
2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
5月21日はニキビの日!
2010年に塩野義製薬株式会社によって制定されました。
昨今、ニキビケアに関する誤った情報がメディアやSNSなどを通じて広まっていますが、この機会にニキビについて正しい知識をつけましょう。
ニキビの中でも突如起こりうる『大人ニキビ』。
大人ニキビは、思春期ニキビと違い、発症原因の多くが日々の生活習慣の中に隠れています。そのため、繰り返し発症する人も多く、ケア方法を一歩間違えると痕が残ったり、炎症が起きてしまう可能性も…。
これを読んでいるあなたもニキビに悩んでいるに違いありません。
ニキビケアの最終ゴールは、ニキビが出来にくい肌を作ること。
結論、正しいケアと継続治療で叶います!
この記事では、大人ニキビの原因、ニキビの種類、種類別正しいケア方法などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
大人ニキビの特徴と原因

大人ニキビは、20歳を過ぎてできるニキビを指します。
ニキビの種類に大きな違いはありませんが、思春期ニキビと違い、頬や顎、口元のUゾーンを中心にニキビができやすい傾向にあります。
主な原因は、食事や睡眠、ストレスなどの生活習慣から、ホルモンバランスの乱れなど日常のライフスタイルが主な原因で発症してしまうことが多いです。その為、ニキビそのものの原因の特定は難しく、最適なケア方法を見つけることは難しいと言われています。
また、主な原因が生活習慣の中にあることから、再発を繰り返しやすく、ニキビの多発やケアを疎かにしてしまうことで、ニキビ痕の原因になってしまうことがあります。
ニキビの種類
主なニキビの種類は、下記の4種類と言われています。
色によって種類が分けられており、それぞれに合った最適なケアをすることが大切です。
・白ニキビ(初期段階の炎症状態)
・黒ニキビ(皮脂や角栓が酸化している状態)
・赤ニキビ(炎症状態)
・黄ニキビ(炎症が進んで膿が溜まっている状態)

白ニキビ
ニキビの中でも初期段階の状態のものです。
汚れや皮脂などによって毛穴が詰まっている状態のため、表面上は皮脂の白っぽい色が見えています。特に痛みやかゆみを感じることはなく、触るとプツッと盛り上がった状態です。
黒ニキビ
黒ニキビは白ニキビが進行し、表面が酸化し黒くなった状態のものです。
白ニキビ同様に、炎症を起こしていない為、痛みやかゆみを感じることはないですが、放っておくと、炎症が悪化し、赤ニキビになる可能性が高いので早めに治療するのが良いです。
赤ニキビ
赤ニキビは症状が進行してしまっている状態のものです。
学術的に「紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)」と呼ばれており、炎症を起こしている状態の為、赤くプツッと盛り上がっています。中には、痛みや痒みを感じることもありますが、さらに炎症が進行してしまうと、ニキビ痕が残りやすくなってしまうため、赤ニキビのうちに炎症を抑える必要があります。
黄ニキビ
黄ニキビは膿をもって化膿したにきびの最終段階です。
学術的に「膿疱性面皰(のうほうせいめんぽう)」と呼ばれており、赤ニキビが進行し、内部に膿が溜まった状態を指します。触れると痛みを伴うことが多く、誤ったケアをするとにきび痕のへこみや赤み、色素沈着といった跡が残ってしまう可能性があります。黄ニキビは、早めに専門医による治療をおすすめします。
ニキビケアの失敗例
インターネットなどでニキビのケア方法を検索すると、
・ニキビに触る、つぶす、膿を出す
・過度な保湿ケア
・スクラブを用いたスキンケア
・過度に洗顔・スキンケアを行う
・炎症が治るまで放置
・肌断食 …etc
様々な方法が出てきます。
しかし、実は、ニキビケアで最も避けたいのが上記のほとんどです。
ニキビケアで間違った方法をしてしまうと、アクネ菌の繁殖や外的刺激によりさらに悪化する恐れがあります。また、ニキビ痕や色素沈着、クレーターといった肌にダメージを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
ニキビに最適なケア方法
ニキビができてしまった場合は、
・ニキビの種類に応じて正しいセルフケア
・皮膚科や美容クリニックなどの皮膚の専門医に相談
・医薬品で根本から治療
することをおすすめします。
上記3つのニキビのケア方法について、それぞれの違いや特徴、注意点をご紹介します。
1)ニキビの種類に応じて正しいセルフケア
前提として、ニキビができてしまうと短期間での完治は難しいケースがほとんどです。
また、セルフケアでは”ニキビを治す”というよりも、”ニキビができにくい肌を作る”ということが目的になります。ニキビが軽度の場合は、正しい洗顔方法やノンコメドジェニック化粧品などを用いることで症状の改善を図ることができます。
・肌を清潔に保つ

大人ニキビは、皮脂の過剰分泌による毛穴の詰まりや、アクネ菌の増殖が原因と言われています。朝・夜の洗顔で皮脂や汚れを除去し、肌表面を清潔に保つことが大切です。
・ノンコメドジェニックテスト済み化粧品を使用

ノンコメドジェニックテスト済み化粧品は、コメド(毛穴詰まり)ができにくいよう作られた化粧品です。コメドの発生を防ぎ、アクネ菌の増殖を抑制する効果が期待できます。
ノンコメドジェニック化粧品を使用することでニキビが出来にくい肌を育てることができるかもしれません。
・油分と水分のバランスを整える

