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美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法:山本クリニック ソフトメディ 院長 山本晴香先生

ANS.のインタビュー連載『美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法』では、美容医療のプロフェッショナルである医師に、いま注目している美容法について取材。ユーザー様の肌悩みのアンサーの一つとなるような情報をお届けします。

今回お話を伺ったのは「山本クリニック ソフトメディ 院長 山本晴香先生」

山本クリニック ソフトメディ 院長 山本晴香先生

内科医としての知見を生かしたインナーケア

山本先生がご自身の美容と健康のために心がけていることを教えてください。

私は内科専門医としてのバックグラウンドがあるので、体の状態を客観的に把握することを大切にしています。血液検査を行い、足りていない栄養素をチェックしたうえで、サプリメントを選ぶようにしています。

今は、NMN、ヘム鉄、亜鉛、レチノールミセル、NB-X(ビタミンB群やナイアシンアミド、核酸成分などを含むもの)、そしてリポソームビタミンCを摂っています。続けていくうちに、日中にだるさを感じにくくなったり、朝すっきり起きられるように感じたりと、体のバランスが整いやすくなった印象ですね。

食事面で心がけているのは、毎食しっかりとタンパク質を摂ることです。目安は、手のひらサイズ以上です。

タンパク質をしっかり摂ることは、美容や健康にどのような効果があるのでしょうか?

タンパク質は、筋肉や皮膚、髪、ホルモンなど、体をつくるために欠かせない主要な材料。
いわば体の“土台”を支える栄養素で、日々の食事の中で意識して摂りたい成分です。

また、エネルギー代謝にも深く関わっています。炭水化物だけではエネルギーの巡りが安定しにくいのですが、タンパク質や脂質をバランスよく組み合わせることで、より効率的にエネルギーを使えるようになります。

例えば、忙しいから手軽に済ませようと、炭水化物中心の食事が続いてしまうと、タンパク質が不足し、結果として筋肉量の低下や代謝の落ち込みにつながることも。ですので、特に女性は、意識的にタンパク質を取り入れることが大切だと感じます。

さらに、食べる順番もポイントです。サラダから食べ始めるとお腹が満たされてしまい、タンパク質が不足しがちになります。まずはタンパク質から口にすることで、炭水化物を単体で食べたときよりも血糖値の上昇が緩やかになり、食後のコンディションも整いやすくなりますよ。

フェイスラインから肌育まで、総合的にケアする最新治療

先生が最近注目されている美容医療について教えてください。

私自身受けて印象に残っているのが、ボルニューマという高周波治療です。冷却機能や振動が加わる設計になっているため、施術中の刺激を和らげながらエネルギーをしっかり届けられるのが特徴です。

ミドサーに差し掛かってから、頬の位置やフェイスラインの変化を感じるようになったことをきっかけに施術を受けました。

この施術の魅力は、肌全体のコンディションを整えながら、引き締めも目指せる点にあります。年齢を重ねると真皮層が少しずつ薄くなっていきますが、熱を加えることで肌が自ら整おうとする働きをサポートできると考えています。

ボルニューマーの施術間隔は、30〜40代の方であれば半年〜1年に1回程度受けていただき、たるみ予防していくのがおすすめです※。ゆとりを持って受けられるので、無理なく続けやすいのも嬉しいですね。

※ご年齢やお肌の状態などにより、適切な施術間隔には個人差があります。

たるみ治療で、他にも注目している施術があれば教えてください。

最近は、HILOWAVE(ヒローウェーブ)という新しい肌育治療にも注目しています。今年4月末に日本に導入されたばかりで、西日本では当院が初めて取り入れました。

プロファイロのように肌の質感を整えながら、ハリ感をサポートするアプローチができる点が特徴です。施術は手打ちで行うため、お悩みに合わせて細かくデザインできるのも魅力ですね。

たとえば、フェイスラインをすっきり見せたい場合や、ボリュームのバランスを整えたい部分などに、少しずつ調整しながら注入位置を決めていきます。

また、当院ではボルニューマとヒロウェーブを組み合わせた「ボルウェーブ」というオリジナルメニューも提案しています。肌にハリや弾力を与えながら、中顔面の印象を自然に整えることを目的とした治療です。年齢とともにフェイスラインや頬の位置の変化が中顔面の印象を変えます。

顔が長くなった印象や鼻の下が長くなった気がする原因がここ、中顔面をキュッと短くすることで印象が一気に華やかな印象になります。中顔面のバランスが気になる方に提案しています。

内側と外側、両面から“肌の土台”を整える治療を

クリニックにはどのようなお悩みで来院される患者様が多いですか?

