2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。ANS.クリニック院長。
この記事を読んでいるあなたは、
- 夏のシミ治療について知りたい
- 最近シミが気になり始めたので、治療に関する情報を集めている
- 自分のシミの種類が知りたい
上記のように考えているかもしれません。
シミは、一度気になると目につくので、すぐにでも治療を始めたいと思うかもしれません。
しかし、夏のシミ治療はシミを増やしてしまう可能性もあるので、いくつかの注意点があります。
では、夏のシミ治療では、どんなことに気をつけるべきなのでしょうか。
この記事では、夏のシミ治療の注意点と、シミ治療の特徴やシミの種類、シミ治療のタイミングや方法を紹介します。
夏のシミ治療で失敗しないための情報を網羅した記事なので、今後のシミ治療の参考にしてください。
最後に、便利で手軽なオンライン診療のシミ治療も紹介するので、シミが気になっている人はぜひ読んでくださいね。
夏のシミ治療の注意点は?
夏のシミ治療で最も気になることは「紫外線」ですが、治療に影響はあるのでしょうか。
シミ治療と紫外線の関係性について、詳しく解説しますので、これからシミ治療をしようと考えている人はぜひ参考にしてください。
シミ治療には紫外線が厳禁
レーザーなどによるシミ治療後のデリケートな部分に紫外線があたると、色素沈着になりやすく、新しいメラニンが湧き出しやすい状態になります。
また、治療後の敏感な肌に紫外線を浴びることで、肌荒れを引き起こす可能性もあります。
もしも、夏などの紫外線が強い季節にレーザーでのシミ治療を行う場合は、レーザー治療後の紫外線対策を怠らないことが大切です。
特に夏の時期は紫外線も強いため、屋外で過ごす機会の多い方は、念入りな日焼け対策を心がけましょう。
シミ治療の適切なタイミング
夏は、紫外線によって肌がダメージを受けやすいため、レーザーやケミカルピーリングなどの肌への刺激が強い治療は避けた方が無難です。
肌負担を軽減するためには、秋や冬など、1年通して紫外線が少ないタイミングでの治療をおすすめします。
また、シミ治療の後は、一時的に肌に赤みが出たり、腫れたりする場合があります。
大事な予定がある前の治療は避けて、リスクの少ない、計画的な治療を行いましょう。
1年を通したシミ治療の注意点
シミの治療では、日焼け対策が必須で、特に治療後の敏感な肌には念入りなスキンケアが必要です。
治療を受けた部位に摩擦を与えないことはもちろん、保湿を徹底し、いつも以上に入念なケアを行いましょう。
肌状態が敏感なときはシミができやすい状態でもあるので、治療後のシミはもちろん、新たなシミを作らせないためにも、肌を守るケアをおすすめします。
また、スキンケアだけでなく、帽子やサングラスなど紫外線から身を守るアイテムを使用し、皮膚の保護に努めましょう。
夏のシミ治療には紫外線に注意が必要。シミ治療の適切なタイミングは紫外線の影響を受けにくい時期がおすすめです。
紫外線の多い季節は外用薬(塗り薬)や内服薬(飲み薬)でのシミ治療がおすすめ
紫外線の多い季節のシミ治療は、外用薬や内服薬など、紫外線の影響を受けづらい治療法がおすすめです。
レーザーや光治療などの機械で行う治療法は、効果がわかりやすい反面、肌状態が敏感になるため、紫外線によるダメージも気になります。
副作用やダメージを考慮すると、季節によって治療法を使い分けることが、長期的にみて効果的であると考えられます。
外用薬や内服薬は、1年通してできるシミ治療なので、レーザー治療との併用もおすすめです。
シミ治療の種類
シミの治療には、さまざまな方法がありますが、シミへのアプローチ方法が異なります。
主な治療方法としてレーザーや、外用薬と内服薬があるので、治療の内容や期待できる効果を見ていきましょう。
レーザーによるシミ治療
レーザー治療は、肌の表面や深部に存在しシミの原因となるメラニン色素に対して集中的な熱エネルギーを与えることでメラニン色素を破壊し、シミにダイレクトにアプローチします。
シミや色素沈着の原因はさまざまですが、主な要因としては、紫外線の影響や加齢によるメラニン色素の過剰な生成によるものです。
レーザー治療は、この過剰なメラニン色素に対して働き、シミや色素沈着を薄くするか、完全に取り除くことができます。
一般的にレーザー治療は安全であり、治療後は、皮膚の表面にわずかな赤みや腫れが生じる程度です。
