ANS.のインタビュー連載『美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法』では、美容医療のプロフェッショナルである医師に、いま注目している美容法について取材。ユーザー様の肌悩みのアンサーの一つとなるような情報をお届けします。
今回お話を伺ったのは「MOMO CLINIC 院長 笠井 彩香先生」
MOMO CLINIC 院長 笠井 彩香先生
睡眠、そして日焼け止め。美肌の基本を見直す
ー笠井先生が健康や美容のために心がけていることを教えてください。
最近、睡眠の見直しをおこないました。
肌のゴールデンタイムである夜10時から深夜2時の間は必ず眠るよう意識したり、寝る前1時間は携帯やテレビを見ないようにしてブルーライトを避けたりと、良い睡眠のための基本的なことをできるだけ守るようにしています。
また、長年使っていた枕とパジャマを見直しました。実は、10年前から同じ枕を使っていましたが、患者様や友人におすすめの枕を多数教えていただき、先日こだわりの枕を使い始めることに。
はじめは「枕の種類や硬さ、質で何が変わるのか?」と疑心暗鬼でしたが、実際に使ってみると、確実に睡眠の質が変わりました。「健康への投資」になったと感じています。さらに嬉しいことに、寝起きの肩こりや疲れも感じにくくなりました。
さらに、パジャマも体を温める素材のものに変えたことで、眠りの深さも違ってきました。
どんなにスキンケアや美容施術を頑張っても、寝不足続きでは肌が回復しません。環境を整えることこそが、自分へのケアであり、美肌づくりの第一歩だと感じました。
―睡眠が整えば、仕事のパフォーマンスも変わりますし、投資効果もすぐに感じられそうですね! 他に何か心がけていることはありますか?
美肌のためにもう一つ大切にしているのが、日焼け止めを毎日しっかり塗ることです。美容法にはさまざまな方法がありますが、最もコスパのいい方法は日焼け止めです。
ドラッグストアでは1,000円台で買える商品もあるので、未来の肌への最高の投資だと思って続けていただきたいですね。
肌の“土台”を育てる注入ケアで、自分の肌力を整える
ー笠井先生が今注目されている美容医療について教えてください。
今注目しているのは、「肌育注射」です。肌育製剤を直接肌に注入するもので、さまざまな肌の悩みに応じた成分を配合し、肌本来のハリやなめらかさをサポートする施術です。
自らのコラーゲンやエラスチンの働きを整えることを目的としており、年齢とともに変化する肌にアプローチします。
肌の土台である真皮層を整えることは、日々のスキンケアだけではカバーできない部分をサポートできるという点でとても重要です。
シミやシワといった肌表面のお悩みに対する施術をおこなう場合も、真皮層の状態によって施術の進み方が大きく変わってくるんです。
ー真皮層を育てることが大切なのですね!ただ、ECM製剤の種類が多くて何から始めればよいか迷います…。まずおすすめなのは何でしょうか。
そうですよね。いまECM製剤は本当に種類が多いので、どれを選んだらいいか迷われる方も多いと思います。
当院では、8種類ほどの肌育製剤をご用意しておりますが、中でもオリジナルレシピの「モモクリスペシャル肌育注射」がとても人気です。特定のトラブルがある方だけでなく、「何が悩みかよく分からない」「今の肌をもう少し整えたい」「ワンランク上を目指したい」という方にも選ばれています。
 1回:88,800円(税込)
1回:88,800円(税込)リスク・副作用:針穴程度の傷跡、赤み、薬剤による膨らみ、内出血
モモクリ注射は、肌のハリやツヤ、小じわ、透明感などをサポートすることを目的としています。施術前後には最先端のAI搭載肌診断機を用いて状態を測定しています。「トーンアップした」「肌色が明るくなった」「水分量が上がった」ということが数値で可視化できます。
そういった肌の変化を見ていると、やはり真皮層に有効成分を届けることの大切さを実感しますね。
スキンケアやエステ、美容医療との大きな違いは、角層より深い部分にアプローチできるかどうかだと思っています。せっかくクリニックに来ていただくのであれば、針を使って直接肌に成分を届けることで、より確かな手応えを感じていただけるのではないかと思います。
シミを悪化させる「擦る」習慣を見直す
ー来院される患者様に多いお悩みは何ですか?
一番多いのはシミです。そのほか、たるみやシワなどのご相談も多くいただきます。
ーシミの対策としては、やはり日焼け止めが基本ですよね。みなさん実践されているようですが、それでも悩まれる方が多いのはなぜでしょう。
日焼け止めを「塗っているつもり」でも、十分に塗れていなかったり、肌を擦ってしまっていることが大きく影響していると感じます。
「メイクをしっかり落とさなきゃ」と思うあまり、クレンジングの際に強く擦ってしまう方が本当に多いんです。結果として、その摩擦がシミや肝斑を悪化させてしまうことがあります。
ですので、来院された患者さまには、擦らずにメイクを落とせるオイルクレンジングや、肌に直接触れずに洗える泡洗顔をおすすめしています。また、シミを隠そうと厚塗りしてしまうと、日中の肌負担が増え、夜のクレンジングでさらに擦る——という悪循環に陥りがちです。
早い段階で美容医療を取り入れてシミや肌全体の色調を整えると、自然とメイクが薄くなり、肌への負担も減っていきます。結果的にスキンケアもシンプルになり、“こすらない生活”に変わるきっかけになることが多いですね。美容医療にまだ抵抗がある方も、ぜひ一度ご相談に来ていただけたらと思います。
―肌を擦ってはいけないことは知っていても、実際にできている人は少ないですよね。
本当にそうなんです。みなさん、頭では擦らない方がいいと分かっていても、“優しく触れる”という感覚そのものを教わったことがないんですよね。
ですから、当院では、実際に私が患者さまの手に触れて、肌への触れ方をお伝えすることもあります。「赤ちゃんや小動物に触れるように優しく」とお伝えするだけでも、肌の状態がぐっと変わる方もいらっしゃいますよ。
正しいスキンケアの習慣がないと、せっかく美容医療を受けても効果が出にくかったり、色素沈着を起こしてしまうこともあります。ですから、まずは毎日のスキンケアを“正しいタッチ”で行うこと。そこからが、本当の意味での美容のスタートだと思っています。
化粧品と美容医療、両面からの美肌サポート

