家族だと思って接しているので、もし家族だったら、自分の大事な人だったらどのように治療を進めるかを常に考えています。
今日の自分が一番若いので、気になる肌悩みがあればぜひクリニックを頼ってください。
吉原 糸美先生のInstagramはこちら @itomiyoshihara
OZI SKIN CLINIC(オジスキンクリニック)
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