外用薬(塗り薬)によるシミ治療
外用薬によるシミ治療は、皮膚に薬を直接塗布することで、シミや色素沈着を改善する治療法です。
外用薬は、メラニン色素の生成や蓄積を防ぎ、シミを薄くしたり、褪色を促進する効果が期待できます。
- ハイドロキノン
- トレチノイン
- ビタミンC誘導体
これらの成分でできた外用薬を、シミ部分に直接塗布することで、シミや色素沈着にアプローチします。
トレチノインなどは、肌の皮剥けなどの副反応が起こる場合がありますが、通常は自然におさまることがほとんどです。
内服薬(飲み薬)によるシミ治療
内服薬によるシミの治療は、体の内側からシミの原因にアプローチするため、顔や体全体のシミへの効果が期待できます。
- 費用が手頃
- 痛みがない
- 手軽に治療できる
薬によって効果が変わるので、シミの種類や濃さなど、肌状態に合わせて医師が適切な薬を処方します。
近年、ドラッグストアやネットなどでも購入できて便利な反面、医師でない一般人がシミの状態によって使い分けることは困難なので、市販薬は効果を感じづらいというデメリットはあります。
シミの種類別の治療方法
シミの種類によって適切な治療法があるので、間違った治療により、効果を感じなかったり悪化させてしまったりする場合もあります。
代表的なシミを例に、主な治療法を紹介しますので、参考程度に見てみてください。
老人性色素斑(日光性色素斑)
1.外用薬
ハイドロキノンやトレチノインなどを使用した治療で、メラニンの生成を抑制し、シミを薄くする効果が期待できます。
2.内服薬
ほとんどの場合、外用薬と内服薬を併用し、シミ治療を進めていきます。
内服薬は、効果を実感するまでに多少時間がかかりますが、手軽で継続しやすい特徴があります。
3.レーザー治療
老人性色素斑(日光性色素斑)を薄くしたり、除去したりするのに効果的な治療法で、色素斑に対して高エネルギーのレーザー光を照射し、シミを改善します。
4.ケミカルピーリング
皮膚の外側を剥離することでターンオーバーを促進し、シミや色素沈着を薄くしたり除去したりする治療法です。
一般的には酸を使用し、皮膚表面の古い細胞を除去しますが、程度によって異なるピーリング剤を使用します。
そばかす(雀卵斑)
そばかすの治療法は、老人性色素斑とほぼ同じ治療法が用いられます。
しかし、そばかすは日本人やアジア人の肌でよく見られる色素沈着の一種で、遺伝的要因も大きく関係しています。
そのため、治療で完全に取り除くことは難しい場合もあり、治療の効果は個人によって異なります。
肝斑
1.外用薬
ハイドロキノンやアゼライン酸など、メラニン色素の生成を抑制する外用薬を使用して、肝斑を治療します。
他の治療法も同様ですが、肝斑の度合いによって、治療に使われる外用薬は変わります。
ネットなどで購入し、自己判断で治療してしまうと、悪化させることもあるので注意しましょう。
2.内服薬
肝斑は、紫外線からの影響だけでなく、ホルモンバランスによっても引き起こされます。
そのため、体の内側からの治療の効果も期待でき、他の治療と併用されます。
また、内服薬による治療は、今後できる可能性のある肝斑にも効果的であると考えられているので、予防目的でも処方されます。
3.レーザー治療
特定の波長のレーザー光を照射することで、肌のメラニン色素を分解し、肝斑を治療します。
ただし肝斑は通常のレーザー治療では刺激によりかえって悪化することがあるため、レーザー治療を行う場合でもレーザートーニングといって低フルエンスの照射に留めることが一般的です。
※「低フルエンス」とは、比較的低いエネルギー密度でレーザーを照射すること。
炎症後色素沈着
治療法は、老人性色素斑と似ていますが、炎症後色素沈着特有の治療法として「ダーマペン」があります。
小さな針で微細な穴を作りながら、有効成分を含んだ美容液やセラムを肌に浸透させる方法で、色素沈着の改善だけでなく、肌の再生を促進する効果も期待できます。
そのシミは肝斑かも?間違った治療でシミを悪化させないために
肝斑は、顔の両側に左右対称に発症し、目の下を縁取るように現れる特徴があります。
老人性色素斑などのシミとは治療法も違い、判断を誤ると、反対に症状が悪化する可能性もあります。
シミ治療を複雑化させないためにも、正しい知識を身につけ、シミの種類に合った治療法を選択しましょう。
肝斑とは?