ー笠井先生が美容医療の道に進まれたきっかけを教えてください。
もともと実家が化粧品会社で、「肌」や「スキンケア」がとても身近な環境で育ちました。
医師を志したときに「どの分野なら自分らしく社会貢献できるか?」と考えたとき、化粧品ではできないことを補えるのが美容皮膚科だと感じ、この道を選びました。
化粧品ももちろん大切です。日々のスキンケアで肌を守り、整えることが基礎になります。そのうえで、もう一歩先のケアを医療で支える。その両方をトータルでアドバイスできる存在になりたいと思ったんです。
現在は、実家の工場や研究所と連携して、医師でしか配合できない成分を取り入れたオリジナルドクターズコスメ「モモクリコスメ」を開発しています。約2年かけて試作を重ね、クリニックで患者さまにご購入いただいています。パウダールームではモモクリコスメを自由にお使いいただくことも可能です。
美肌治療は、月に1回ほどのペースで通われる方が多いです。なので、次の施術を受けるまでの期間は“おうちケア”が超重要!施術は月に1回でも、朝晩のスキンケアは月に60回もチャンスがあります。美容医療と日常のスキンケアがつながってこそ、本当の意味での美肌づくりが叶うと信じています。
ー最後に、読者のみなさんに一言メッセージをお願いいたします。
美容クリニックというと、「敷居が高い」と感じる方も多いと思います。でも、その一歩を踏み出すことで、長年のコンプレックスを解消し、前向きな力に変えることができる。そのサポートをするのが、私たちの役目です。
今は情報があふれていて、インフルエンサーが紹介しているから、SNSで話題だから——と施術を選ぶ方も少なくありません。
でも、「あなたの肌にはその方法は合わない」ときちんと伝えてくれるドクターに出会うことが、何より大切です。当院では、医師カウンセリングの時間をしっかり取り、お一人おひとりとの関係を大切にしています。
美容医療は、誰かに勧められたから、流行っているからやるものではなく、自分のために選ぶもの。クリニック選びは慎重に、「正しい道に導いてくれる先生」「やりすぎないように止めてくれる先生」を見つけてほしいと思います。
美容医療が初めての方も、私たちが丁寧にサポートいたしますので、ぜひお気軽に相談にいらしてくださいね。
MOMO CLINIC
〒558-0053 大阪府大阪市住吉区帝塚山中3丁目7番3号
TEZUKAYAMA GARDEN PLACE 2F
電話番号:06ー6625ー9900
 
             
				 
				 
				