2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
最初は手探りだったケアも、少しずつ毎日のリズムに組み込まれてきた頃でしょうか。
一方で、「まだ成果がよくわからない」と戸惑ったり、前向きにケアを頑張ろうと奮闘したりと、心も体も少しずつ動き出している時期だと思います。
このあたりで、
ふと「毎日記録をつけるのが、ちょっと重たいな……」
と感じる瞬間はありませんか?実はこれ、一生懸命に取り組もうとしている方ほど、早くに訪れる感覚なんです。
オンラインクリニック「ANS.(アンス)」
記録を「書くのが怖い」と感じてしまう理由
なぜ、記録が手間で、時には怖く感じてしまうのでしょうか。それは、記録を「自分を評価する採点表」のように捉えてしまっているからかもしれません。
「今日は食べすぎてしまったから、書くと怒られる気がする」
「体重が増えていたから、今日はなかったことにしたい」
そんなふうに、記録を「良い・悪い」の判定材料にしてしまうと、どうしても書くのが苦しくなります。でも、記録の役割は、実はもっとフラットなものなんです。
意外と知られていない、記録がもつ「本当の役割」
ここで少し、視点を変えてみましょう。記録は自分自身を採点するテスト用紙ではなく、
目的地へ向かうための「地図」で「攻略本」です。
体重計は「味方」です。今の自分をメモしてみよう
目的地(目標)に向かうとき、一番困るのは「道に迷うこと」ではなく「今、自分がどこにいるか分からなくなること」です。
「今日は少し右に逸れたな」
「昨日は追い風だったな」
こうした事実が並んで初めて、次に進むべき方向が見えてきます。
ですから、「食べすぎた日の記録」は、決して失敗の証拠ではありません。
「どんなときに、どんな気持ちで食べたのか」を教えてくれる、
【自分だけの攻略本】を作るための、とても貴重なデータなのです。
体重計は「味方」です。今の自分をメモしてみよう。
「食べすぎたから体重計に乗りたくない…」そんな日こそ、実は自分を知るチャンスです。 記録は、自分の習慣を可視化して、少しずつ自分に合った過ごし方を選べるようにしていくための「行動療法」という考え方をベースにしています。
【 記録を続けるコツ】
- 測定は1日1回(起床直後など)でOK
- 食べたものは忘れる前に、その時の気持ちと一緒にサッとメモ
- 「ありのまま」を大切に。自分の傾向をふんわり眺めてみよう
書けなかった日があっても大丈夫。体重の増減と自分の行動の「関係」に気づくことが、自分らしい生活リズムを見つけるためのヒントになります。 自分の毎日を少しずつハンドリングしていく感覚を、一緒に掴んでいきましょう。
完璧を「手放す」という選択肢
「1日忘れたら、もう終わり」なんて思わないでください。
最初から最後まで完璧に記録し続けられる人は、ほとんどいません。
私たちANS.は、あなたが転んでも、後戻りしても、後悔しないよう一緒に考えて歩む存在でありたいと思っています。三輪車で言うならば、補助輪のような存在です。
もし1日、あるいは数日空いてしまっても、気づいたその瞬間に「さて、今日の分を書こうかな」と戻ってこれさえすれば、それは立派な「継続」です。
「書けなかった日」という空白さえも、「あの時は忙しかったんだな」という当時の状況を物語る、あなただけの立派なデータになります。
【ついでのタイミング】
- 歯磨きのついでに体重計に乗る
- スマホを充電するついでに一行だけ書く
そんなふうに、今の生活の中に「ついで」を忍び込ませるくらいがちょうどいいんです。
まとめ:今日から「観察者」になってみる
今日からは、自分を厳しくチェックする「先生」ではなく、自分の生活を眺める「観察者」のような気持ちで記録と向き合ってみませんか?
「増えても減っても、それはただの数字」
「書けた日も書けない日も、今の等身大の自分」
そう思えたとき、記録はあなたを苦しめる鎖ではなく、進むべき道を照らす心強い味方になってくれるはずです。
