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「美しさとは、自分を幸せにする力」松本千登世さんが語る、美しく年齢を重ねるためのヒント

今をときめく憧れの人たちが、仕事、ライフスタイル、美容に関して自身なりに見つけてきた「答え」にフォーカスをして、強くたおやかに生きていく秘訣に迫るインタビュー連載「MY ANSWER.」。

今回お話を伺ったのは、エディター・ライターの松本千登世さん。

ボディポジティブや“ありのままの自分を愛そう”というメッセージが広がる一方で、SNSの普及とともに加速するルッキズム。そして、若返りを目指すリバースエイジングの風潮も強まっています。年齢と美しさのあいだで揺れるこの時代に、私たちはどのように自分と向き合えばいいのでしょうか。松本さんに、美しく年齢を重ねていくためのヒントを伺いました。

エディター・ライター 松本千登世さん

自分を幸せにできる人は、美しい

美容を中心にエディター・ライターとして第一線で活躍してきた松本千登世さん。長いキャリアのなかで、さまざまな”美しさのかたち”に向き合ってきました。

それでも、松本さんの中には揺るがない美の軸があるといいます。

年齢を重ねて、出会う人や環境が変わったことで、美しさの受容体は増えたと思います。
美しさというのは本当に人それぞれ。だからこそ面白いし、刺激的です。ただ、根っこにある“美しさの定義”は変わりません。

例えば、新人の動物園の飼育員さんが、ボロボロの手で赤ちゃんのチンパンジーにミルクをあげている姿を見たとき、この上なく美しいと感じたんです。そんなふうに、いまある状況の中で一生懸命に「自分を生きている」姿が、“美しさ”だと思います。

一方で、見た目を整えることも“自分を好きでいるための大切な要素”だと話します。

「もちろん、見た目の美しさもすごく大事だと思うんです。なぜなら、その姿をいちばん見ているのは自分だから。自分が好きな自分でいるために、努力したり工夫したりすることはとても大切だと思います。

ただ、例えば、二重まぶたになりたいとか、もっと痩せたいとか、自分の見た目を変えたいと思っている方は、それが本当に自分の感覚なのか、それとも世間の基準に合わせてそう感じているだけなのか──そこは立ち止まって、きちんと考えてみてほしいです。」

SNSの普及とともに、つい他人と自分を比べてしまいがちな昨今。私たちに必要なのは、美しさの基準を他人や世間に委ねるのではなく、自分の感覚で選び取ること。

そして、自分が心地よくいられる環境や関係性を選び取っていくことです。

私が美しいと思う人は、“自分を幸せにしている人”です。これまで雑誌の取材などでたくさんの女優さんにお話を伺いましたが、誰一人として自分に不満を口にする方はいませんでした。みなさん、自分の環境も、自分自身も楽しもうとしているし、自分を幸せにすることを知っているのです。

周りと比べて“もっとこうだったらいいのに”と思うこともあると思います。私自身もそうだから、その気持ちはよくわかる。でも、そこに向けて努力することが必ずしも気持ちのいいことではないかもしれないし、それが理想の姿とも限りません。

大切なのは、自分がどうありたいか。どういう人間関係を築いて、どう生きていきたいのかを考えること。情報に振り回されず、自分を幸せにするために何を選び取るかを、思考することが必要です。
年齢を重ねるほどに、思考の力は育っていく。だからこそ、美しさも一緒に深まっていくのだと思います。

好きな肌でいること ― スキンケアに宿る力

松本さんが自分を幸せにする習慣として日々大切にしているのが、スキンケアです。

「スキンケアにはすごい力があると思うんです。どう向き合うかで、結果も気持ちも変わる。年齢を重ねると、シワの数は自然と増えていきます。でも、日々、丁寧にケアを続けていると、そのシワが“柔らかいシワ”になるんですよね。

