2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
- デュアック配合ゲルは何がすごいの?
- 効果が強いなら副作用も強いの?
これを読むあなたは、そう悩んでいるかもしれません。
結論、デュアック配合ゲルは、ニキビ治療に有効な塗り薬です。抗菌作用や角質剥離作用、抗炎症作用をもちニキビ改善に高い効果が期待できます。
この記事では、デュアック配合ゲルについて、作用や副作用を詳しく解説しています。「デュアック配合ゲルの何がすごい?」と疑問に思う方は、ぜひご覧ください。
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デュアック配合ゲルとは
デュアック配合ゲルは、ニキビ治療に特化した外用薬で、2つの有効成分を配合しています。
1つ目の過酸化ベンゾイルは抗菌・角質剥離作用があり、アクネ菌を殺菌して毛穴の詰まりを防ぎます。
2つ目のクリンダマイシンは抗生物質で、アクネ菌の増殖を抑え、炎症を軽減します。
上記2つの成分が組み合わさることで、特に炎症性ニキビに高い治療効果を発揮します。ニキビ改善を目指す方にとって心強い選択肢です。
デュアック配合ゲルがすごいと言われる理由
デュアック配合ゲルは、他のニキビ用処方薬と比較して以下の特徴があります。
- 効果の速さ
- 少ない塗布回数
- 薬剤耐性リスクが少ない
それぞれ詳しく解説します。
効果の速さ
ある研究では、1日1回の使用で3週間後には炎症性ニキビが改善することが確認されています。
また、クリンダマイシンを1日2回・12週使用する場合とほぼ同程度の治療効果が、デュアック配合ゲルでは1日1回・8週で得られています。
少ない塗布回数
デュアック配合ゲルは、1日1回の塗布で効果が得られる点も魅力です。
研究によれば、デュアック配合ゲルを1日1回塗布した場合、2週間後には約半数の被験者で総皮疹が半減しました。
一方、クリンダマイシン1%を1日2回塗布した場合、同程度の効果が得られるのは4週間後です
薬剤耐性リスクが少ない
3つ目の特長は、薬剤耐性リスクが少ないことです。
薬剤耐性とは、細菌やウイルスなどが特定の薬剤に対して耐性を持ち、治療効果が得られにくくなる現象です。薬剤耐性が生じると、治療が困難になり病原菌を排除することが難しくなります。
デュアック配合ゲルは抗生物質だけでなく過酸化ベンゾイルも含まれているため、耐性菌の発生を抑制する可能性があるとされます。
デュアック配合ゲルの成分と作用
デュアック配合ゲルには、ニキビ治療に有効な2つの成分が含まれています。
- 過酸化ベンゾイル
- クリンダマイシン
それぞれ異なる働きを持ち、ニキビの改善に役立ちます。特に過酸化ベンゾイルは、その強力な抗菌効果が注目されています。
過酸化ベンゾイルは、ニキビの原因菌であるアクネ菌を効果的に抑えることで、トラブルの根本にアプローチします。
過酸化ベンゾイル
まずは過酸化ベンゾイルの作用についてです。
抗菌作用
過酸化ベンゾイルは、酸化による殺菌効果を持ち、ニキビの原因となるアクネ菌を効果的に減少させます。
アクネ菌は皮脂を栄養源として増殖し、炎症を引き起こしますが、過酸化ベンゾイルが菌を抑えることで、炎症性ニキビの改善につながります。
角質剥離作用(ピーリング効果)
毛穴周辺の古い角質を剥がすことで、毛穴の詰まり(角栓)を防ぎます。
毛穴の詰まりは白ニキビや黒ニキビの原因となるため、毛穴の詰まりを防ぐことでニキビの発生を抑える効果が期待できます。
皮脂分泌のコントロール
過酸化ベンゾイルは皮脂分泌を減らす効果も期待でき、毛穴に皮脂がつまった状態が改善されるでしょう。
クリンダマイシン
クリンダマイシンは、リンコマイシン系の抗生物質で、炎症性ニキビに対して効果を発揮します。
アクネ菌の増殖抑制
アクネ菌を増殖させないことで、炎症を引き起こすリスクを減らします。赤みや腫れを伴う炎症性ニキビの悪化を防げるでしょう。
抗炎症作用
炎症を引き起こす化学物質の生成を抑え、ニキビ周辺の赤みや痛みを和らげます。
他の成分との相乗効果
過酸化ベンゾイルやアダパレン(レチノイド)と組み合わせることで、より効果的なニキビ治療が可能です。
特に、クリンダマイシンは短期間で炎症を抑える役割を果たし、過酸化ベンゾイルと併用することで耐性菌のリスクを軽減すると言われています。
デュアック配合ゲルの効果
デュアック配合ゲルはニキビを短期間で改善できる外用薬です。過酸化ベンゾイルがアクネ菌を殺菌し、ニキビの進行を止めます。
クリンダマイシンの抗炎症作用により、既に炎症を起こしているニキビの鎮静化が可能です。
角質剥離作用で毛穴詰まりを解消し、新しいニキビの発生も予防します。
さらに、炎症を早く抑えることでニキビ跡を残しにくいのもメリットです。
デュアック配合ゲルが適用の肌トラブル
デュアック配合ゲルを使用することで、以下のような肌トラブルの予防や改善が期待できます。
- 炎症性ニキビ
- 毛穴の詰まり
- ニキビ跡の発生予防
- 毛穴の詰まりが原因の肌トラブル
それぞれについて詳しく解説します。
炎症性ニキビ
デュアック配合ゲルは特に炎症性ニキビ(赤ニキビ)に有効です。
過酸化ベンゾイルがアクネ菌を殺菌し、クリンダマイシンが増殖を抑制します。2週間から3カ月程度の継続で効果を実感しやすいです。
毛穴の詰まり
デュアック配合ゲルの角質剥離作用は、下記のような働きを持っています。
- 毛穴に詰まった皮脂や古い角質を除去し、角栓の形成を防ぐ
- 白ニキビや黒ニキビができる前に予防
