2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
- 肌のキメが乱れていて気になる
- 化粧ノリが悪くて困っている
この記事を読むあなたは、そう悩んでいるかもしれません。
結論、適切なスキンケアと生活習慣の改善で、肌のキメは整えることが可能です。キメが整えば、水分キープ力が上がって肌が明るく見え、表面が滑らかになるためメイクノリもよくなります。
この記事では、肌のキメとは何か、キメが乱れる原因、キメを整えるためのケア方法、おすすめの成分、そして医療的アプローチについて解説します。
肌の状態が悪い気がする…と感じている方は、この記事を参考にキメを整えるケアを取り入れましょう。
オンライン しわ・ハリ・つや対策「ANS.(アンス)」
肌のキメとは
肌のキメとは、肌表面の微細な凹凸のことです。
健康的な肌では、凹凸が均一で整った状態にあります。キメが整っているということは、表皮の細胞が規則正しく配列され、肌表面が滑らかで均一な状態にあることを意味します。
キメが均一に整った肌は、光を均等に反射し、見た目にも触った感じにも美しく健康的に感じられるのです。
キメの状態は、肌の健康状態を示す指標の一つとされ、美容や皮膚科学の分野で注目されています。
キメの整った肌とキメが粗い肌の違い
キメが整った肌は、触れるとなめらかで、見た目にも均一な質感があります。光の反射が均等になるため、自然な艶や透明感が生まれ、健康的で若々しい印象を与えます。
また、化粧のりが良く、ファンデーションなどが均一に密着しやすいのが特徴です。
一方、キメが粗い肌は、表面に不規則な凹凸があり、触れるとザラザラした感触があります。肌の乾燥や炎症によって角質層が乱れ、光の反射が不均一になるため、くすみやくまが目立ちやすい状態です。
また、化粧のりが悪く、ファンデーションがムラになりやすいなどの問題が生じやすくなります。
キメが整っている肌の特徴
理想的な肌のキメを持つ肌には、以下のような特徴があります。
- 肌触りがなめらかで柔らかい
- 適度な弾力がある
- 潤いを感じる
- シワやたるみが目立たない
- 毛穴が目立たない
- 自然な艶がある
- 透明感がある
- くすみや乾燥感が少ない
- 化粧ノリが良い
反対に、肌表面の凹凸が目立つ、乾燥やくすみがひどい、化粧ノリが悪いといった症状がある場合は、キメが乱れている可能性が高いです。
肌のキメが乱れる原因
肌の正常なターンオーバー(細胞の新陳代謝)が妨げられ、角質層の構造が乱れると、肌表面の凹凸が不規則になり、キメが粗くなってしまいます。
また、紫外線や外的刺激、ストレス、不規則な生活習慣なども、間接的にキメの乱れを引き起こす要因となります。
- 加齢によるターンオーバーの乱れ
- 乾燥
- 肌への摩擦や刺激
肌のキメが乱れる原因について、詳しく解説します。
加齢によるターンオーバーの乱れ
年齢を重ねるにつれて、肌の細胞再生速度が低下します。若い頃は約28日周期だった肌のターンオーバーが、30代後半から40代になると35〜45日程度まで延長します。
ターンオーバー周期の変化により、古い角質が肌表面に留まる時間が長くなり、肌表面が不均一になるのです。
また、加齢に伴い肌の保湿力も低下し、キメが乱れやすくなります。
乾燥
肌の乾燥は、キメの乱れの主要な原因の一つです。適切な水分量を保持できない肌は、角質層が硬くなり、柔軟性を失います。その結果、肌表面に微細な亀裂が生じ、キメが不均一になるのです。
また、乾燥した肌は外部刺激に対して敏感になるため、炎症を起こしやすく、さらにキメが乱れるという悪循環に陥ります。
季節の変わり目や、空調の効いた室内など、環境による乾燥にも注意が必要です。
肌への摩擦や刺激
過度な摩擦や刺激により、肌のバリア機能が低下することも、キメが乱れる原因です。
たとえば、強い力での洗顔や、粗い素材のタオルでの拭き取りは、表皮を傷つけ、肌の防御機能を弱めてしまいます。
また、刺激の強い化粧品の使用や、頻繁な化粧直しなども、肌に負担がかかります。
これらの行為が続くと、肌表面のバリアが傷つき、正常なターンオーバーが妨げられ、結果としてキメが乱れてしまいます。
肌のキメを整えるケア方法
肌のキメを整えるためには、日々の丁寧なスキンケアが欠かせません。以下に、効果的なケア方法を4つ紹介します。
