2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。
- 思春期ニキビは放っておけば治るの?
- 何度も繰り返してしまうのは仕方ないこと?
- 正しいケアと、やってはいけないケアが知りたい
この記事を読んでいるあなたは今、上記のように考えているかもしれません。
10代の肌に多い思春期ニキビは、多くの人が一度は通る悩みです。しかし、自己流のケアを続けて悪化させたり、ニキビ痕が残ってしまったりするケースも少なくありません。
そこでこの記事では、思春期ニキビができる原因やできやすい人の特徴、正しいケアとやってはいけないNG習慣までくわしく解説します。大人ニキビとの違いや、保護者ができるサポートにも触れていますので、気になっている人はぜひ参考にしてください。
思春期ニキビとは?特徴をわかりやすく解説
思春期ニキビとは、主に10代の頃にできるニキビのこと。一般的には小学校高学年から症状が出始め、中学・高校生の頃にピークをむかえます。
成長とともにホルモンバランスが安定する20歳前後には、自然と落ち着いていくのが特徴です。ただし、人によっては治らずに長引いたり、大人ニキビへと移行したりすることもあります。
思春期ニキビは、おでこや鼻まわりなど皮脂の分泌が多い部分にできやすい傾向があります。白ニキビ(初期段階)から赤ニキビ(炎症)へと進行していき、悪化すると膿をもったり、ニキビ痕が残ったりすることもあるため、軽いうちの正しいケアが大切です。
思春期ニキビができる主な原因
思春期ニキビの最大の原因は、成長期に分泌量が増えるアンドロゲン(男性ホルモン)による、皮脂の過剰分泌です。
10代は身体が大きく成長する時期で、アンドロゲンの分泌が活発になります。このホルモンが皮脂腺を刺激することで、皮脂がどんどん作られるようになります。
過剰に分泌された皮脂は毛穴に詰まりやすく、そこに皮脂をエサにするアクネ菌が増殖すると、炎症が起こってニキビへと進行します。
つまり思春期ニキビは、「ホルモンの増加 → 皮脂の過剰分泌 → 毛穴の詰まり → アクネ菌の増殖」という流れで発症するのが基本です。
思春期ニキビができやすい場所
思春期ニキビは、皮脂腺が多くあつまる部分にできやすいのが特徴です。具体的には以下のような場所が挙げられます。
- おでこ(額)
- 鼻
- 頬
- あご
特におでこから鼻にかけてのTゾーンは皮脂の分泌がさかんで、思春期ニキビが集中しやすい場所です。また、皮脂腺の多い背中や胸元にできることもあります。
思春期ニキビができやすい人・できにくい人の違い
同じ思春期でも、ニキビがたくさんできる人もいれば、ほとんどできない人もいます。この違いには、いくつかの要素が関係していると考えられます。
ニキビができやすい人の傾向としては、以下のようなものが挙げられます。
- 皮脂の分泌が多い脂性肌(オイリー肌)の人
- 毛穴が詰まりやすい肌質の人
- 生活習慣(睡眠不足・偏った食事など)が乱れがちな人
- 皮膚をこする・触るなどの刺激が多い人
皮脂の分泌量や肌質には体質・遺伝的な要素も関わっているため、「ケアをしていてもできやすい」という人がいるのも事実です。
ただし、できやすい体質であっても、正しいケアや生活習慣によって悪化を防ぐことは十分に可能です。「体質だから仕方ない」とあきらめず、できる対策から取り入れていきましょう。
思春期ニキビは必ずできるもの?
「思春期になったら必ずニキビができるの?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、必ずしも全員にできるわけではありません。
思春期ニキビのできやすさには、前述のとおり皮脂の分泌量や肌質、生活習慣などが関わっています。皮脂の分泌が比較的少ない人や、肌質的に毛穴が詰まりにくい人は、思春期でもニキビがほとんどできないこともあります。
とはいえ、思春期は誰しも皮脂の分泌が増えやすい時期です。程度の差はあれ、多くの人が経験する肌トラブルだと考えておくとよいでしょう。
思春期ニキビはいつか治る?
