
2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
紫外線によるシミやくすみ、年齢とともに気になり始めた肌の色ムラ。そんな美白ケアの悩みに応える成分として、いま注目されているのが「コウジ酸」です。
コウジ酸は、日本では長年にわたって研究・活用されてきた実績をもち、その安全性と効果のバランスから、近年ではトラネキサム酸やビタミンCに次ぐ“第3の選択肢”として再び脚光を浴びています。
本記事では、コウジ酸の基本情報から、効果やデメリット、おすすめの化粧品まで分かりやすく解説します。
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コウジ酸とは?日本であらためて注目される理由
コウジ酸は、1907年に日本で発見された米麹由来の成分です。もともとは日本酒づくりの過程で生まれる麹に含まれる成分として知られ、長年にわたり国内で安全性と効果が研究されてきました。
そのコウジ酸が、今、美容皮膚科やスキンケア業界で“再注目”されています。理由のひとつは、トラネキサム酸やビタミンC誘導体に続く美白有効成分としてのポジションを確立しつつある点。シミやくすみにアプローチしつつ、肌への刺激が比較的少ないことから、敏感肌の人にも使いやすいとされています(※)。
また近年では、医療機関でしか手に入らないスキンケアアイテムにも、コウジ酸が配合されるようになってきました。これまでエステや市販の化粧品に使われていたコウジ酸が、“医療レベルの美白ケア”にも選ばれる成分として注目を集めていると考えられるでしょう。
(※)すべての人にアレルギー反応が出ないわけではありません。
コウジ酸の美容効果とは
コウジ酸の美容効果は主に2つ。以下では、2つの美容効果について詳しく解説します。
メラニン生成を抑え、シミ・そばかすを未然に防ぐ
コウジ酸の最大の特長は、肌の内部でメラニンが過剰につくられるのを抑える働きにあります。このメラニンを生み出す鍵となるのが、「チロシナーゼ」という酵素。コウジ酸は、このチロシナーゼの働きに直接アプローチするだけでなく、メラニンが作られる前に、先回りしてブロックする力があるとされています。
この仕組みが評価され、コウジ酸は1988年に日本で医薬部外品の美白有効成分として正式に認可されました。以来、さまざまなスキンケア製品に配合され続けており、長年にわたって“美白ケアの定番”として信頼されてきた実績ある成分です。
紫外線ダメージによる“くすみ肌”にもアプローチする
紫外線を浴びたあとの肌は、活性酸素が増えることでくすみやすくなるといわれています。コウジ酸は、そんなダメージを受けた肌に、抗酸化作用という側面からもアプローチ。
また、糖化によって起こる黄ぐすみの原因「AGEs(エージーイーズ)」の発生を抑える働きも報告されており、明るく透明感のある肌を目指す人にとっては、心強い存在です。
コウジ酸のデメリット・注意点は?
シミやくすみ対策など、肌へのうれしい効果が期待できるコウジ酸ですが、使う前に知っておきたい注意点もいくつかあります。ここでは、使用時に気をつけたい3つのポイントについてご紹介します。
人によっては合わず、赤みやかゆみが出ることも
コウジ酸は比較的刺激の少ない成分とされており、多くの人にとって使いやすい美白成分のひとつです。とはいえ、すべての肌質に合うわけではなく、まれに赤みやかゆみ、軽い炎症などが出ることもあります。
特に、敏感肌の方や、季節の変わり目などで肌がゆらぎやすいときは、念のためパッチテストをしてから使用を始めるのがおすすめ。肌の調子を見ながら、少しずつ取り入れるようにしましょう。
即効性はなく、継続使用による穏やかな改善が前提
コウジ酸は肌にやさしく作用する分、劇的な変化がすぐに現れるわけではありません。シミやくすみを防ぐという効果も“使い続けるうちにじわじわ実感する”というタイプの成分です。そのため、まれにコウジ酸は効果がないといわれてしまうこともあります。
数日で変化を求めるというよりも、数週間〜数か月といった長期的な視点でコツコツとスキンケアを続けていくことが大切。肌全体のトーンや透明感が少しずつ整ってくるのを感じられるはずです。
コウジ酸はどんな人におすすめ?
やさしい使い心地とスキンケア効果のバランスがとれているコウジ酸は、「シミやくすみを改善したいけれど、肌への刺激が気になる」という方にぴったりの成分です。ここでは、特にコウジ酸を試してみてほしい人の特徴やお悩み別に、その理由を詳しく解説します。
シミやくすみが気になる…でも刺激の強い美白成分は苦手
美白ケアをはじめたいけれど、「ビタミンC誘導体を使ったらピリピリした」「ハイドロキノンが強すぎて肌が赤くなった」などの経験がある方も多いのではないでしょうか?コウジ酸は、そんな敏感肌の方や、肌がゆらぎやすい時期にも使いやすい“やさしい美白有効成分”として知られています。
メラニンの生成を抑えるアプローチをとりながらも、刺激感が比較的少ないのが特長。毎日のスキンケアに取り入れやすく、肌トラブルを起こしにくい範囲で、美白ケアをコツコツと続けたい方に向いています。
トラネキサム酸が合わなかった・効果を感じづらかった人
美白ケアとして人気の高いトラネキサム酸ですが、人によっては「効果を感じにくい」「肌に合わなかった」と感じることも。その理由のひとつに、トラネキサム酸が“炎症抑制型”の美白成分であるのに対し、コウジ酸は“メラニン生成抑制型”という異なる仕組みで働くという違いがあります。
つまり、美白効果を実感しにくかった方も、別ルートからのアプローチで手応えを感じられる可能性があるということ。これまでの美白アイテムに満足できなかった方に、コウジ酸は“次の選択肢”としておすすめです。
ニキビ痕の色ムラ・色素沈着をケアしたい人
ニキビが治ったあとも残る赤みや茶色っぽい色ムラ。それは炎症後の色素沈着によるものです。コウジ酸は、こうした色素沈着のもとになるメラニンの生成を抑える働きがあるため、ニキビ痕のケアにも有効とされています。
また、敏感になりやすいニキビ痕の肌にも比較的やさしい成分なので、ピーリングなどの強いケアが苦手な方にもおすすめ。時間はかかるかもしれませんが、継続的な使用で肌のトーンが整っていくのを実感できるはずです。
肌の黄ぐすみをなんとかしたいミドル世代にも
年齢とともに感じやすくなる肌のくすみ。その中でも、糖化によって起こる「黄ぐすみ」に悩む人は少なくありません。
コウジ酸には、“抗糖化作用”があることも報告されており、年齢肌のくすみに対するケア成分としても注目されています。「透明感がなくなってきた」「メイクが映えなくなった」と感じている方には、ぜひ一度試してみてほしい成分です。
市販のコウジ酸化粧品と医療機関専売品の違い
コウジ酸を配合したスキンケア製品には、「ドラッグストアなどで購入できる市販品」と「クリニックなど医療機関でのみ提供される専売品」があります。