しわやたるみのご相談が特に多いですね。当院は40代以降のナチュラルな若返りを希望される方が多いです。

しわ・たるみ治療は、ご予算がとれるのであれば、理想は皮下組織層からのアプローチとして、肌育注射を含む注入施術とボルニューマも取り入れ、さらに表面治療としてハイフシャワーやLDMなどを行うのが理想的です。

ただ、そこまで予算をかけられない方には、表面治療を続けながら、ご自身のペースに合わせて肌育注射を取り入れていくことをおすすめしています。

無理に治療を勧めることはせず、患者様のペースを大切にしたいと考えています。

肌育注射がシミ治療に効果的な理由はなんでしょうか。

肌育治療は、お肌の調子を内側から整えて、若々しい印象を目指せるとても画期的な施術です。肌の印象はお顔全体の若々しさにもつながるため、多くの患者さまから支持されています。

これは先述した中顔面のバランスが絶妙に整うことが理由です。肌は繋がっているので、それぞれのパーツが関与しながらバランスを取っています。例えばフェイスラインが下に伸びると、こめかみや頬骨の上にある肌も下に引っ張られ下降します。

肌育治療を行うとその逆張りができるため、全体のバランスが整って、若々しい印象に繋がるのです。

また、お肌はよく畑に例えられます。栄養がない痩せた土地よりも、栄養たっぷりでお水も十分な土壌の方が良い作物が育ちますよね。
それと同じで、良い土台であればレーザーなどのデバイス治療も効果が早く、長く、確実に、出やすくなります。土台を整える治療としては、やはり肌育注射は有益だと思います。

肌育と言うと毛穴やキメを整えるケアの印象を持たれる人が多いのですが、コペルニクス的転回をぜひ感じてもらえたら嬉しいです。

当院の肌育ラインナップのベストセラーはプルリアルデンシファイ、スネコスパフォルマ、ヒローウェーブなどを患者様のお悩みに合わせて提案しています。

さらに、美容治療に定期的に通える方には、保険適用でビタミンC・E・トラネキサム酸の内服や高濃度VCの点滴も行っています。内側と外側、両面からのアプローチが本当に大切なんです。

データの先にある“人”を診る。内科医が届けたい美容医療のかたち

山本先生が美容医療の道に進まれたきっかけを教えてください。

もともと父が整形外科と美容皮膚科のクリニックを開業しており、父のサポートに入ったことがこの道に進むきっかけでした。現在は院長として診療を行っています。

内科医としての知識に、オーソモレキュラー栄養学の視点と美容皮膚科の知見を掛け合わせられることが、この仕事の大きなやりがいです。保険診療で来られる患者様の中には血液検査のデータをお持ちの方も多く、オーソモレキュラーの考え方に基づいた栄養サポートや生活指導も行うことができます。

内科診療している中で、ステロイド長期間服用で、ムーンフェイス、脂肪が身体につきやすいなどの副作用に悩んでいる患者さんに内科的な保険診療的な視点に加えて、栄養学的、美容皮膚科的な視点で、お話ししております。三方向の視点でサポートできるのが、強みだと感じております。

最後に、この記事を読んで来院を検討されている方へメッセージをお願いします。

お悩みの状態を主観だけでなく、客観的に評価することを大切にしています。当院では肌診断機や血液検査、体と心の健康状態を評価する体内マップというアンケートツールも活用しています。

多角的な視点から現状を評価し、現在地をお伝えした上で、どこを目指したいかを一緒に考えていきます。まだゴールが明確でない方も多いと思いますので、一緒に理想の姿を作り上げていければと思っています。どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。

山本クリニック ソフトメディ

〒612-8422 京都市伏見区竹田七瀬川町86-8
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