大人ニキビは、「乾燥肌」であることも原因のひとつと言われています。
ニキビ肌の方の中にはべたつきが気になるからと保湿を控える方がいるかと思います。
保湿が充分でないと肌は乾燥してしまい、乾燥によりターンオーバーが乱れ、角層が厚くなり、古い角質が毛穴を塞いでニキビの原因になることも… 適度な保湿をすることで、肌の水分・油分のバランスが整い、バリア機能の効果によりニキビ対策に繋がります。
2)皮膚科や美容クリニックなどの皮膚の専門医に相談
少しでも早くニキビを治したい方は、セルフケアではなく、早めに専門医に相談しましょう。特に、炎症後のニキビ痕やクレーターなどを避けたい方は、ニキビの症状に合わせた施術や内服薬・サプリメント・化粧品を用いた治療をおすすめします。
また、「皮膚科(保険診療)」と「美容クリニック(自由診療)」では、治療の方法や薬の処方内容、目指すゴールが異なる為、自身がどこまでニキビを治したいかを決めてから選ぶようにしましょう。
3)医薬品で根本治療
ニキビの症状によっては化粧品や市販薬などで治せることもありますが、自身の症状や進行度によってケア方法が合っているのかは専門医に相談することをおすすめします。
現在、ニキビ治療に用いられる薬には、毛穴の詰まりを改善する薬、ニキビ菌を殺菌する抗生物質、ビタミン剤、漢方薬、抗ホルモン剤などがあります。
医療機関でしか処方することができない医薬品は、市販薬には使われない強い作用をもつ成分が配合されていたり、有効成分の濃度が高く配合されているため、ニキビの症状に合わせて直接アプローチすることができるのがポイントです。
最後に、大人ニキビの根本的な原因と言われている、スキンケア方法や食事、ライフスタイルなどの生活習慣を見直してみるのは、ニキビ治療において最も大切です。
ニキビに有効な薬
①デュアック配合ゲル
過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンという、ニキビにアプローチする2つの医薬品の合剤です。症状の強い赤・黄ニキビに高い効果を発揮します。
※デュアックには抗生物質(クリンダマイシン)が含まれていて、長期間使用により耐性ができてしまう恐れがあるため、長期使用の際は医師にご相談ください。
②べピオゲル
ニキビ原因のアクネ菌に対して、強い抗菌作用を発揮します。
急性期の赤ニキビの改善にも、維持期のニキビを繰り返さない肌作りにも有効です。
③エピデュオゲル
ベピオゲルとアダパレンゲルという、ニキビにアプローチする2つの医薬品の合剤です。
症状の強い赤・黄ニキビに高い効果を発揮します。
④アダパレン
赤ニキビ治療の第一選択、もしくは、赤ニキビが改善された後の白ニキビや毛穴詰まりを改善し、ニキビができにくい肌作りを手助けする薬として使用します。
⑤アゼライン酸
アクネ菌に対する抗菌効果、角化抑制効果、皮脂分泌抑制効果があり、毛穴詰まりの解消に期待できます。肌への負担や副作用も少ないため、ニキビを繰り返さないようにする維持期の治療や、他のニキビ治療薬で副作用が強かった方にも有効です。
※オンライン美肌治療「ANS.」のオリジナル外用薬です。
⑥ユベラ錠
肌の代謝(ターンオーバー)のサイクルを促進するため、ニキビやニキビ痕、シミ・くすみ、ハリキメ、毛穴、肌荒れなどの肌トラブルを改善します。同じく抗酸化作用のあるビタミンCと一緒に摂ると相乗効果が期待できます。
⑦ビフロキシン配合錠
ビタミンB2は皮脂分泌を適正にコントロールし、ビタミンB6はお肌のターンオーバーを促進し、毛穴を詰らせにくくします。
⑧ハイチール錠
肌の代謝(ターンオーバー)のサイクルを正常化するため、ニキビやニキビ痕、シミ・くすみ、ハリキメ、毛穴、肌荒れなどの肌トラブルを改善します。
オンライン診療でも処方可能
ニキビ治療薬は、オンライン診療でも処方は可能です!
保険診療では、医師が必要と判断した場合にのみ処方されますが、自費診療であれば患者の希望に沿った処方を受けやすい点がメリットです。
通院の手間を省きたい方や、すぐに治療を開始したい方には、オンライン診療が適した選択肢となるでしょう。
ANS.の治療薬を使ってニキビ治療をした症例紹介


ニキビ治療は、オンライン美肌治療「ANS.」にお任せ!

オンライン美肌治療サービスANS.(アンス)は、医師による診察と処方をオンラインで受けられる美容医療オンラインサービスです。
自分の肌タイプが分からない!そんな方に向けてオンライン美肌治療サービスANS.(アンス)では肌トラブルの原因と治療ポイントが分かる肌診断を行っています。
診断結果に基づいて、あなたの肌に最適なスキンケア方法や治療法を提案してくれるので、効果的なケアを始める第一歩が簡単に踏み出せるでしょう。
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まとめ | これからの大人ニキビの正しいケア方法
突然できてしまった大人ニキビは、放置せずに、直ちに正しいケアをすることが大切です。
まずは、自身のニキビの種類を理解し、それぞれに合わせて正しくアプローチするのがポイント。特に、炎症を起こしている「赤ニキビ」「黄ニキビ」は、セルフケアではなく、炎症後の肌トラブルを起こさない為にも専門医のもとで適切な診断と治療を受診することをおすすめします。
一度ニキビが治っても改善されない、ニキビを同じ場所に繰り返してしまうなどの場合は、皮膚科(保険診療)ではなく、治療の幅が広く、一人ひとりに合わせた治療が受けられる美容皮膚科での専門治療(自由診療)をおすすめします。