この記事を読むあなたは、そう悩んでいるかもしれません。

結論、ニキビと吹き出物はできやすい年代や原因が異なりますが、進行度合いに合った薬を選ぶと、効率よく治療できます。

この記事では、吹き出物の改善におすすめの市販薬と処方薬を紹介しています。吹き出物治療における薬の選び方も解説しているので、「吹き出物がなかなか治らない」「いつも同じ場所にできる」と悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

吹き出物とは？ニキビとの違い

吹き出物とニキビは肌に現れるトラブルで、医学的にはどちらも尋常性ざ瘡と呼ばれます。発症年齢によって呼び分けられる傾向があり、主原因も少し異なります。

吹き出物は、毛穴が詰まって炎症を起こした結果、顔や体の皮膚にできる発疹のことを指します。一般的に、大人になってからできる肌トラブルを吹き出物と呼ぶことが多いです。

吹き出物の原因は、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなど多岐にわたります。

一方、ニキビは、毛穴に皮脂や汚れが詰まり、アクネ菌が繁殖することで炎症を起こしてできる肌トラブルです。

特に思春期の若者に多く見られますが、成人でも発生します。ニキビは主に顔にできることが多く、皮脂腺が活発なTゾーン（額や鼻の周辺）に集中する傾向があります。

吹き出物・ニキビ薬の選び方

吹き出物・ニキビの薬の選び方を、3つ解説します。

• 吹き出物の状態で選ぶ
• 入手しやすさで選ぶ
• 皮膚科の診療を受ける

吹き出物の状態で選ぶ

白くブツブツした吹き出物は、毛穴詰まりのケアが効果的です。白いニキビや吹き出物は、毛穴が詰まり、まだ炎症が起きていない初期段階のニキビです。皮脂が毛穴に溜まっているので、余分な皮脂を排出する作用のある薬もおすすめです。

赤い吹き出物は、毛穴が詰まり、溜まった皮脂をエサにアクネ菌が増殖して炎症を引き起こした状態です。皮膚が赤く腫れ、痛みを伴うこともあります。炎症を抑える薬や、殺菌作用のある薬がおすすめです。

吹き出物の頂点が黄色く固まっているのは、赤い吹き出物がさらに進行し、膿を伴う状態です。この状態では、先端が黄色く膿んでおり、痛みを伴うことが多いです。

抗生物質と抗炎症成分が含まれた薬で、炎症を抑えながら菌を排除する必要があります。

入手しやすさで選ぶ

忙しい人や、吹き出物をすぐに処置したい場合は、ドラッグストアや通販でいつでも入手できる市販薬を選ぶとよいでしょう。

突然吹き出物ができることもあるので、1つ常備しておくと安心です。

医師の診断を受けて処方薬を使いたい場合は、オンライン診療も選択肢です。皮膚科に行かなくても、スマホ1つで医師の診療を受けて、処方薬も自宅や最寄りの調剤薬局で受け取れます。

