母の日といえば、「お母さんに感謝を伝える日」。
でもANS.では、今年の母の日を「母である自分を労わり、愛でる日」として提案します。
日々頑張っているママたちが、“自分を大切にすること”の大切さに気づけるように。
今回は、ママとして、女性として輝き続ける5名のロールモデルたちの『自分自身を愛でるレシピ』をお届けします。
Episode02 ヘアメイクアップアーティスト イガリシノブさん
イガリシノブさんの『自分自身を愛でるレシピ』

休んで大丈夫。仕事と家庭に揺らぐ心は母を休んでこそリセットできる

ー今年、ANS.が掲げる母の日のテーマは「私が私を愛でる日」です。従来の「感謝される日」とは少し異なる価値観ですが、このテーマについてどう感じましたか?
自分を大切にしてあげる日を作ることは、すごくいいことだと思います。きっと誕生日も同じような日にあたると思いますが、ひとつ年を重ねることだから節目として過ごしますよね。そう考えてみると、純粋に自分を愛でる日ってないのかもとこのテーマを聞いて気付かされました。
それに実際、母の日に家族から感謝してもらうのって子どもたちがある程度成長しないとできないことでもあると思います。保育園や幼稚園で先生に教わって母の日用の工作を持ち帰ることはあっても、本人の意思で母の日の感謝を伝えるのは難しい。自分で自分を愛でる日にしたほうが、母の日を特別な気持ちで過ごせる気がします。
ーイガリさんご自身は、今までどのような母の日を過ごされていましたか?
私は「もうすぐ母の日ですよー! その日は、感謝してくださいね!」って子どもたちに声をかけています(笑)。子どもたちは笑って聞いていて、母の日がくると上の子が手紙を書いてくれるんです。下の子もそれを真似して書いてくれますね。いつも好きなことをさせてもらっているので、私も母の日はそれで十分です。
ーご家族のやりとりに心が温まります。イガリさんご自身は、自分を大切にする時間を作っていらっしゃるのでしょうか?
仕事ついでにはなってしまいますが、貯まったカードのポイントを使ってホテルステイをしています。たとえば出張が入った時、父に子どもたちをお願いしてホテルに前のり。友人に連絡して一緒に夕ご飯を食べて、ホテルに戻ったら真っ白なシーツの上でネットフリックスを鑑賞。翌朝は美味しい朝食を食べて……母をしっかり休んでいます。家にいると、ちょっと片付けようかな、なんて色んなことが目に留まって休めないから、ホテルがいちばんリフレッシュできて、仕事や家庭のことも良い方向にリセットできます。
ー家から離れて休むのはママたちが共感するポイントですね。逆に時間を作らずに自分を愛でることもあるのでしょうか。
私はとにかく睡眠を取らないと仕事も子育てもコンディションが悪くなるので、ベッドには投資しています。それからソファも家族といちばん過ごす場所だから、リラックスできる雰囲気にしておきたくて心からお気に入りのものを揃えています。自分が心地よく過ごせると思うものには、お金を惜しまずかけることで心の余裕が作れる気がします。
仕事がなくなったら、海外で仕事を探せばいい。
それでもだめなら、3人で乗り越えよう

ー個展の開催やメイクの教育、新刊などずっと第一線でご活躍されている印象があります。仕事と家庭の両立に悩む女性が多い中で、どう向き合ってきたのか知りたいです。
私は子育ても仕事も全部自分でやりたい気持ちが強くて、結婚ではなくシングルマザーを選びました。なので、基本的に私ひとりの手しかなく、仕事と家庭の両立はできないからどちらかをやめるしかない。そう考えるとシンプルに、“母親をやめることはできないから、仕事の仕方を工夫していこう”が答えでした。両立に悩むのではなく、自分の中でひとつの答えを見つけて行動してきた感じです。
ー仕事の工夫とは具体的にどんなことなのでしょうか。
平日は17時までしか働かないと決めています。子どもたちのお迎えもありますし、ご飯もできれば作りたいんです。もちろん休日に講演会などの依頼がくることもあります。その時は、子どもたちと過ごす休日を返上してまで引き受けるものなのか吟味してスケジューリングするようにしています。
ー17時までと決めると、断る仕事もあるかと思います。フリーランスという働き方で、仕事がなくなる不安などはなかったのでしょうか。
日本でだめだったら海外で働けばいい、どうにもならない時は日本には生活保護もある。くらいの気持ちでいて不安になったことはありません。実際に17時までしか戦えないので、仕事をやりきれないことは多いです。でも睡眠を取らないと仕事のクオリティも下がってしまうことが分かっているから、出来なかった分は明日に託そうと気持ちを切り替えるようにしています。そうすると17時までにどうやって仕事をしていくかのアイデア出しに忙しくて、不安にかられる時間がないんです。
また子どもたちには、もしも生活が苦しくなったら、3人で乗り越えようかくらいに仕事のことも私の気持ちもオープンに話しています。子どもはもちろん養っていかなくてはならない存在だけれど、同時に支え合うチーム。よく、母になると諦めることが増えるという言葉はそうだと思いますが、子どもたちの存在が今の私の生活スタイルや前を向くマインドなど充足感のある世界を見せてくれているのは間違いないです。