鼻や顎など、特に毛穴が詰まりやすい部位に使用することで、トラブルの発生を抑えられるでしょう。
ニキビ跡の予防
抗菌作用がニキビの進行を抑えるため、皮膚の深部へのダメージが軽減されます。
抗炎症作用が赤みや腫れを抑えることで、真皮層に炎症の影響が及ぶことが防がれ、色素沈着やクレーター跡になる前にニキビを改善しやすいでしょう。
毛穴の詰まりによる皮膚トラブル
デュアック配合ゲルは主に尋常性ざ瘡(ニキビ)に使用されますが、軽度の皮膚炎や毛穴の詰まりが原因となる下記のようなトラブルにも用いられる場合があります。
- 軽度の赤みを伴う皮膚の炎症
- 皮脂分泌が多いことによる毛穴トラブル
ニキビ以外のトラブルに使用する場合でも、医師の診断を受けてから使用してください。
デュアック配合ゲルの副作用
過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンの作用が強いため、ニキビ改善の効果が高いとされていますが、その分副作用も生じます。
- 副作用の皮膚症状
- 使い始めは刺激を感じる
ここでは、デュアック配合ゲルの副作用について解説します。
副作用の皮膚症状
デュアック配合ゲルの主な副作用には、以下のような皮膚症状が挙げられます。
- 乾燥
- かゆみ
- 赤み
- 皮むけ
上記の症状は、皮膚の古い角質を取り除く過程で起こるもので、乾燥や皮むけが見られることがあります。
また、薬剤が皮膚に浸透し、アクネ菌を殺菌し角質を剥がれやすくする過程で、一時的に赤みやヒリヒリ感を感じることがあります。
特に使用開始直後は薬による刺激がでやすいので、症状が気になる場合は無理をせず、早めに医師に相談してください。
使い始めは刺激を感じる
デュアック配合ゲルを使用し始めたばかりの頃は、皮膚が薬剤に慣れていないため、刺激を感じやすいことがあります。
初めて使用する際は、少量を使って肌の反応を確認することをおすすめします。
もしヒリヒリ感が強い場合は、塗布後すぐに軽く洗い流すと、刺激がやわらぐでしょう。
また、副作用が長引いたり、症状が悪化したりする場合は、使用を中止し、速やかに医師に相談してください。
デュアック配合ゲルの注意点
デュアック配合ゲルは薬効が強いため、副作用のほかにも注意すべきポイントが5つあります。
- 脱色に注意
- 冷蔵保存
- 目や粘膜への接触を避ける
- 妊婦・12歳未満の子どもは使用しない
- 併用する薬剤に注意
安全な利用のためにも、必ず守りましょう。
脱色に注意
デュアック配合ゲルは過酸化ベンゾイルを含むため、脱色作用があることに注意が必要です。
髪の毛や衣服、寝具に付着すると、白い色に変色したり、脱色する可能性があります。
生え際や眉をカラーリングしている場合、薬剤が付かないように注意深く塗布しましょう。
冷蔵保存
デュアック配合ゲルは、使用前後の保存温度にも気を配る必要があります。
最適な保存温度は2℃〜8℃のため、冷蔵庫内で保存するのがおすすめです。
冷蔵庫で保管し、使用の都度取り出すようにしてください。
目や粘膜への接触を避ける
デュアック配合ゲルは強い刺激性があるため、目や粘膜への接触を避けることが必要です。
目に入ると、痛みや充血、涙が出るなどの症状が現れ、最悪の場合は視力に影響を及ぼす可能性があります。
目に入ってしまった場合は、すぐに大量の水で洗い流してください。
デュアック配合ゲルを塗布する際には、顔周りや目元に薬剤がつかないように気を付けましょう。
妊婦・12歳未満の子どもは使用しない
デュアック配合ゲルは、妊娠中の方や12歳未満の子どもには適していない薬です。
妊娠中の使用については、治験データが十分でないため、安全性が確立されていません。
妊婦の方は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用するよう推奨されています。
また、12歳未満の子どもへの使用も安全性が確立されていません。
子どもの肌は敏感であるため、刺激により肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。
併用する薬剤に注意
デュアック配合ゲルと併用することで問題が生じる薬剤は特に定められていません。
しかし、以下の薬剤との同時使用は、薬の効果が相殺されたり、増幅して皮膚に負担をかける可能性があるため、避けた方がよいとされています。
エリスロマイシン含有製剤
抗生物質であるエリスロマイシンは、デュアック配合ゲルの抗菌効果に干渉し、効果が低下する可能性があります。
末梢性筋弛緩剤
たとえばスキサメトニウム塩化物水和物などは、神経筋遮断作用が強まる可能性があるため、併用に注意が必要です。
外用スルホンアミド製剤
同じ箇所に併用すると、一時的に皮膚が変色するリスクがあります。そのため、スルホンアミド製剤を併用する際は注意が必要です。
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まとめ デュアック配合ゲルは医師の診断の下に使用しましょう
デュアック配合ゲルは、赤ニキビの早期改善、ニキビ跡の予防、炎症の軽減に優れた効果を持つ外用薬です。アクネ菌を殺菌しつつ、炎症を素早く抑える作用があるため、特に炎症性ニキビに悩む方に適しています。
- なかなかニキビが治らない
- 少しでも早くニキビを改善したい
そんな方は、デュアック配合ゲルでのニキビ治療をご検討ください。
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