思春期ニキビは、成長にともなってホルモンバランスが安定してくると、自然と落ち着いていくケースが多いといわれています。一般的には20歳前後で皮脂の分泌が安定し、症状が和らいでいきます。
ただし、「いつか治るから」と放置するのはおすすめできません。炎症が悪化したり、つぶしてしまったりすると、ニキビ痕(クレーターや色素沈着)が残ってしまうことがあるためです。一度残ったニキビ痕は、セルフケアだけで元に戻すのが難しい場合もあります。
将来の肌のためにも、「自然に治るのを待つ」のではなく、今あるニキビを悪化させないケアを早めに始めることが大切です。
思春期ニキビと大人ニキビ・吹き出物との違い
同じ「ニキビ」でも、思春期ニキビと大人ニキビ(吹き出物)では、できる原因やできやすい場所が異なります。
| 思春期ニキビ | 大人ニキビ(吹き出物) | |
|---|---|---|
| 主な原因 | 成長期のホルモン変化による皮脂の過剰分泌 | ストレス・睡眠不足・乾燥・生活習慣など複合的な要因 |
| できやすい年代 | 10代 | 20代以降 |
| できやすい場所 | おでこ・鼻などのTゾーン | あご・口まわり・フェイスラインなどのUゾーン |
| 肌の状態 | 皮脂が多い脂性肌に多い | 乾燥をともなうこともある |
なお、「吹き出物」はニキビと同じものを指して使われることが多い言葉ですが、一般的には大人になってからできるニキビを吹き出物と呼ぶ傾向があります。
このように、思春期ニキビは皮脂のコントロールが対策の中心になるのに対し、大人ニキビは生活習慣や保湿などの内側・外側からのケアが重要になる点が大きな違いです。
思春期ニキビの正しいケア方法
思春期ニキビは、毎日の正しいケアによって悪化を防ぐことが期待できます。ここでは、基本となる3つのポイントを解説します。
洗顔のポイント
思春期ニキビ対策では、余分な皮脂や汚れを落とす洗顔が基本となります。
ただし、「皮脂が多いから」とゴシゴシ洗ったり、1日に何度も洗ったりするのは逆効果です。洗いすぎは肌のバリア機能を低下させ、かえって皮脂の過剰分泌を招くこともあります。
洗顔は朝晩の1日2回を目安に、洗顔料をよく泡立て、泡でやさしく包み込むように洗いましょう。すすぎ残しがないよう、ぬるま湯でしっかり洗い流すことも大切です。
保湿のポイント
「皮脂が多いから保湿はいらない」と思われがちですが、思春期ニキビでも保湿は欠かせません。
肌が乾燥すると、肌はうるおいを守ろうとしてさらに皮脂を分泌してしまうことがあります。洗顔後は、油分の少ないさっぱりとした保湿剤でうるおいを補いましょう。
ニキビができやすい人は、「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された、毛穴を詰まらせにくいスキンケア製品を選ぶと安心です。
生活習慣で気をつけたいこと
思春期ニキビは、スキンケアだけでなく生活習慣も大きく関わります。次のような点を意識しましょう。
- 十分な睡眠をとる(睡眠不足は皮脂分泌の増加につながります)
- バランスのよい食事を心がける(脂質や糖質のとりすぎに注意)
- ストレスをためこまない
なお、特定の食べ物がニキビに直接影響するかどうかは医学的に結論が出ていませんが、成長期の体づくりのためにも、栄養バランスの整った食生活を基本にすることが大切です。
思春期ニキビを悪化させるNGケア・習慣
よかれと思って続けているケアが、かえってニキビを悪化させていることもあります。以下のような行動には注意しましょう。
- ニキビを手でつぶす・触る……雑菌が入り炎症が悪化し、ニキビ痕の原因になります
- 洗いすぎ・ゴシゴシこする……肌のバリア機能を壊し、皮脂の過剰分泌を招きます
- 前髪やマスクで肌をこする……摩擦の刺激がニキビを悪化させます
- ほおづえ・無意識に顔を触るクセ……手の雑菌が肌に移りやすくなります
- 枕カバーやシーツを長く替えない……皮脂や雑菌が付着した寝具との接触が、肌への刺激や毛穴詰まりにつながります
- 睡眠不足・夜更かし……ホルモンバランスが乱れ、皮脂分泌が増えます
特に「気になってつい触ってしまう」「自分でつぶしてしまう」という行為は、ニキビ痕を残す大きな原因になります。できるだけ触らず、そっとしておくことが悪化を防ぐポイントです。
思春期ニキビを繰り返してしまうのは仕方ない?