オンライン診療は、待ち時間や移動時間から解放されて、手軽に処方薬を入手できる手段といえるでしょう。

皮膚科の診療を受ける

吹き出物の治療は、皮膚科を受診するのが最も定番の治療法です。

進行度合いや症状が異なる吹き出物が混在している場合、自分だけで適切な薬を選ぶのは難しいでしょう。

このような場合、皮膚科を受診することが効果的で安全な方法です。医師が吹き出物の種類を判断して、適切な薬を処方してくれるので、効率よく治療できます。

忙しくて皮膚科に通う時間がない方は、オンライン診療を利用すればスキマ時間に医師の診療を受けられます。

【無料】スマホで簡単に肌診断！

自分の肌タイプがわからない方へ。ANS.（アンス）では、肌トラブルの原因と治療ポイントがわかる肌診断を提供しています。

ニキビは命にかかわる疾患ではないため、市販薬で対処する方も多いかと思いますが、忙しいとニキビ治療が後回しになりがちです。

しかし、オンライン診療ならスマホ一つで医師の診療を受けられます。忙しい方でも自分の肌質やニキビの状態に合った処方薬で適切に治療することができるでしょう。

ANS.の肌診断は会員登録不要かつ無料で利用できるため、オンライン診療に興味がある方は、まずは無料の肌診断をお試しください。

【市販薬】吹き出物・ニキビの種類別おすすめの薬

吹き出物の改善が期待できる市販薬を3つ紹介します。

• イハダ アクネキュアクリーム｜資生堂
• オロナインＨ軟膏｜大塚製薬
• クロマイセチン軟膏２％｜第一三共ヘルスケア

イハダ アクネキュアクリーム｜資生堂

画像：資生堂

ニキビ	白ニキビ、赤ニキビ
効果	抗炎症作用 殺菌作用
副作用	発疹・発赤、かゆみ、刺激感（ヒリヒリ感）、はれ（腫脹）、乾燥化（つっぱり感）

イハダ アクネキュアクリームは、抗炎症成分と殺菌成分の両方を含んでいて、とくに赤ニキビに有効です。

有効成分のイブプロフェンピコノールは、アクネ菌によるコメド（ニキビの初期段階である毛穴の詰まり）の生成を抑え、炎症を鎮めます。イソプロピルメチルフェノールは、症状を悪化させるアクネ菌などの細菌を殺菌します。

ステロイド成分を含まないため、長期使用や敏感肌の方にも安心です。さらっとしたテクスチャーでメイクの邪魔をしないので、1日中使えます。

オロナインＨ軟膏｜大塚製薬

画像：大塚製薬

ニキビ	赤ニキビ
効果	殺菌作用
副作用	発疹・発赤、かゆみ、はれ、乾燥、ひびわれ

オロナインH軟膏は、殺菌消毒作用がある家庭用の軟膏です。主成分のクロルヘキシジンは、医療機関でも広く使用されている殺菌消毒剤です。

にきび、吹出物、軽いやけど、ひび、しもやけなど、あらゆる肌トラブルに使えて家族で使える軟膏です。

クロロマイセチン軟膏２％｜第一三共ヘルスケア

画像：第一三共ヘルスケア

ニキビ	赤ニキビ、黄ニキビ
効果	アクネ菌の殺菌
副作用	発疹・発赤、かゆみ、はれ、水疱

クロロマイセチン軟膏2%Aは、その主成分である抗生物質「クロラムフェニコール」によってアクネ菌を殺菌し、膿を除去する効果を持つ軟膏です。

ニキビが化膿している場合や、痛みを伴う炎症がある場合に特に効果が期待できます。

軟膏の成分により、薬の効果が持続しやすく、皮膚によく浸透します。顔に塗布してもべたつきが少ないので、日常的に使えるでしょう。

【処方薬】吹き出物・ニキビの種類別おすすめの薬

次は、吹き出物に有効な処方薬の成分や作用を詳しく解説します。

【外用薬】

• アゼライン酸
• アダパレン
• ベピオ
• デュアック
• アクアチムクリーム
• クリンダマイシンゲル「クラシエ」
• ゼビアックスローション
• エピデュオ

【内服薬】

• ユベラ
• ハイチオール
• ビフロキシン

アゼライン酸（外用）

種類	外用薬
ニキビ	白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ
効果	色素沈着改善 毛穴の詰まりを解消 ニキビ菌の増殖抑制 皮脂分泌抑制 抗酸化作用
副作用	刺激、熱感、かゆみ

アゼライン酸は、日本国内ではまだ未認証の成分ですが、その安全性は高く、小麦粉やライ麦にも含まれていることから、刺激が少ないとされています。

以下の作用で、吹き出物の改善が期待できます。

• 皮脂の過剰な分泌を抑制
• 角質の過剰な生成を抑制
• 抗菌作用
• 抗炎症作用

また、色素沈着抑制効果により、ニキビ跡の予防効果も期待できます。

ANS.でもオリジナルのアゼライン酸20%配合「AZクリーム」を販売しています。

保湿成分や肌荒れ防止成分を配合し、アゼライン酸の弱点をカバー。さらに、6つのフリー処方（パラベンフリー、アルコールフリー、シリコンフリー、鉱物油フリー、着色料フリー、香料フリー）とノンコメドジェニック処方で、使い心地にもこだわっています。

