ANS.のインタビュー連載『美容医療のプロに聞く、いま注目の美容法』では、美容医療のプロフェッショナルである医師に、いま注目している美容法について取材。ユーザー様の肌悩みのアンサーの一つとなるような情報をお届けします。
今回お話を伺ったのは「ガーベラ美容クリニック 辻川麻実先生」
ガーベラ美容クリニック 辻川麻実先生
どんな肌質も”保湿”を徹底することが大切
ー辻川先生ご自身が、美しくなるために取り入れているケアを教えてください。
難しいことは考えず、とにかく保湿を第一にしています。私は10年ほど前から肌に十分な水分を与えるために、朝晩のスキンケアではほぼ毎回シートマスクを取り入れています。
色々なメーカーから沢山の種類のマスクが出ていますが、日常的に使用するものなのでコストのことも考えて大容量のものを使うことが多いですね。肌に合う合わないは試してみないと分からないため、気になるパッケージや成分が配合された製品は手にとって試してみて、刺激を感じないものはそのまま愛用しています。
ーシートマスクを毎日のスキンケアに取り入れるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
化粧水が思ったほど肌に浸透せず、手のひらやコットンに吸収されてしまうので、効率よく水分や美容成分を肌に届けるためにシートマスクを取り入れるようになりました。
シートマスクを取り入れてからは、しっかりと水分を肌に届けることができるようになり、肌のざらつきや皮脂の過剰分泌による肌荒れが改善されて、なめらかな肌を保てるようになりました。
ー皮脂の過剰分泌による肌荒れが気になる方は、保湿を控えめにすることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
保湿は肌質関係なく行なっていただくのが良いと思います。きちんと肌に水分がある状態をキープしないと、あらゆる肌トラブルの原因になってしまいます。そのため、当院にお越しいただく患者様にもまずは保湿を徹底して行なっていただくようお伝えしています。
洗顔は肌状態に合わせてケア方法を変えることが大事
ー自分に合った洗顔方法が分からず、迷っている方が多くいます。先生はどういった方法を取り入れられていますか?
洗顔も保湿と同じくらい大事な要素だと思っています。専門医や美容家の間でも意見の割れるところかと思いますが、私は絶対的な正解はないと考えています。その日、朝起きた肌状態に合わせてケア方法を変えることが最も大切です。私の場合は、乾燥してつっぱる感じがするときは朝の洗顔はスキップして、いきなりシートマスクをのせてケアすることもありますし、皮脂やざらつきが気になるときは、タンパク質分解酵素入りの洗顔料を使ったりします。
日常的にファンデーションは使わないので、夜は洗顔料のみで済ませることが多いです。しっかりと泡立てた洗顔料をふんわりと肌にのせ、摩擦が起きないように押し洗いをします。ファンデーションを塗るとクレンジングの工程が必要になり、どうしても肌に負担がかかってしまいますので、特別な日以外は、洗顔料で落とせる日焼け止めだけを塗って過ごしています。20代のころは、ファンデーションやBBクリームなどを塗らないと落ち着かなかったのですが、クリニックで頻繁にマスクを着脱したり、多忙が重なったりすると、ファンデーションが崩れて汚くなり、逆に肌が老けて見えることに気づきました。そこで思い切ってファンデーションを塗らない選択をしました。
そうすると、メイク崩れをすることもなくなりましたし、とても快適に過ごすことができているので、今はファンデーションに頼らなくても綺麗にいられるように美肌力を高めようと美肌・肌育注射などで「お肌の基礎体力向上」に日々励んでいます。
ーメイク崩れの悩みはみなさんテーマとしてあるので、ファンデーションを塗らなくても過ごせる肌を作ることが大事ということですね。
そうですね。クレンジングをすることや肌に多く触れることがまた肌荒れに繋がってしまうので、今はしっかりめの泡洗顔のみで済ませています。
美容内服は即効性はないけれど予防美容としておすすめ
ー辻川先生ご自身が、注目している美容法について教えてください。
今注目している美容法は、「美肌・肌育注射」です。化粧品は角層までしかケアをできません。その点、注射は非常に効率よく真皮層まで美容成分を届けることができるのでとても魅力を感じています。特に手打ち注射は肌のどの層に、どれくらいの量を注入するか調整できるのでおすすめです。
目の下のクマやたるみ、小ジワなどに悩まれている40〜50代の方は、ヒアルロン酸の注入を受けられる方が多いですね。美肌・肌育注射は「ヒアルロン酸注入」のようなわかりやすい変化(頬がふっくらするなど)は出ませんが、数年後、十数年後の自分のお肌のために、定期的に継続していきたい治療の1つですね。
ー普段飲んでいる内服はありますか?
内服は、コラーゲンとプラセンタを意識して取るようにしています。中でもプラセンタは好きで取り入れるようにしていて、特にドリンクタイプは飲みやすくておやつ代わりによく飲むようにしています。プラセンタは継続していると、身体が元気な状態を保てたり、生理痛が楽だったり、肌を綺麗に保てたりと全体的に調子が良い気がします。
あとは、トラネキサム酸、ハイチオール、ビタミンCも継続して服用しています。即効性があるものではないのですが、将来のシミ予防としてコツコツと飲んでおくのは良いと思います。ヨクイニンも服用していて、将来のイボ対策として飲んでいます。
肌が綺麗だと前向きになれる!メンタルを整えるためにも美容は大事
ー先生のご経歴や、形成外科の道を選んだ理由を教えてください。
元々学生時代からニキビに悩んでいたこともあり、わりと早い段階から色々な専門医の下で治療を行なっていました。その時に、何となくそこで働いている女医さん素敵だな..と思ったことやもっと近くで美容医療に関われたらと思ったのがきっかけで医療の道を目指すようになりました。
とはいえ、医学部卒業後にいきなり美容医療の世界に入るつもりは元々なく、まずは一般診療科で医師としての経験値を上げて、知識や手技をブラッシュアップしたのちに美容医療に携わろうと考えておりしたので、初期研修終了後は、まず麻酔科医として修練を積みました。その後は、現在の美容皮膚科としてキャリアを積み、現在に至ります。
ー多くの患者様の美しさをサポートされていらっしゃると思いますが、どのような点にやりがいを感じていらっしゃいますか?
色んな気持ちを抱えている患者様がいらっしゃる中で、私も昔、ニキビ肌に悩んでいたので、”これはきっと自分しか気にしないだろうな”という小さなニキビに対する気持ちも理解できますし、寄り添いたいなと思っています。
実際に肌が綺麗になるにつれて、表情が明るくなっていらっしゃる患者様を見ると嬉しく感じますし、日々のやりがいにも繋がっています。肌が綺麗だと前向きになれると思いますし、逆も然りだと思いますので、そういう時に頼れるクリニックや医師を見つけることが大切だと思います。当院もその一つになれたら嬉しいなと思います。
ガーベラ美容クリニック
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