自分らしく輝き続ける7名のロールモデルたちの考え方のサンプルを通して、今奮闘中の女性たちが前を向くための“読むサプリメント”をお届けします。
Episode02 星 玲奈さん×池澤 摩耶さん
TALK Answer
星 玲奈さん・池澤 摩耶さんが「選んだもの、手放したもの」
「選んだもの」
・清潔感のある肌や髪
・飾らない発信
・いちばん大切なものを決めること
「手放したもの」
・いちばん大切にしたいものが崩れる仕事
・若い頃に憧れた、見た目だけの美しさ
・時間が取られる美容
自分がいちばん大切にしたいものを明確にすれば、取捨選択がラクになる
星さん(以下敬称略)実は私…家庭の何かを犠牲にしてまでSNSの仕事をやろうと思ったことは一度もないんです。
池澤さん(以下敬称略) さっきそのお話を対談前にも聞いて、意外でした。 SNSではファッショナブルで仕事もこなす美しい女性という印象が強かったので。
でも最近、星さんの中学受験に関するブログを拝見して、影では母として奮闘されているんだなと共感していたところなんです。
星 基本的にSNSを始めた当初から、第一にやるべきことは子どものことなんです。
でも自分らしくいられる好きな仕事も大切にしたいと思った時に考えたのが、子どもが学校に行っている間に何ができるのか。動ける時間が決まっているので仕事の取捨選択ははっきりしていました。
逆に私は、池澤さんのインスタグラムを拝見していて、『お子さんの才能を引き出して、見守る』母としての姿勢がすごいなといつも思っています。
池澤 ありがとうございます。私は以前ANS.のインタビューでも答えたのですが、家庭49%、仕事51%の比率で動いているので、実際子育てに関しては、相当ゆるいと思います。
星 お仕事のほうに2%だけ比率を高く置かれているということですか?
池澤 そうですね。たとえば娘がインタビューで、ママに何か言われたことは一度もないと答えるほど、子ども自身の選択に対してNOは言っていないんです。子どもたちに任せることで考えるべきことが減った分、少しだけ仕事に比重がおけます。
息子も今年、日本の学校を卒業せず海外留学を決めました。もちろん本人の選択ですから、サポートするのみです。
星 すごい…! でもSNSでもお子さんの意思を尊重しているのが伝わってきます。私はつい、こうしたほうがいいと言ってしまいたくなるので、尊敬します。
池澤 ありがとうございます。自分の価値観を尊敬してると言っていただけると、改めてSNSを始めて良かったと感じます。
コロナ禍で娘の描く絵を発信し始めたのがキッカケだったので、ある意味子育てを通じて自分の世界が広がりました。
星 母として過ごす時間が大半だけれど、母の世界だけじゃない、色んな人と会う機会が増えましたよね。
池澤 そう思います。土曜日の朝に3時間だけ質問箱を開けて質問に答えているのですが、世の中の人たちはこんなことで悩んでいるんだとか、これはちょっと背中を押した方が良さそうだとか、美容の質問もたくさん頂きます。新しい発見や出会いがあって、大好き。
星 ちなみにライブ形式で答える、フリーライブはしないんですか?
池澤 ライブは得意じゃないんです。きっと一人だと爆弾発言しちゃうから(笑)
SNSでは自分の考えを飾らず伝える、自己表現力が武器になる
――SNSで何か発信したいと思っているママもいらっしゃると思います。今の時代、SNSと付き合う上で必要なものは何だとおもいますか?
池澤 性格は顔に出るとよく言いますが、今の時代はそれがSNSにも出てきてると思います。
ライブ中にちょっとしたミスで笑ったその人の素顔を見られた時、グッときませんか?
星 その人の素がポロッと見えた瞬間ですよね。わかります。
池澤 そう。これからのSNSは、美しい母や完璧な母ではなく、もっと内側から出る”人となり”が注目されていくと思うんです。
星 たしかに、私がインスタグラムを始めたときは、とにかく映える場所で綺麗な写真を撮ることが主流でしたが、今はライブ配信など、話し方や立ち振る舞いも含めてその人の魅力が映える時代になったと感じます。
池澤 それで言うと、玲奈さんのブログはすべてリアルだった。綺麗な話だけではなく、苦労したところ、お母さんとしての葛藤の気持ちがすごく入っているから、ものすごく良かったです。
インフルエンサーとしての魅力もあるけれど、子育てに奮闘する等身大の美しさみたいなところがきちんとフォロワーさんに伝わっているから人気があるんだろうなと思います。
星 ちょっと、嬉しくて泣きそうです(笑)。でも、いかに自分の考えていることを飾らずに、きちんと伝えられるかは大切になってきているように感じます。
子どもたちの大学受験を考えた時に、AO入試のような自己PRが主流の試験も選択肢としてありますよね。子どもにも求められているのだから、大人も同じことが言えると思います。
池澤 同感です。ちなみに私は美容でも、あえて男性インフルエンサーのアカウントを見るようにしているんです。フィルターもかけず、肌にビニールテープを貼って、どの日焼け止めが日焼けしないか実験をしてみたり。
忖度なしにエビデンスを発信したい人というのが分かるから、信頼できる情報だと思って楽しんでいます。
星 私も、たとえSNSで知った美容だとしても信頼のおける友人やお医者様の意見をワンクッション挟んでから取り入れるか考えるようにしていますね。
池澤 SNSを見ているほうも、発信される情報に対して本質を見抜く力が備わってきていているからこそ、発信をするならば、もっと素を磨いたほうがいいと思います。
母の美しさは、清潔感のある肌と髪を育むことで生まれる
――SNSでは色んな美容情報が飛び交っていて、美しさの基準も混沌としている気がします。お二人が考える、母の美しさってなんだと思いますか?