「ケアしているのに、何度も同じところにニキビができてしまう」と悩む人も多いでしょう。
思春期は皮脂の分泌が活発な時期のため、一つのニキビが治っても、また別のニキビができやすい状態が続きます。これはある程度は仕方のないことで、決してケアを怠っているからというわけではありません。
ただし、「繰り返すから仕方ない」とあきらめてしまうのも考えものです。繰り返しできるニキビを放置すると、炎症やニキビ痕が増え、肌全体の状態が悪化してしまうこともあります。
セルフケアを続けてもなかなか改善しない、繰り返し悪化するという場合は、医療機関で適切な治療を受けることで、繰り返しにくい肌の状態を目指せる場合があります。一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談しましょう。
思春期ニキビに親ができるサポート
思春期ニキビは、本人にとって見た目の悩みやコンプレックスにつながりやすいデリケートな問題です。あるアンケートでは、子どもはニキビを「恥ずかしい」「自分に自信が持てない」と感じている一方、保護者は「特に心配していない」と考えているという、認識のズレも報告されています。
保護者ができるサポートとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 正しいスキンケアの方法を一緒に確認する……自己流の間違ったケアを防げます
- ニキビができにくい洗顔料・保湿剤を選んであげる……「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された、毛穴を詰まらせにくい製品がおすすめです
- 生活習慣(睡眠・食事)を整えるサポートをする
- 悩みを否定せず、話を聞いてあげる
- 症状が続くときは、一緒に医療機関の受診を検討する
子どもは一人で悩み、ネットの誤った情報をもとに間違ったケアをしてしまうこともあります。小さなサインに気を配り、必要なときに手を差し伸べることが、何よりのサポートになります。
繰り返す思春期ニキビは医療機関への相談がおすすめ
セルフケアを続けてもよくならない、繰り返し悪化してしまう思春期ニキビは、医療機関への相談がおすすめです。
ニキビは「皮膚の病気」のひとつであり、近年の治療は大きく進歩しています。以前は炎症した赤ニキビへの治療が中心でしたが、現在は赤ニキビになる前の初期段階(コメド)から治療できる薬も登場しています。
市販薬でのケアにも一定の役割はありますが、症状や肌の状態に合った薬を選ぶには専門家の判断が必要です。医療機関であれば、一人ひとりのニキビの状態に合わせて、外用薬や内服薬などの処方薬で治療を進めることができます。
「ニキビくらいで受診していいのかな」とためらう必要はありません。ニキビ痕を残さないためにも、軽いうちの早めの相談を検討してみてください。
思春期ニキビの治療ならオンライン診療のANS.(アンス)
「皮膚科に行く時間がない」「忙しくて通い続けるのが大変」という方には、オンライン診療のANS.(アンス)がおすすめです。
そもそもANS.とは?『ANS.』は、日々忙しい現代人に向けて、手軽で便利なオンライン診療を行っている伴走型のオンライン美肌治療サービスです。
スマホ1台だけで、診察から処方、処方薬の配達までが完結。予約不要で診察を受けられるので、隙間時間でも利用できます。
診察は、チャット形式で気軽に相談可能。自分のタイミングで落ち着いて相談ができます。
ANS.には、決まったセットやプランなどはありません。一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドの処方を医師が行っています。
なお、お薬は1種類から配送可能で、定期しばりはありません。いつでも解約できます。
また、HADA相談室ではお薬の処方についてはもちろん、スキンケアの指導も行えます。
まずは、自分の肌が今どのような状態にあるのかを知ることが大切です。肌診断は無料で試せますので、繰り返す思春期ニキビにお悩みの方は、ぜひお気軽にご活用ください。
運営参考サイト一覧
「ANS.magazine」では信憑性と正確性のある情報をお届けするため、下記サイトを参考に記事を作成しています。