- クレンジングや洗顔は優しく
- 汚れはきちんと落とす
- 保湿を丁寧に
- 紫外線対策
クレンジングや洗顔は優しく
肌のキメを整えるためには、クレンジングと洗顔の方法に気を使いましょう。
強い力で擦ったり、熱すぎるお湯を使ったりすると、肌に摩擦や刺激を与えてしまいます。代わりに、指の腹を使って優しく円を描くように洗うのがおすすめです。
また、ぬるま湯を使用し、洗顔料は泡立ててから使用することで、肌への負担を軽減できます。
クレンジング剤は、肌に優しいオイルや乳液タイプを選び、十分に乳化させてから洗い流しましょう。
クレンジングを肌に伸ばし汚れと混ぜた後、ごく少量の水で顔を撫でてクレンジングが白く軽くなったら乳化できたサインです。
汚れはきちんと落とす
肌の汚れをきちんと落とすことも必要です。
肌に残った汚れや古い角質は肌表面の凹凸を作り出し、キメの乱れの原因となるためです。
効果的な洗顔方法として、泡洗顔がおすすめ。十分に泡立てた洗顔料を使うことで、肌への摩擦を最小限に抑えながら、毛穴の奥の汚れまでしっかりと落とせます。
クレンジングは汚れとしっかりなじませてから流しましょう。
保湿を丁寧に
キメを整えるためには、十分な保湿が不可欠です。肌の角質層に適切な水分が保たれていると、肌表面がなめらかになり、キメが整います。
保湿ケアは、化粧水→美容液→乳液やクリームの順で行いましょう。化粧水は、肌が乾いていない状態で、清潔な手のひらで優しく押し込むように塗布します。美容液や乳液、クリームは、顔の中心から外側に向かって、優しくマッサージするように塗ります。
特に、頬や額など、キメが乱れやすい部分には丁寧に塗布することがポイントです。また、就寝前の保湿ケアは特にしっかり行うと、寝ている間の乾燥を防げます。
紫外線対策
紫外線は、肌の乾燥を促進し、コラーゲンなどの肌の構成成分を破壊します。適切な紫外線対策は、キメを整えるためにも必須です。
日中は、シーンに応じた日焼け止めを使用し、こまめに塗り直すことをおすすめします。
また、帽子やサングラス、日傘などの物理的な遮光も効果的です。室内にいる時も、窓ガラスを通して紫外線は入ってくるので、紫外線対策を検討しましょう。
さらに、ビタミンCなどの抗酸化成分を含む美容液を使用することで、紫外線によるダメージから肌を守れます。
肌のキメを整える為に取り入れたいスキンケア成分
キメを整えるためには、適切なスキンケア成分の選択が重要です。以下に、効果的な成分を5つ紹介します。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- レチノール(ビタミンA)
- ビタミンC誘導体
- ナイアシン
セラミド
セラミドは、角質層の細胞間脂質の主成分です。肌のバリア機能を強化する重要な役割を果たし肌の水分保持能力を高め、外部の刺激から肌を守ります。
セラミドを含む製品を使用することで、肌をしっとりさせ、キメを整える効果が期待できます。
特に、乾燥肌や敏感肌の方は、スキンケアにセラミドを取り入れてみてください。
セラミドを含む化粧水や乳液を使用することで、肌の保湿力が向上し、なめらかでキメの整った肌を維持しやすくなるでしょう。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、非常に高い保水力を持つ成分として知られています。ヒアルロン酸の分子は自重の1000倍もの水分を保持する能力があり、肌に潤いを与え、ハリやツヤを出す効果が期待できます。
ヒアルロン酸を含む化粧水や美容液を使用することで、肌の水分量が増加し、より滑らかでふっくらとした肌を目指せるでしょう。
特に、年齢とともに減少する肌の水分量を補うために、ヒアルロン酸は重要な役割を果たします。
レチノール(ビタミンA)
レチノールは、ビタミンAの一種で、皮膚のターンオーバーを促進する作用があります。古い角質を取り除き、新しい健康な肌細胞の生成を助けます。
また、レチノールはコラーゲンの生成を促す作用もあり、シワやキメの改善にも用いられる成分です。
ただし、レチノールは肌に刺激を与える可能性もあるため、使用開始時は少量から始め、徐々に濃度を上げていくのがおすすめです。