池澤 若い頃はメイクもこだわって、見た目の美しさを求めていました。今、母となりさらに年を重ねると、表情筋や肌のキメ、歯並び、髪の質感など…メイクで作り上げた美しさではなく、お手入れの行き届いた印象美が欲しいと思うようになりました。
星 肌や髪は、服で言う『きちんと感』が滲み出てくるパーツですよね。
池澤 そう考えると今の時代、清潔感が美しさの基準のひとつにあるかもしれないですよね。じゃあ清潔感がどこから生まれるかっていうと、服装とかではなく、髪や肌など細かなパーツ。
星 きれいな髪や肌は、恐らく皆さん一日やそこらで形成されるものではないことを知っているので、きれいだと、ものすごく美しいなと感じるポイントだと思います。かと言って母になるとどうしても自分に時間が割けないのは私も経験していて…悩みどころですよね。
池澤 時間が割けてないと思えないほど、玲奈さんは清潔感があると思います。何か気をつけていることはありますか?
星 ありがとうございます。全部に気遣う必要はないけれど、自分なりの最低限ルールみたいなものをもつと、清潔感は保たれる部分がある気がします。
池澤 たとえば?
星 産後の抜け毛を経験してから、ずっと髪の毛のサプリメントを飲んでいるんです。ベッドのサイドテーブルに置いてあって、寝る前にハーブティーと一緒に飲むというルーティーン化させています。
池澤 内服は家で手軽に出来るケアだから、母には嬉しいですよね。
私は、はじめシミ対策にレーザーを打ちに行っていましたが、その時間さえ惜しくて内服を取り入れるようになりました。
美容内服は、2人の美のマストアイテムに
星 内服といえば、摩耶さんはもう1年もANS.を愛用しているリアルユーザーだとスタッフの方から伺いました。
池澤 去年の母の日企画で出会ってから使い続けていて、海外旅行にも必ず持っていくほど愛用しています。
星 海外へ行った時って、水や食事が変わって、肌が荒れたりしますよね?
池澤 そうなんです。なので、いつもの化粧品は持っていくのですが、プラスしてANS.で処方されたお薬をジップロックにいれて持っていきます。
星 内服薬だと、環境が変わってもいつものケアができてる安心感がありますよね。
池澤 まさに。オンラインとはいえ、病院の先生にきちんと処方して頂いているので、ANS.のこれを飲んでおけば大丈夫という、心のお守りになっています。
どんなに疲れていても、これだけは…!と這いつくばってでも飲んでいます。
星 私も美容クリニックで内服薬を処方してもらった経験があるのですが、処方されるお薬ってだいたい同じもの。病院に通わないで済むなら、そっちのほうが全然良いです。
池澤 ちなみにANS.はポストに届くんです。この柄が、ちょっとはみ出てるのがかわいい。個人的なきゅんポイントです。
<お二人のプロフィール>
美容関連会社経営 星玲奈さん中学生の男の子と小学生の女の子をもつ2児の母。出産前は青山にあるヘアサロン『NATURA』にてネイリストとして活動。女性誌や美容誌で読者モデルとして活躍する傍ら現在は美容関連会社を経営。さまざまなアパレルブランドとコラボ商品も開発。
ブログやInstagramでは自らのライフスタイルを発信し、現在SNS総フォロワーは45万を超える。著書「きれいめカジュアルでつくる大人コーデ」「印象美人コーデのつくり方」「星玲奈&保志ゴローの365日ほめられるヘアアレンジブック」。
Instagram:@reinahoshi1015
起業家・投資家 池澤摩耶さん
国際的な文学一家に生まれ、小学校を卒業し留学を決意。22歳まで単身留学、ブリティッシュコロンビア大学卒業。外資系投資銀行のトレーダーとしてキャリアを積んだのち、ふたりの子どもを出産。2016年から渡英。
娘のsayaちゃんが6歳にして世界的絵画コンクールであるロールス・ロイス社「世界ヤングデザイナーコンペディション」で最優秀賞を受賞。色彩豊かな絵が世界的に話題となる。現在はマーケティング会社経営や講演活動の他、親子で楽しむオンラインコミュニティ「Bon Voyage」 を運営する。留学中の15歳の息子と10歳の娘の母。
著書『イギリスが教えてくれた 小さなサプライズが子どもの才能とやる気を引き出す「ひとつのケーキ」「アート思考」』(KADOKAWA)。
Instagram:@mayamaya411
撮影/恒松 弘匡 ヘアメーク/Jhun スタイリング/佐藤匠 取材・文/高橋夏果