AZクリームは、ニキビや肌荒れに悩む方におすすめの製品です。忙しい日常の中でも、しっかりとしたスキンケアをサポートします。ぜひ、お試しください。

アダパレン

種類	外用薬
ニキビ	白ニキビ、黒ニキビ
効果	毛穴詰まりの改善
副作用	乾燥、ヒリヒリ感、皮むけ、赤み、かゆみ

アダパレンは、皮膚のターンオーバーを促進し、古い角質が正常に剥がれ落ちることで毛穴の詰まりを改善します。新しい吹き出物の形成を防ぐ効果が期待できます。

特に毛穴に皮脂が詰まった状態である白ニキビに対して効果が高く、コメド（白ニキビ）の発生を抑制します。アダパレンはまた抗炎症作用を持ち、赤ニキビに対しても効果を発揮します。

毛穴の詰まりを改善する作用により、いちご鼻の改善にも用いられる外用薬です。

ベピオ

種類	外用薬
ニキビ	白ニキビ、赤ニキビ
効果	抗菌作用 角質をはがす作用
副作用	赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、乾燥

ベピオゲル・ベピオローションは、過酸化ベンゾイルを主成分とする処方薬です。

皮膚表面の古い角層を取り除くことで、毛穴の詰まりを改善するため、白ニキビに有効です。

主成分の過酸化ベンゾイルは、アクネ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌の増殖を抑えることで、吹き出物の原因となる菌の影響を軽減します。また、抗炎症作用もあり、赤い吹き出物の炎症を和らげる効果が期待できます。

デュアック

種類	外用薬
ニキビ	赤ニキビ、黄ニキビ
効果	細菌の増殖を抑制 毛穴詰まりの改善
副作用	乾燥、赤み、皮むけ

デュアック配合ゲルは、過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンが主成分の吹き出物の治療薬です。

過酸化ベンゾイルが、毛穴の詰まりを改善し、皮脂の分泌を抑制します。

クリンダマイシンは、抗生物質で、吹き出物の原因となる細菌の増殖を抑えることで、炎症を軽減します。

デュアック配合ゲルは炎症を伴うニキビに特に効果的です。2つの主成分が、ニキビの炎症を抑えながら、毛穴の詰まりを解消し、皮脂の過剰分泌を抑制します。

アクアチムクリーム

種類	外用薬
ニキビ	赤ニキビ、黄ニキビ
効果	ニキビ炎症の抑制 アクネ菌や表皮ブドウ菌を殺菌
副作用	かゆみ、ほてり、刺激

アクアチムは、皮膚感染症やニキビの治療に使用される塗り薬であり、主要な有効成分としてナジフロキサシンが含まれています。

ナジフロキサシンは、表皮ブドウ球菌やアクネ菌などの皮膚感染症に関連する細菌の増殖を抑え、吹き出物の炎症を軽減する効果が期待できます。

赤みや腫れ、赤ニキビなど、細菌による皮膚感染症に有効です。

クリンダマイシンゲル（ダラシン）

種類	外用薬
ニキビ	赤ニキビ、黄ニキビ
効果	殺菌作用
副作用	かゆみ、赤み、ヒリヒリ感

クリンダマイシンゲルは、主成分としてクリンダマイシンリン酸エステルを含む抗生物質です。アクネ菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑制し、ニキビの炎症を抑制します。