どちらが良い・悪いではなく、自分の肌悩みの“深さ”と“スキンケアへの期待値”に合わせて選ぶことが大切です。「今の肌に合うのはどっち?」と迷ったときは、まずは市販アイテムから始めて、必要に応じて専売品にステップアップするのも一つの選び方ですよ。
ANS.でも取り扱いがスタート!高濃度コウジ酸配合アイテム2種をご紹介
これまで「美白ケアに興味はあるけど、何を選べばいいかわからない…」という方にも朗報。美白成分として注目されるコウジ酸誘導体を高濃度で配合したスキンケアアイテムが、ついにANS.(アンス)でも取り扱いスタート!
今回は、医療機関専売品としても人気の2アイテムをご紹介します。気になるシミやくすみにアプローチしたい方は、ぜひチェックしてみてください。
KOJIBRIGHT(高濃度クリーム)

出典:CLIGRAM公式サイト
「KOJIBRIGHT(コジブライト)」は、肌の気になるポイントに集中アプローチできる、医療機関専用のコウジ酸クリーム。安定型コウジ酸誘導体(※1)を高濃度(※2)で配合しているほか、保湿・整肌成分もバランスよく配合されており、使い続けることで肌にうるおいと透明感をもたらします。
(※1)ジパルミチン酸コジク(整肌成分)、(※2)取り扱い製品比において
KOJIBRIGHTの3つの魅力
- ピンポイントで使えるから、シミや色ムラに集中的にケアしたい方におすすめ
- “今ある悩み”へのアプローチ+未来のシミ予防にも◎
- 毎日のスキンケアに1ステップ追加するだけの手軽さ
KOJIBRIGHT LOTION(化粧水)

出典:CLIGRAM公式サイト
顔全体にやさしくなじむ「KOJIBRIGHT LOTION(コジブライトローション)」は、コウジ酸誘導体(※1)とガラクトミセス培養液(※2)を配合した高濃度化粧水(※3)。
さらっとしたテクスチャーで、朝晩のスキンケアに無理なく取り入れやすいのが特長です。KOJIBRIGHTのクリームと併用すれば、“全顔+ポイント”のWケアが可能に!
(※1)ジパルミチン酸コジク(整肌成分)、(※2)ガラクトミセス培養液(整肌成分)、(※3)取り扱い製品比において
KOJIBRIGHT LOTIONの3つの魅力
- 水分補給と美白ケアを同時に叶える処方で、肌全体のトーンアップをサポート
- 顔だけでなく、首元や手の甲など“うっかり日焼けゾーン”にも◎
- べたつきにくく、季節問わず心地よく使える使用感
ANS.(アンス)とは?
ANS.(アンス)は、オンラインで完結する美肌治療サービス。医師の診断で、肌悩みにこたえるお薬が届きます。シミ・肝斑・ニキビ・毛穴・皮脂・くすみなどの治療から、美白・美容までお任せください。
まとめ|これからのスキンケアはコウジ酸が主役になるかも
シミやくすみといった肌悩みに、やさしく、じっくり向き合える美白成分。それがコウジ酸です。
刺激が少なく、長期的なスキンケアに取り入れやすいのが最大の魅力。これまで主流だったトラネキサム酸やビタミンCとはまた違う、“メラニン生成を根本から抑える”という独自のアプローチで、肌の透明感を後押ししてくれます。
ANS.(アンス)では、今後もコウジ酸を中心とした美白・くすみケアの提案をさらに強化予定。「自分にはどのアイテムが合っているの?」「今あるシミにはどう対応したらいい?」など、お悩みや肌質に合わせたご相談も随時受付中です。
スキンケア選びに迷ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。
オンライン シミ・肝斑治療「ANS.(アンス)」
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