シミ肝斑

トラネキサム酸は肝斑に効果がある?|トラネキサム酸の作用や副作用について解説


  • 肝斑が気になるけど、なかなか改善しない…
  • トラネキサム酸って聞いたことあるけど、本当に効果があるの?

この記事を読むあなたは、そう悩んでいませんか?

結論として、トラネキサム酸は肝斑に有効性の高い成分です。メラニンの過剰生成を抑制し、炎症を抑えることでシミを薄くする作用があります。ただし、個人差があるため、必ずしも全ての人に効果があるわけではありません。

この記事では、トラネキサム酸の効果や作用、副作用について詳しく解説します。肝斑やシミに悩む女性の方々にぜひ読んでいただきたい記事です。

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トラネキサム酸とは

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸は、メラニンの過剰生成を抑制し、肌の炎症を抑えることでシミを薄くする処方薬です。

主に肝斑やニキビ跡の色素沈着、炎症後の色素沈着などの改善に使用されます。内服薬として処方され、体内から働きかけることで効果を発揮します。化粧品に配合されることもあります。

その特性から、肌への刺激が少なく、比較的安全に使用できる薬剤として知られています。

トラネキサム酸とトランサミンの違い

トラネキサム酸は、肝斑や色素沈着の治療に使われる成分名(一般名)ですが、医薬品としては「トランサミン」という商品名でも知られています。

トラネキサム酸もトランサミンも同一成分なので、同じ効果が期待できます。

つまり、トラネキサム酸は薬の有効成分名であり、トランサミンはその成分を使った薬の一例ということです。他の薬剤では「ロキソニン」と「ロキソプロフェン」と同じような関係性にあります。

トラネキサム酸に期待できる効果・作用

トラネキサム酸に期待できる効果・作用

トラネキサム酸には主に3つの効果が期待できます。

1つ目はメラニン生成抑制によるシミ改善作用、2つ目は抗アレルギー・抗炎症作用、3つ目は止血作用です。

これらの作用により、シミの改善だけでなく、肌の炎症やアレルギー症状の緩和にも効果を発揮します。

メラニン生成抑制(シミ改善)作用

トラネキサム酸は、プラスミンやプロスタグランジンの働きを抑えることで、メラノサイトの活性化を防ぎ、メラニンの過剰生成を抑制します。

そのため、シミや肝斑の改善が期待できます。また、炎症やアレルギーに関与するプラスミンの働きを抑えることで、肌の赤みや炎症性のニキビの改善にも効果が期待できます。

つまり、メラニン生成抑制と抗炎症作用の両面からシミ改善に働きかけるのです。

抗アレルギー・抗炎症作用

トラネキサム酸は、プラスミンの阻害を通じて炎症を抑制します。

湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹などの症状(そう痒、腫脹、紅斑)の改善に処方される場合があります。また、扁桃炎、咽喉頭炎、口内炎における疼痛、腫脹、発赤の軽減にも効果が期待できます。

さらに、即時型アレルギーの抑制にも効果があるため、アレルギー症状の緩和にも用いられます。

止血作用

トラネキサム酸は、プラスミンやプラスミノゲンのリジン結合部位(LBS)に結合し、プラスミンがフィブリンに結合するのを阻止することでフィブリン分解を抑制します。これにより止血効果を高めます。

このため手術中や術後の異常出血、月経中の多量出血の際に使用されます。

トラネキサム酸が有効なシミ

トラネキサム酸が有効なシミ

トラネキサム酸は特に以下のようなシミに効果があります。

  1. 肝斑(かんぱん):頬骨の上や額などに左右対称に現れる褐色のシミ。
  2. 老人性色素斑:日光や加齢による色素沈着(普通のシミ)。
  3. 炎症後色素沈着:ニキビや傷跡などの炎症後に残る色素沈着。

トラネキサム酸は肌表面に直接作用せず有効成分を届けられるため、肌表面への刺激がほとんどなくシミ治療ができる点が特徴です。そのため、特に刺激に反応して悪化しやすい肝斑治療に適しています。