赤ニキビや化膿した炎症を伴うニキビの改善が期待できます。

ゼビアックスローション

種類	外用薬
ニキビ	赤ニキビ
効果	ニキビの炎症を鎮静 アクネ菌や表皮ブドウ球菌の殺菌
副作用	乾燥、ヒリヒリ感、赤み

ゼビアックスは、細菌性皮膚疾患に効果を発揮し、ニキビ治療にも利用される多用途な薬剤です。

アクネ菌やブドウ球菌に対する抗菌作用を持っています。

炎症を起こした吹き出物に対する効果が期待できます。

エピデュオ

種類	外用薬
ニキビ	白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ
効果	皮膚の角化抑制 毛穴のつまり改善 抗菌作用 厚くなった角質層の改善
副作用	乾燥、ヒリヒリ感、赤み

エピデュオゲルは、抗菌作用を持つ外用ニキビ治療薬で、主成分であるアダパレンと過酸化ベンゾイルの作用により、ニキビの原因である毛穴詰まりとアクネ菌の繁殖に対して効果を発揮します。

アダパレンは、皮膚のターンオーバーを促進し、角質を取り除くことで毛穴詰まりを防ぎます。微小面ぽう（マイクロコメド）の形成を抑制するので、白や黒くポツポツした吹き出物に有効です。

過酸化ベンゾイルは、アクネ菌を殺菌し、炎症を抑える作用があるため、吹き出物の炎症を軽減し、進行を防ぎます。

ユベラ（内服）

種類	内服薬
ニキビ	赤ニキビ
効果	抗炎症作用
副作用	便秘・下痢・胃部不快感

ユベラはトコフェロール酢酸エステル（ビタミンE）を主成分とし、抗酸化作用や血行促進作用があります。ビタミンEは血流を促進し、肌の代謝を活性化させ、ターンオーバーを促進する効果が期待できます。

余分な皮脂の排出を促し、吹き出物のできにくい肌へ導きます。

ハイチオール（内服）

種類	内服薬
ニキビ	白ニキビ、黒ニキビ
効果	抗酸化作用 ターンオーバー促進
副作用	悪心（吐き気）、下痢、口渇、軽度の腹痛

ハイチオールはL-システインを主成分とした処方薬で、その主要な効果として抗酸化作用やターンオーバー促進が挙げられます。

L-システインは肌の酸化ストレスを軽減する抗酸化作用があり、皮脂の過剰分泌を抑制し、毛穴の詰まりを改善します。

酸化ストレスが増加すると皮脂の分泌が過剰になり、さらにターンオーバーが乱れて毛穴が詰まりやすくなるため、皮脂分泌抑制することで吹き出物の発生を防ぎます。

ビフロキシン（内服）

種類	内服薬
ニキビ	白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ
効果	皮脂コントロール 抗炎症作用
副作用	末梢神経障害（手足のしびれ、知覚異常等）

ビフロキシンは、主成分としてビタミンB2（リボフラビン）とビタミンB6（ピリドキシン）を含む処方薬です。

ビタミンB2は皮脂腺の代謝を促進するので、皮脂の分泌を調整し、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌を抑制します。

また、ビタミンB6の効果により、皮脂の過剰分泌を抑え、ターンオーバーを促進することで、ニキビの改善が期待できます。

ANS.の治療薬を使って吹き出物治療をした症例紹介

まとめ　吹き出物の進行度合いによって適した薬が異なるので皮膚科を受診しよう

吹き出物やニキビの治療には、その進行度合いに応じた適切な薬を使用することが大切です。白ニキビには毛穴詰まりを改善する成分、赤ニキビや黄ニキビには抗炎症成分・抗生物質が有効といえるでしょう。

自己判断で薬を選ぶと、効果が得られないばかりか症状を悪化させる可能性があります。皮膚科を受診し、吹き出物の種類に合った治療をしましょう。

そんな方には、ANS.のオンライン診療がおすすめです。スマホ1つでスキマ時間に医師の皮膚診療が受けられます。

処方薬の購入もスマホで出来て、受け取りも自宅や最寄りのコンビニでできるので、忙しい方のニキビ治療にピッタリです。