2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
医療保険適用外の自由診療である、シミや肝斑の治療を始めたい人に向けて、治療の3ステップを解説します。
- 「シミや肝斑の治療ってどんな治療をするんだろう?」
- 「どれくらいの期間治療するんだろう?」
- 「シミや肝斑にはどんな薬が効果的なんだろう?」
シミや肝斑に悩みつつも、治療はしたことがない人にとっては、不安や疑問も多いことでしょう。
しかし、本記事を読むと、シミや肝斑の治療に必要な3ステップがわかり、治療が身近に感じられるはずです。
肌の治療は早く始めれば始めるほど、効果を実感しやすく、短い期間で治療を終えられます。
記事の最後に、手軽で便利なオンライン診療についても紹介していますので、治療に興味のある人はぜひ最後まで読み進めてください。
美容目的のシミ・肝斑治療は保険適用外
シミや肝斑は、病気やケガなどと異なり、治療は保険適用外(自費診療)です。
そのため、シミの代表である、老人性色素斑・そばかす・肝斑(かんぱん)・炎症後色素沈着など、年齢とともに増えるシミに関しては保険の適用外になります。
一部例外として、太田母斑(おおたぼはん)や、異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)など、生まれつきのものや、けがによるシミは保険が適用される場合があります。
自由診療のため、治療の価格は美容皮膚科や美容クリニックなどで異なります。
価格が定められていない分、クリニックによって差があるので、価格が明瞭なクリニックで治療を受けると安心です。
シミができる仕組みとは?
シミはなぜできてしまうのでしょうか?
シミができてしまう原因として、一度は耳にしたことがあるであろう「メラニン」という色素が、シミができる仕組みと密接に関わっています。
「メラニン」は、肌のターンオーバー(代謝)により、通常は皮膚表面に現れて垢となって剥がれる仕組みです。
しかし、紫外線を長時間浴び続けたり、肌の炎症が続いたりすることで、肌を守るためにメラノサイトが活性化します。
メラノサイトが活性化することで、メラニンが大量に発生してしまい、シミや肝斑の原因になってしまうのです。
メラニンが大量に発生してしまうと、肌のターンオーバーが追いつかず、シミや肝斑が色素として肌表面に現れます。
大量に生成されて黒色化したメラニンが、体外に排出できない状況から、シミや肝斑として肌に残ってしまうのです。
シミ治療の3ステップ
シミ治療は、基本的に3つのステップで行い、シミが消えた後も意識し続けてほしい内容です。
3ステップ一つ一つの項目を詳しく解説しますので、シミの治療をイメージしていきましょう。
ステップ1:メラニンの生成を抑える
メラニンが生成される最も大きな原因は、紫外線を浴びることです。
そのため、日傘や帽子によって紫外線に当たらないように防御することや、日焼け止めによりダメージを抑えることで、メラニンの生成を抑制できます。
しかし、日常生活において、すべての紫外線を避けることは現実的ではありません。
まずは医薬品の力でメラノサイトの活性化を止めて、メラニンの過剰生成を抑えましょう。
ステップ2:メラニンを排出する
通常メラニンは、肌のターンオーバーにより、古い角質とともに剥がれ落ちます。
そのため、メラニンを排出させるためには、肌のターンオーバーを正常化させることが必要です。
正常な肌のターンオーバーは、約4週間といわれていますが、加齢とともにだんだんと遅くなっていく傾向にあります。
ターンオーバーが遅くなると、シミや肝斑だけでなく、あらゆる肌の老化現象に繋がります。
肌のターンオーバーの正常化には、生活習慣が大きく影響しますが、医薬品による効果も期待できます。
できてしまったシミや肝斑も、できるだけ薄いうちに対処していきましょう。
ステップ3:肌環境を整える
肌環境を整えることで、肌ダメージが原因によるシミや肝斑を防げます。