トラネキサム酸の副作用やリスク

トラネキサム酸の副作用は比較的少ないですが、以下のような症状が現れることがあります。

症状
消化器系 食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけ
皮膚 そう痒感、発疹
神経系 眠気

トラネキサム酸には血栓ができるリスクを高める作用があるため、他の止血薬との併用は避けるべきです。副作用が現れた場合や気になる症状がある場合は、すぐに医師に相談することが大切です。

トラネキサム酸の処方薬と市販薬の違い

トラネキサム酸の処方薬と市販薬の違い

トラネキサム酸は処方薬と市販薬の両方で入手可能ですが、3つの違いがあります。
配合成分の違い

  • トラネキサム酸の含有量の違い
  • 服用期間の違い
  • カスタマイズ性の違い

上記の違いを理解することで、自分に適した製品を選ぶことが可能です。

それぞれ見ていきましょう。

配合成分の違い

市販のトラネキサム酸製品には、シミに有効な他の成分も含まれていることが多いです。

例えば、トランシーノEX(第1類医薬品)には、トラネキサム酸の他にL-システイン、アスコルビン酸(ビタミンC)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、パントテン酸カルシウム、ニコチン酸アミドが含まれています。

一方、処方薬はトラネキサム酸のみを含有していることが一般的です。処方薬ではトラネキサム酸の効果をより純粋に得られます。

トラネキサム酸の含有量の違い

一般的に、処方薬のほうが高用量のトラネキサム酸が用いられます。これは、医師の管理下で使用されるため、より高濃度の成分を含有できるためです。一方、市販薬は安全性を重視するため、含有量が低めに抑えられています。

そのため、より強い効果を求める場合は、処方薬のほうが適している可能性があります。

服用期間の違い

市販薬(例:トランシーノEX)は通常、8週間の服用後に休薬が必要です。これは、2ヶ月以上続けて服用した場合の有効性・安全性について十分なデータが確認できていないためです。一方、処方薬は医師の判断により、継続して服用できます。

そのため、長期的な治療を希望される場合は、処方薬のほうが適している可能性があります。

カスタマイズ性の違い

処方薬の最大の利点は、医師の診断に基づいて一人ひとりの状態に合わせて処方されることです。これにより適切な用量や使用期間を設定できます。

たとえば、肝機能や腎機能の状態、他の疾患の有無、他の薬との相互作用などを考慮して、最適な処方が可能です。一方、市販薬は誰でも購入できる反面、個々の状態に合わせたカスタマイズは難しいという特徴があります。たとえば先述したトランシーノEXであれば複数の有効成分が含まれていますから、トラネキサム酸だけを摂取したいという目的の方には向かないでしょう。

美容目的のトラネキサム酸は保険適用外

美容目的のトラネキサム酸は保険適用外トラネキサム酸の使用目的によって、保険適用の可否が異なります。美容目的でのトラネキサム酸の使用は、原則として保険適用外です。シミや肝斑などの美容目的での使用は自費診療となります。

一方、のどの痛みや炎症抑制、異常出血の治療など、医療目的での使用の場合は保険適用です。皮膚科でも美容目的ではなく、疾患の治療を目的として保険適用で処方される場合があります。

トラネキサム酸を処方してもらうには

トラネキサム酸を処方してもらうにはトラネキサム酸を処方してもらうには、主に2つの方法があります。1つは対面の皮膚科や美容皮膚科を受診すること、もう1つはオンライン診療を利用することです。

