エクロックゲルの処方がスタート!
通勤中にシャツに汗じみができて気になる、緊張すると脇汗が止まらない、どんな制汗剤を使っても改善しない…。
「でも体質だし、仕方ないよね」と、あきらめていませんか?その“しつこい脇汗”、治療でラクになるかもしれません。
今回は、ANS.で処方がスタートした、原発性腋窩多汗症の治療薬「エクロックゲル5%」をご紹介します!
多汗症とは?
「汗っかき」と「多汗症」は、じつはまったくの別物です。
多汗症とは、運動や暑さとは関係なく、緊張やストレスによって大量の汗が出てしまう状態のこと。
日常生活に支障が出るほどの汗が続く場合、治療が必要なケースもあります。原因はいくつかありますが、代表的なのは次の2つです。
(1)自律神経が過剰に反応している場合
緊張やストレスなど、精神的な負担がかかると、汗をかくよう指令を出す「交感神経」が活発になり、汗が必要以上に出てしまうことがあります。
(2)汗腺が過敏に反応している場合
汗の分泌に関わる「アセチルコリン」という物質に対して、汗腺が人より敏感に反応することで、わずかな刺激でも多くの汗が出てしまうことがあります。
多汗症チェック
「自分はただの汗っかき」と思っている方の中にも、治療の対象となる多汗症の場合があります。以下の項目をチェックしてみましょう!
2つ以上あてはまる場合は「原発性腋窩多汗症」かもしれません。※最終的な診断は医師が行います。
- 最初に症状が出たのが25歳以下である
- 左右対称に発汗が見られる
- 睡眠中は発汗が止まっている
- 週に1回以上、多汗の症状がある
- 家族にも同じ症状の方がいる
- 日常生活に支障をきたすほどの脇汗がある
「もしかして…」と思った方は、治療という選択肢があることを覚えておいてくださいね。
脇汗治療の新しい選択肢「エクロックゲル5%」の仕組みと特長
「エクロックゲル5%」は、日本で初めて承認された、塗って使う脇汗の治療薬です。
汗が分泌される仕組みには、「アセチルコリン」という物質の働きが関係しています。アセチルコリンは、汗をかくように指令を出す役割を担っており、この信号を受け取った汗腺が反応して汗が分泌されます。
エクロックゲルの有効成分「ソフピロニウム臭化物」は、このアセチルコリンの信号をブロックすることで、発汗を抑えるように働きかけます。
実際に、医師の診察を受けて処方された方の中には、使用開始から数週間程度で汗の量に変化を感じたという報告もあります。
※臨床試験において、約80%の被験者に改善が認められたとの報告があります。(個人差があります)効果を持続させるためには、医師の指示に従い、継続して使用することが推奨されます。
※出典:医薬品インタビューフォーム
他の治療薬との違いは?ANS.がエクロックゲルを選ぶ理由
多汗症に対して処方される塗り薬には、エクロックゲルのほかにもいくつかの種類があります。
その中で、塩化アルミニウムを主成分とする外用薬は、院内で調整されたものが使われるケースが多く、肌への刺激を感じやすいという声もあります。
ANS.では、治療を無理なく続けられるよう、使い心地や継続性に配慮した処方を大切にしています。こうした背景から、肌へのやさしさを考慮し、エクロックゲルをご提案することがあります。
多汗症には、さまざまな選択肢があります
ANS.では、医師の判断に基づき塗り薬を処方する自由診療を提供していますが、他にも様々な方法があるため、ご自身の状況に合った選択をすることが大切です。
主な対策方法の種類と特徴
特徴 | 留意点 | |
---|---|---|
市販の 制汗アイテム |
手に入りやすく、比較的安価。日常的なケアとして取り入れやすい。 | 医薬品ではないため、発汗抑制の持続性や治療効果は限定的とされています。 |
塗り薬 | 毎日1回脇に塗るだけ、と使い方が簡単。副作用が比較的少なく、臨床試験では約80%の方に改善が見られた報告もあります(※個人差あり)。 | 使用部位は脇など局所に限られ、継続使用が推奨されます。副作用が出る場合もあります。 |
飲み薬 | 全身の汗に作用するタイプの薬剤もあり、広範囲の多汗症に使用されることがあります。 | 塗り薬よりも副作用(口の渇き・便秘など)が出やすく、医師の管理下での使用が必要です。効果は数時間程度にとどまることがあります。 |
ボトックス 注射 |
医療機関によっては、数か月間発汗を抑える方法として実施されています。 | 治療費が高額になる場合や、効果の持続期間に個人差があります。 |
手術(ETS) | 一部の症例では、交感神経を遮断する手術により発汗の軽減が認められます。 | 他の部位に汗が移る「代償性発汗」が起こる可能性があり、慎重な判断が求められます。 |
汗のにおいへの効果は?
汗のにおいが気になる場合、原因の多くはアポクリン汗腺から分泌される汗にあるとされています。
この汗には脂質やタンパク質が含まれ、皮膚の常在菌と反応することでにおいが発生します。
一方、エクロックゲルが作用するのは体温調節に関わる「エクリン汗腺」です。そのため、においそのものに対する効果は確認されていません。
ただし、脇脱毛を行っていない場合、汗が皮膚にとどまりやすく、細菌が繁殖してにおいの原因となることがあります。
このような場合、発汗量が減ることで、結果的ににおいの悩みが軽減されると感じる方もいらっしゃいます。
こんなお悩みの方は、ご相談ください
- 強いにおいよりも「汗の量」に悩んでいる
- 市販の制汗アイテムでは汗のコントロールが十分ではないでないと感じている脇汗に特化した治療を検討したい
- 比較的副作用の少ない方法を希望している
使用方法
通常、1日1回、適量を腋窩(わきの下)に塗布します。必ず、医師の指示に従ってご使用ください。
リスク・副作用
エクロックゲルは副作用発生頻度が比較的低いとされていますが、ご使用中にまれに副作用が生じる場合があります。
よく見られる副作用(※頻度は臨床試験に基づく)
・刺激感(長期使用で発生することがあり、頻度は不明)
・かゆみ(そう痒感):2.1%
・湿疹、かぶれ:6.4%(このうち赤み:5.7%)
これらの症状が見られた場合、保湿ケアの見直しや使用継続により症状が落ち着くことがあります。
※出典:医薬品インタビューフォーム
診察手順について
[1] ANS.サービスに登録・問診の回答
[2] 診察室にて、多汗症や脇の悩みについてお申し付けください。
[3] 問診内容を確認のうえ、エクロックゲル5%を処方
[4] 最短翌日にご自宅にお届けいたします。
※単買い処方・定期便、どちらにも対応しています。