肌へのダメージは、メラノサイトを刺激し、メラニンの生成を促してしまいます。
抗酸化作用のあるビタミンCやグルタチオンを摂取することで、メラノサイトの活性化を抑制し、酸化のダメージから肌を守ることが可能です。
また、傷や摩擦による肌への炎症が、シミの原因になってしまう場合もあります。
傷は早めに対処し、日常の行動で摩擦を引き起こしていないかも、見直していきましょう。
特に、クレンジングや洗顔など、肌のためにとっている行動が意外に摩擦を招いている場合があるので、アイテム選びにも注意が必要です。
シミの治療にかかる期間
シミ・肝斑の治療効果が現れるまでの時間は、シミの種類によって異なりますが、基本的には時間がかかるものです。
シミの原因が単一ではなく複合的な場合も多く、治療が長期化することもあるでしょう。
一般的には、およそ6週間〜12週間程度で薄くなり始めたと感じるため、まずは3ヶ月を目処に治療を続けてみましょう。
意外かもしれませんが、シミ・肝斑を根本的に解決できるのは医薬品だけで、化粧品は肌表面の角質層にしかアプローチできません。
そして、シミ・肝斑治療にはメラニンを作り出す”メラノサイト”へのアプローチが不可欠です。
医療用医薬品(内服薬または外用薬)を使うことで、シミや肝斑の原因に根本からアプローチしていきましょう。
シミの治療に使用される主な外用薬と内服薬
シミの治療には、内服薬や外用薬が使用され、原因によって処方される薬は違います。
シミの治療でよく使用されている薬の特徴や作用を知れば、治療がより身近に感じられるはずです。
ハイドロキノン
ハイドロキノンには強力な漂白作用があり、現在できてしまっているシミの原因であるメラニンを白くし、シミを根本からなくす効果が期待できます。
また、メラニンの生成を阻害する作用もあります。
シミや肝斑の予防や改善だけでなく、ニキビ痕による色素沈着の改善にも効果的です。
シミや肝斑を薄くするだけでなく、女性の憧れる、白くて透き通るような肌を実現できるでしょう。
トレチノイン
トレチノインはビタミンAの誘導体で、通常の100倍の生理活性があります。
これにより強力に肌のターンオーバーを促進し、新しい肌の細胞を作り出し、古い角質を剥がすピーリング作用があります。
ターンオーバーが促進されることで、メラニンの排出を促す作用が期待できます。
古い角質が残り続けるとシミやシワの原因となるだけでなく、肌のトーンも暗くなり、肌がくすんで見えがちです。
しかし、トレチノインで古い角質をピーリングすることにより、トーンの上がった、若々しい肌へと導きます。
トラネキサム酸
トラネキサム酸の持つ抗炎症作用により、シミの一種である肝斑に対して医学的な効果が認められています。
メラニンの生成を抑制することで、シミやくすみ、そばかすなどへの効果も期待できます。
ハイチオール
有効成分のL-システインは、皮膚や肝臓での代謝を正常化し、肌のターンオーバーを促進します。
また、メラニンをスムーズに排出し、シミを薄くする効果が期待できます。
さらに、肌の炎症や赤みにも効果があり、シミの原因の解決にもつながるでしょう。
シナール
ビタミンCと、その吸収を助けるパントテン酸が含まれています。
シミやくすみの原因になるメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぎます。
また、肌のコラーゲンの生成を促進する効果もあり、肌のハリやツヤのアップにも効果が期待できます。
肌の老化やシワなどの原因「酸化ストレス」を抑える、抗酸化作用もあります。
タチオン
有効成分のグルタチオンは非常に強い抗酸化作用・解毒作用があります。
身体をサビさせる酸化によるダメージを改善し、肌の老化やシワ、シミの改善が期待できます。
常に若々しい、ツヤのある健康な肌にしていきます。
シミ・肝斑の治療ならオンライン診療のANS.で
シミや肝斑にお悩みの方は、オンライン診療のANS.で治療を始めてみませんか?