肝斑とは、メラニン色素の産生が活発になることで発生するシミで、肌の色素沈着によってできる斑点です。
主な原因は、遺伝的要素やホルモンバランスの変化、強い紫外線を浴び続けることなどが挙げられます。
特に女性はできやすく、妊娠や生理周期の変化、ホルモン治療によって引き起こされることもあります。
肝斑の治療には外用薬や内服薬
一般的に、肝斑の治療はトレチノインやハイドロキノンなどの外用薬、トラネキサム酸やビタミンCの内服薬からスタートします。
肝斑の大きさや濃さに適した薬を医師が処方し、経過をみながら治療していきます。
薬の組み合わせや、薬の継続期間などによって治療の効果が変わるので、薬は医師の診断を受けて使用しましょう。
肝斑とシミやそばかすが混在しているケースも
肝斑の下にシミが存在していたり、同じ場所にそばかすがあったりと、複雑な治療が必要なケースもあります。
シミの種類は見分けるのが難しく、ネットなどの情報のみで判断すると、治療を長引かせるかもしれません。
本気でシミをなくしたい、シミ治療をしていきたい場合は、医師に診断してもらうことをおすすめします。
シミの種類に合わせた適切な治療法を選ぶことが重要です。
シミの種類を知るためにまずはオンライン診療からはじめてみませんか
夏のシミ治療で失敗しないことはもちろん、シミの種類に合わせて治療することは、シミへ早期に対処するためには重要です。
間違ったシミ治療は、シミをなくせないだけでなく、シミを悪化させることもあります。
自分の肌にあるシミの種類を知り、適切に対処していくことで、肌悩みは改善するでしょう。
まずは気軽にシミの種類が知れて、手軽に治療ができるオンライン診療から、シミ治療を始めてみませんか?
オンライン診療のANS.(アンス)は、伴走型の美肌治療サービスを提供し、シミだけでなくあらゆる肌悩みが解決できる場所を目指しています。
ANS.は空いた時間にサクッと診察が可能
オンライン診療のANS.では、24時間、好きな時間に診察が開始できます。
忙しい人でも、隙間時間に診察が受けられるので、治療の負担が軽減します。
時間がないからと、ドラッグストアやネットで薬を購入していた人も、サクッと受診し、薬が受け取れるのです。
通院時間も待ち時間もないので、治療にかかる時間が大幅に削減できることも、ANS.の魅力です。
ANS.は好きな場所に薬を配送
指定した住所へ薬を配送できるので、受け取りやすい場所に薬をお届けします。
会社でも自宅でも、都合のよい場所で受け取れるので、治療を継続しやすいでしょう。
また、薬は1種類からでも配送でき、追加や変更もネットで完結します。
定期しばりなどもないので、気軽に始められて、いつでも解約できます。
ANS.はチャットで気軽に診察
診察は、チャットで気軽にできるので、自分のタイミングで落ち着いて症状が伝えられます。
気になることはなんでも相談できるので、対面による診察よりも、気楽に治療ができるのです。
また、独自のサービスであるHADA相談室を設置し、診察に関することはもちろん、美肌に関するあらゆる相談がいつでも無料でできる環境を用意しています。
ANS.で無料の肌診断を受けてみませんか
「自分のシミの種類が知りたい」
「シミが気になっているけれど、治療までは…」
シミに悩んでいる人は、まずは肌診断がおすすめです。
肌診断では、今の肌状態に関する数個の質問に答えるだけで、シミの種類を予想します。
また、そのシミに合った薬も紹介しているので、これからのシミ治療のイメージもできます。
シミが気になっている人にはきっと役立つ診断なので、ぜひ気軽に受けてみてくださいね。
夏の紫外線の影響を受けにくい秋や冬が適切なタイミングとされています。
レーザーやケミカルピーリングなどの治療後に強い紫外線に当たると、色素沈着が起きやすく、肌荒れのリスクが高まります。
施術に比べて手軽で費用が手頃であり、痛みがない治療方法です。ただし、医師の診察と指導が必要で、自己判断での治療はリスクとなる可能性があります。
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