自分を幸せにするために、10年後の未来を考えてみる
ー自分で自分を愛でる日は、自分で自分を幸せにする意味もあります。今、女性たちが母として幸せになるために何が大切だと思いますか?
今まで私は、20代のときは30代をどう過ごそう、30代のときは40代と10年単位で考えてきました。母になってから10年単位で考えていくと、今は子どもたちといるのが楽しくて17:00までに仕事を切り上げて、一緒に旅行をしているけれど、50代は子どもたちが離れて、きっと私ひとりで過ごす時間が多くなっている気がしています。3人で過ごすために住んでいる広い家は寂しさで居心地が悪くなっているだろうし、シングルで過ごしてきたけれどパートナーがいたほうが幸せかもしれない。ちょっと先の未来を見ておくことで、自分の幸せが何か、そのためにどうすべきかが自然と見えてくると思います。はっきりと向き合わなくてもいいから、漠然と青写真を描いてみるのは大切だと思います。
ーお話を伺っていると、お子さんとの時間も仕事も楽しんでいらっしゃって常に前向きな方だと感じました。前を向き続けていられる秘訣はなんでしょうか?
もちろん一家の大黒柱としてのプレッシャーもありますし、子どもたちのことで心配なこともあったりしますよ。ただネガティブを知っているからこそ、ポジティブにいられるんだと思います。色んな苦労を重ねてきて、私はこう考えると落ち込んじゃうから、逆の発想をしようとか転換できるようになりました。今、ネガティブ思考で悩んでいるママがいたら、自分を責めないでほしいです。ネガティブを知らないと、ポジティブになれる方法が見つからないから、その気持ちも大切です。
おしゃれな母は、赤リップ1本と血色リップで作れる

ー母になってキレイでいることがプレッシャーになる時期があると思います。そんな時に、最低限しておくといいメイクはありますか?
個人的に、赤リップをつけているママを見つけるとおしゃれな人だなって振り返っちゃいます。リップは相手の目に留まりやすいですから、たとえ服がシンプルだとしても差し色として効かせられるので、自転車送迎だけだとしてもつけておくといいと思います。自分に似合う赤いリップ1本を探して、あとはノールックでもさっと塗れて血色感をキープできるリップを持っておくといいと思います。
ースキンケアなどの美容では何をしておくといいでしょうか。
とにかく習慣づけてあげることが大切だと思います。基本的にスキンケアもメイクも美容と呼ばれるものは継続力がものをいうので、ルーティーンを作る意識から始めることからじゃないでしょうか。朝起きたら背伸びを絶対する!くらい簡単なものでも全然いいと思います。
ーイガリさんご自身はルーティーン化している美容はありますか。
湯船に絶対浸かるようにしていることと、寝かしつけ中にストレッチポールに背中を預けながら「いててて…!」なんて言いながら絵本の読み聞かせをしています(笑)。一緒に寝落ちすることがないのでおすすめ。あとは体力をつけるために、自転車で移動することでしょうか。荷物が多い時は車ですが、打ち合わせも事務所へもほとんど自転車で移動しています。そう思うと、日常生活の中で自分なりの美容法を取り入れると自然と習慣化できて続けられるのかもしれません。
コンプレックスを隠すコスメを探すくらいなら、ANS.に頼るべき

ーANS.のサービスに関する率直な感想をお聞かせください。
シミや肝斑に悩む方が多く利用していると伺いました。職業柄、よくシミを隠すコンシーラーを聞かれたりします。冷静に考えると、一生シミを隠すためのコスメを探し続けるよりも、医療の力で治る可能性のあるものはANS.のようなサービスを利用した方が、長い人生の中で考えたらコスパがいいと思います。それこそ子どもの送迎の合間にだって手軽に利用できますし、メイクをするよりも時短。ANS.に投資したほうがいいんじゃないかなと思います。
ーありがとうございます。最後に、イガリさんが思うアンスを使うメリットを教えてください!
オンラインだからこそ、本音が言えるところです。美容のことって病気ではないから、対面だと先生に悩みを聞かれても恥ずかしくて正直に言えないことがあると思います。私自身、この小さなシミが気になる!と伝えたくても、先生にそんなことで?思われたらどうしようって踏みとどまってしまうことはあるので。ANS.みたいにチャットやオンラインを挟むことで、話やすいし自分の悩みを的確に伝えられるんじゃないでしょうか。