- 美容皮膚科はハードルが高い
- どのクリニックに通えばいいのか迷う
そんなあなたには、気軽で便利なオンライン診療のANS.がおすすめです。
美容皮膚科が自宅付近にない人や、仕事や育児で忙しい人でも、いつでもどこからでも薬を処方してもらえます。
また、身近に肌悩みを相談できる人がおらず、何から始めたらいいかがわからない人も多いでしょう。
数あるオンライン診療の中でも、ANS.がおすすめな理由を紹介するので、シミや肝斑だけでなく、肌悩みのある人はぜひ最後までご覧ください。
診察はチャット形式なので気軽に相談可能
診察はチャット形式で行われるので、自分のタイミングで、落ち着いて医師に相談できます。
実際の病院で相談する際、焦ったり忘れたり、必要な情報を聞きそびれた経験はありませんか?
ANS.の診察は、チャット形式なので緊張することなく、気軽に相談できます。
また、24時間いつでも自分の好きなタイミングで診察できるので、忙しい人でも継続しやすいです。
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医療用医薬品をもっと身近に便利に利用できるサービスとして、忙しい現代人に合わせてスマホ1台で気軽に診察できる環境を用意しています。
伴走型のオンライン美肌治療サービス
ANS.は結果にこだわり、患者様の肌悩みに寄り添い解決に導く、伴走型のオンライン美肌治療を行っています。
そのため、一人一人に合ったオーダーメイドの医療用医薬品の処方はもちろん、スキンケアや生活習慣に関する相談も可能です。
医師との診察はもちろん、気軽に肌悩みを相談できるよう「HADA相談室」を設置し、患者様の美肌作りをトータルでサポートしていきます。
ANS.独自のサービスHADA相談室を設置
HADA相談室では、お薬の処方についてだけではなくスキンケアの指導も行い、患者様の肌悩みに丁寧に向き合っていきます。
いつでも気になったときにすぐ利用できるので、どんな些細な悩みでも相談でき、困った時にも頼りになるパートナーのような存在です。
HADA相談室では、美容皮膚科の医師監修のプログラムにて座学研修を完了し、3ヶ月のOJTに合格した美肌のエキスパートが常駐しています。
また、常に医師が監修しているので、気軽な悩みから専門的な相談まで、幅広く対応できます。
処方して終わりではなく、その時の肌状態に合わせていつでも気軽に相談できる場作りを心がけています。
好きな場所に配送可能
ANS.では、処方薬の配送先を、好きな場所に設定できます。
そのため、自宅はもちろん、勤務先にも配送できるので、受け取りできないという状況が避けられます。
一般的に、シミや肝斑の治療には時間がかかり、継続する必要があります。
だからこそ、受け取りやすい場所に薬を配送することで、忙しい人でも治療が継続可能です。
いつでも解約可能
医師が処方する薬は、定期のしばりがなく、自分のタイミングで解約できます。
いつでも解約できるので、続けなければというプレッシャーもなく、気軽に治療が始められます。
また、薬はあらかじめ決められたセットではなく、オーダーメイドなので、途中で変更可能です。
気になる処方薬があり、その薬が患者様の肌状態に合っていれば、使用してみることもできます。
経験豊富な美肌治療の専門である医師に相談し、治療に必要な選択が柔軟にできることも、ANS.の魅力です。
まずは無料の肌診断へ
ANS.では、無料の肌診断が、登録不要で受けられます。
まずは無料の肌診断で、今の肌状態を知るところからスタートしてみませんか?
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そんなあなたは、まずは自分の肌状態を知り、どんな治療ができるのかを見てみることをおすすめします。
無料の肌診断では今の肌状態がわかり、あなたに合う可能性の高い処方薬まで見られるので、今後の治療のイメージができます。
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今の肌状態を知るだけでも、お肌に変化が現れるかもしれません。
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