どちらの方法も、医師の診断を受けた上で適切な処方を受けることができます。自分の生活スタイルや希望に合わせて選択しましょう。

  • 対面の皮膚科を受診する
  • オンライン診療を利用する

それぞれのメリットデメリットをふまえて解説します。

対面の皮膚科を受診する

トラネキサム酸の処方を希望する場合、まずは近くの皮膚科や美容皮膚科を受診し、医師の診察を受けることをおすすめします。

直接医師と対面することで、肌の状態を詳しく確認してもらえるため、より適切な診断と処方が期待できます。

ただし、シミや肝斑治療のための処方は保険適用外となる点に注意が必要です。また、美容目的での処方に対応していない皮膚科もあるため、事前に確認しましょう。

オンライン診療を利用する

スマートフォンやパソコンを使ってオンラインで医師の診察を受けられる「オンライン診療」というサービスがあります。オンライン診療のメリットは、時間や場所の制約が少なく、好きな場所から気軽に相談できることです。

特に、仕事が忙しい方や、病院の待ち時間が苦手な方、周りに知られずに治療したい方におすすめです。ただし、初診の場合は対面診療が必要な場合もあるため、利用する前に各サービスの規約を確認することが大切です。

オンライン美肌治療サービス「ANS.(アンス)」ではトラネキサム酸も処方しています

まとめ シミに効く成分を効率よく取り入れるには皮膚科の処方薬がおすすめ美肌治療サービス「ANS.(アンス)」は、トラネキサム酸を含む様々なシミ治療薬を取り揃えている美肌専門のオンライン診療です。医師の診療後に一人ひとりの肌の状態や悩みに合わせて、オーダーメイドな薬の組み合わせを処方してくれることがポイントです。

オンラインで簡単に相談や処方を受けられるため、皮膚科に行く時間がない方でも、処方薬によるシミ治療を始められます。

処方薬は飲み薬だけではなく塗り薬もあり、お薬の服用中も、美肌のプロに食生活やスキンケアのアドバイスが受けられるので、生活習慣を含めたシミ治療ができる点が嬉しいポイントです。

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【無料】スマホで簡単に肌診断!

まとめ 日焼けしてないのに顔が黒いのは病気のサインかも|まずは皮膚科を受診しよう自分の肌タイプが分からない!そんな方に向けてオンライン美肌治療サービスANS.(アンス)では肌トラブルの原因と治療ポイントが分かる肌診断を行っています。

いくつかの簡単な質問に答えると、肌の状態を分析し、トラブルの原因を特定。その結果に基づき、適切な治療ポイントやスキンケア方法を提案します。

診断後は、オンラインで美肌の専門家からのアドバイスを受けることができ、自分に合った治療プランをすぐにスタート可能。手軽に自宅で美肌ケアを始めたい方におすすめです。

ANS.の治療薬を使って肝斑治療をした症例紹介



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まとめ 肝斑治療にトラネキサム酸を取り入れよう

トラネキサム酸は、肝斑をはじめとするシミの改善に効果が期待できる成分です。メラニン生成抑制作用や抗炎症作用により、肌のトラブルを内側からケアします。

ただし、効果には個人差があり、また副作用のリスクもあるため、必ず医師の診断と指導のもとで使用することが大切です。

処方薬を使ってみたいけど、自分に合うか不安…

そんな方は、美肌治療サービス「ANS.(アンス)」にご相談ください。

そもそもANS.とは?

『ANS.』は、日々忙しい現代人に向けて、手軽で便利なオンライン診療を行っている伴走型のオンライン美肌治療サービスです。

スマホが1台だけで、診察から処方、処方薬の配達までが完結。予約不要で診察を受けられるので、隙間時間でも利用できます。

診察は、チャット形式で気軽に相談可能。自分のタイミングで落ち着いて相談ができます。

ANS.には、決まったセットやプランなどはありません。一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドの処方を医師が行っています。

なお、お薬は1種類から配送可能で、定期しばりはありません。いつでも解約できます。

また、HADA相談室ではお薬の処方についてはもちろん、スキンケアの指導も行えます。

お薬の服用中も美肌のプロに相談できるので、不安なくシミ治療を進められます。

トラネキサム酸が気になっている方は、ANS.のオンライン美肌治療で医師の肌診断を受けてみてください。

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記事の監修者
竹村 昌敏
ANS.監修医 2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。 その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。

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