そんな風に、変化していく自分の肌を面白いと思えるようになったのは、たぶん、自分の考え方も一緒に育ってきたから。もし今も“シワは悪いもの”と思っていたら、どんなにケアをしても、きっと嫌なままだったと思います。

肌のお手入れって、レザーのソファーやジャケットを育てるのに似ている気がします。放っておいていい顔になるわけじゃなく、丁寧に手間と時間をかけることで風合いが増して、愛着が生まれる。

また、そうして自分の肌と向き合う時間は、心のあり方にもパワーをくれるんです。いい顔と思える自分を想像できたり、ちょっと奇跡的な力を感じたりすることがあります。そうして、自分の肌の風合いも愛していけたらいいなと思います。

好きなものを選びとる力が、美しい暮らしをつくる

松本さんが自分を幸せにする習慣として、もうひとつ大切にしているのが“好きなものに囲まれて生きる”こと。

「人も、空間も、髪も服も、心地いいと思えるものを選び取るよう心がけています。私は朝の空気が好きなので早起きをしますし、空を見るのも好きなので、よく見上げています。

しかし、ただ好きなものを集めればいいということではありません。

「私は20代の頃から食器が大好きで、素敵なものに出会うとつい買ってしまうんです。でも、ものが増えすぎて雑多になってしまうと、好きなものも好きではなくなってしまいます。だから、手放してミニマムにすることも大切です。そのバランス感覚を研ぎ澄ましていくことが、暮らしを豊かにするのだと思います。

また、ものを選ぶ際は「自分が好き」というだけでなく、そこに宿るストーリーも大切だといいます。

「以前、放送作家の方が『時計を選ぶときは、いつか孫に“おじいちゃんはセンスのいい人だったんだな”と思ってもらえるものを選ぶ』とお話しされていたのが、すごく印象的でした。

私には孫はいませんが、『これをずっと好きでいられるかな』という視点は持つようにしています。そうやって“好き”のフィルターを増やしたり、膨らませたりしていくと、本当に素敵なものに出会えるんです。」

自分の“好き”を軸に選ぶこと。
それは、他人の価値観に振り回されず、自分らしい美しさを育てることにもつながっていきます。

「先ほどお伝えしたとおり、美しくあるためには見た目ももちろん大切。でもそれは、心や暮らしのあり方が映し出された“結果”だからです。本当の美しさは、心の穏やかさや、日々をどう丁寧に生きているかというところに宿ると思います。

だからこそ、世の中の“ものさし”を一度手放して、自分の軸で美しさを見つめ直してほしいです。私自身も、まだ手放せないことがたくさんあるので、日々訓練ですね。」

「肌にコントロールされる私」から「私が肌をコントロールする私」へ

忙しくて皮膚科やクリニックに行く時間が取れない方でも、スマホひとつで簡単にオンライン診療が受けられる「ANS.」。松本さんにご体験いただいた感想を伺いました。

「専門家からの的確なアドバイスや根本的なソリューションを得られるANS.は、自分自身で肌をコントロールできるよう導いてくれる、頼もしいシステムだと感じました。
また、頼れる存在がいると思えるだけで、心に安定感や余裕が生まれ、自分自身や肌をより好きになれる気がします。

さらに、「効果」と「安心」を見事に両立したリポレチノセラムなど、肌をマイナスからゼロへ、ゼロからプラスへ、さらにはプラスからもう一段上へと引き上げてくれるアイテムが揃っているのも、とても頼もしいポイントです。」

年齢と美しさのあいだで揺れるこの時代に、私たちが大切にしたいのは、他人や世間の基準ではなく、自分自身の“心地よさ”に耳を傾けること。美しい人とは、自分を幸せにできる人。

そのために何を選び取るのか、どう生きていくのかを、自分の頭で考え続けることこそが、美しく年齢を重ねるためのヒントなのだと、松本さんは教えてくれました。

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撮影/河野優太 取材・文/佐々木ひとみ

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