レチノール使用中の肌は紫外線ダメージを受けやすいため、まずは夜の使用がおすすめです。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、コラーゲン産生を促進し、抗酸化作用を発揮する成分です。肌のターンオーバーを正常化し、メラニンの生成を抑制する作用があるため、キメを整えるだけでなく肌のくすみや色むらを改善する効果も期待できます。
ビタミンC誘導体は、通常のビタミンCよりも安定性が高く、肌への浸透性も優れているため、多くのスキンケア製品に使用されています。
ピュアビタミンC(純粋ビタミンC)を含むアイテムの保存や使用期限の制約が気になる方は、ビタミンC誘導体を取り入れてみましょう。
ナイアシンアミド
ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、セラミドを増加させる働きがあり、肌のバリア機能強化が期待できる成分です。
肌の水分保持能力を高め、外部からの刺激に対する防御力を向上させます。結果として、キメを整え、なめらかで健康的な肌を維持するのに役立ちます。また、ナイアシンアミドはシワの改善効果も期待できる成分です。
肌のキメを整えるには皮膚科の処方薬で内側からのケア
スキンケア製品だけでなく、皮膚科で処方されるお薬を用いることで、より効率的に肌のキメを整える効果が期待できます。
処方薬を使用することで、肌の内外から有効成分を届け、キメを整える治療ができるでしょう。
ただし、これらの薬剤は医師の診断と指示のもとで使用する必要があります。自己判断での使用は避け、必ず専門医に相談してください。
肌のキメを整える効果が期待できる処方薬
キメのケアにおすすめの処方薬を4つ、紹介します。
- ユベラ
- ビフロキシン
- ビタミンC
- トレチノイン
ユベラ
ユベラは、トコフェロール(ビタミンE)を主成分とする薬剤です。強力な抗酸化作用を持ち、肌の細胞膜を保護する作用があるため肌の乾燥を防ぎ、キメを整える効果が期待できます。
また、血行を改善する作用もあるため、肌のターンオーバーを促進し、健康的な肌を維持するのに役立ちます。
ビフロキシン
ビフロキシンは、ビタミンB群の一種であるビタミンB2・B6を主成分とする薬剤です。
ビオチンは、皮膚や爪、髪の健康維持に重要な栄養素として知られています。肌の新陳代謝を促進し、皮脂の分泌を正常化する効果があるため、キメの乱れや肌荒れの改善に有効です。
特に、乾燥肌や脂性肌のバランスを整えるのに役立ちます。ビフロキシンは内服薬として処方され、継続的な使用がおすすめです。
ビタミンC
医療用のビタミンC製剤は、一般的な市販薬よりも含有量が多い傾向にあることが特徴です。
コラーゲンの生成を促進し、強力な抗酸化作用を持つビタミンCは、シミやくすみの改善、キメを整える効果が期待できます。また、紫外線によるダメージから肌を保護する働きもあります。
内服薬や注射剤として処方され、肌の内側からの美白効果やキメ改善を目指す方に有効です。
トレチノイン
トレチノインは、ビタミンAの誘導体で、強力な細胞再生効果を持つ薬剤です。肌のターンオーバーを正常化し、コラーゲンの生成を促進する作用があります。キメの乱れやシワ、ニキビ跡の改善に高い効果が期待できるでしょう。
ただし、初期には肌が赤くなったり乾燥したりする副作用が出ることがあるため、医師の指導のもとで慎重に使用する必要があります。塗り薬として処方され、夜間に使用することが多いです。
肌のキメを整える効果が期待できるドクターズコスメ
ドクターズコスメとは、医師や皮膚科学の専門家が開発に関わった化粧品です。
一般的な化粧品よりも高濃度の有効成分を含み、より効果的なスキンケアが期待できます。
ドクターズコスメは、医学的な知見に基づいて開発されているため、肌のキメを整えるための成分が適切に配合されています。また、敏感肌やトラブル肌の方でも使いやすいよう設計されていることが多いです。
<化粧水>エムディアEGFリニューローション
エムディアEGFリニューローションは、EGF(上皮成長因子)を主成分とする高機能化粧水です。
EGFは細胞の成長と再生を促進する因子で、肌のターンオーバーを正常化し、キメを整える効果が期待できます。また、ヒアルロン酸などの保湿成分も配合されており、肌に潤いを与えながら、ハリと弾力を改善します。
敏感肌の方でも使いやすい無香料・無着色の処方です。毎日の使用で、なめらかでキメの整った肌を目指せる化粧水です。
<美容液>ANS. アスタキサンチン美容液
ANS. アスタキサンチン美容液は、強力な抗酸化作用を持つアスタキサンチンを高濃度で配合した美容液です。
アスタキサンチンは、ビタミンEの約1000倍もの抗酸化力を持つと言われており、肌の老化を防ぎ、キメを整える効果が期待できます。
また、紫外線によるダメージから肌を守り、シミやくすみの改善にも有効です。
ANS. の美容液にはアスタキサンチンが市販のアスタキサンチン配合化粧品の15倍高配合されています。
<美容液>ナノエッグ ナノメッドVAエッセンス
ナノエッグ ナノメッドVAエッセンスは、ビタミンA(レチノール)とビタミンC誘導体を高濃度で配合した美容液です。
ナノカプセルにより、有効成分の肌への浸透性を高めています。
ビタミンAは肌のターンオーバーを促進し、ビタミンCは美白効果とコラーゲン生成促進効果があります。これらの成分の相乗効果により、キメを整え、シワやシミの改善が期待できます。
たるみのない、ハリ・キメ・弾力に満ちた肌を目指す方におすすめです。
<クリーム>エムディアクリーミィリッチセラム
エムディアクリーミィリッチセラムは、高濃度のセラミドと複数の保湿成分を配合したリッチなクリームです。
セラミドは肌のバリア機能を強化し、水分を逃がさないようにする効果があります。通常のビタミンEの40~60倍の抗酸化力で肌を守る”スーパービタミンE”トコトリエノールも配合。
濃厚なクリーム状の美容液ですが、肌にスッと馴染んでベタつかないので、毎日の保湿に使用できます。
オンライン美肌治療ANS.(アンス)は肌のキメを整える効果が期待できる処方薬も取り扱っています
オンライン美肌治療ANS.は、肌のキメを改善するための処方薬やドクターズコスメを取り扱っています。
医師による皮膚診断と処方により、あなたの肌状態に合わせた最適な治療をご提案します。スマホ1つで診療から薬の受け取りまで完結するので、忙しい方でも無理なく美肌治療を受けられます。
継続的なフォローアップも行われるため、安心して治療を続けることができます。
肌のキメの乱れが気になる方、市販の化粧品では効果を感じられない方は、ANS.のオンライン診療にぜひご相談ください。
オンライン しわ・ハリ・つや対策「ANS.(アンス)」
【無料】スマホで簡単に肌診断!
自分の肌質が分からないという方のために、ANS.ではスマートフォンを使った無料の肌診断を行っています。
いくつかの簡単な質問に答えるだけで、あなたの肌タイプと向いている治療方法がその場でわかります。
処方薬による美肌治療が気になる方は、まずこの無料診断を試してみてください。
ANS.の治療薬を使って美肌治療をした症例紹介
まとめ 肌のキメを整えるには丁寧なケアと保湿が大切
肌のキメを整えるためには、日々の丁寧なスキンケアと適切な保湿が欠かせません。
クレンジングや洗顔は肌に優しく行い、十分な保湿を心がけましょう。また、紫外線対策も忘れずに。
キメを整えるのために有効な成分を取り入れたいなら、オンライン美肌治療ANS.にお任せください。
そもそもANS.とは?
『ANS.』は、日々忙しい現代人に向けて、手軽で便利なオンライン診療を行っている伴走型のオンライン美肌治療サービスです。
スマホが1台だけで、診察から処方、処方薬の配達までが完結。予約不要で診察を受けられるので、隙間時間でも利用できます。
診察は、チャット形式で気軽に相談可能。自分のタイミングで落ち着いて相談ができます。
ANS.には、決まったセットやプランなどはありません。一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドの処方を医師が行っています。
なお、お薬は1種類から配送可能で、定期しばりはありません。いつでも解約できます。
また、HADA相談室ではお薬の処方についてはもちろん、スキンケアの指導も行えます。
この記事で紹介した方法を参考に、あなたに合ったスキンケア方法を見つけ、理想の肌を目指してください。
オンライン しわ・ハリ・つや対策「ANS.(アンス)」
運営参考サイト一覧
「ANS.magazine」では信憑性と正確性のある情報をお届けするため、下記サイトを参考に記事を作成しています。