ニキビ

ニキビはうつる?タオルや枕で感染する説の真相とアクネ菌の正体を解説

  • ニキビは人にうつるのか知りたい
  • タオルや枕の共用でうつらないか心配
  • ニキビがうつったと間違えやすい症状を知りたい

この記事を読んでいるあなたは今、上記のように考えているかもしれません。

そこでこの記事では、ニキビが本当にうつるのか、タオルや枕などの共用で感染するのか、そしてうつったと間違えやすい症状について解説します。

ニキビへの不安をすっきり解消できる内容ですので、気になっている人はぜひ参考にしてください。

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結論|ニキビは人にうつる病気ではない

はじめに結論からお伝えすると、ニキビは人から人へうつる病気ではありません

ニキビのある人に触れたり、同じタオルを使ったりしても、それが原因で相手にニキビができるわけではないのです。

インフルエンザや水ぼうそうのような感染症は、ウイルスや特定の細菌が体の外から入り込むことで広がります。一方ニキビは、もともと自分の肌にある皮脂や菌のバランスが崩れることで発症するもの。外から「もらう」性質のものではないため、うつる・うつされるという考え方自体が当てはまりません。

とはいえ、「家族で同じ時期にニキビが増えた」「人と接触したあとに肌が荒れた」という経験から、うつったように感じてしまうこともあります。なぜそう見えるのか、まずはニキビの原因菌から順番に見ていきましょう。

そもそもニキビの原因「アクネ菌」とはどんな菌?

そもそもニキビの原因「アクネ菌」とはどんな菌?

ニキビを語るうえで欠かせないのが「アクネ菌」の存在です。名前から悪者のように思われがちですが、その正体を知るとニキビがうつらない理由がよくわかります。

アクネ菌は誰の肌にもいる常在菌

アクネ菌は、ほぼすべての人の肌に普段から存在している常在菌です。特定の人だけが持っている菌ではなく、肌が健康な人の毛穴の中にも当たり前にすみついています。

もともと肌を弱酸性に保ち、ほかの有害な菌の増殖を抑えるという役割も担っており、肌にとって必ずしも悪い菌ではありません。

つまり、ニキビのある人と接触したとしても、相手はすでに自分のアクネ菌を持っているため、「新しく感染する」という状況にはならないのです。これがニキビがうつらない最大の理由です。

アクネ菌が増えてニキビになる仕組み

では、なぜニキビができるのでしょうか。きっかけは菌そのものではなく、毛穴の詰まりにあります。

皮脂が過剰に分泌されたり古い角質がたまったりすると、毛穴の出口がふさがれます。アクネ菌は酸素の少ない環境を好むため、詰まった毛穴の中は格好のすみかとなり、皮脂を栄養にして増殖。その過程で出される物質が毛穴のまわりを刺激し、赤みや腫れといった炎症を引き起こします。

ポイントは、アクネ菌が増えること自体が問題なのではなく、毛穴が詰まって菌が増えやすい環境ができてしまうことが本質だという点です。だからこそ、ニキビ対策は「菌をうつさない・もらわない」ことではなく、毛穴環境を整えることが中心になります。

タオル・枕でニキビはうつる?シーン別に検証

ここからは、多くの人が気になる具体的なシーンについて、うつるのかどうかを一つずつ見ていきます。

同じタオルを使うとうつる?

結論として、同じタオルを使ってもニキビがうつることはありません。前述のとおりアクネ菌は常在菌なので、タオル越しに菌が移ったとしても新たなニキビの原因にはならないからです。

ただし、衛生面では注意が必要です。湿ったタオルを使い回すと雑菌が繁殖しやすく、肌のバリア機能が低下しているときに刺激となって、ニキビを悪化させる一因になることはあります。うつる心配というより、清潔なタオルを使うこと自体が肌にとって望ましいと考えておきましょう。

枕やシーツでうつる?

枕やシーツも、ニキビがうつる経路にはなりません

ただしこちらも衛生面では見逃せません。枕カバーには皮脂や汗、古い角質がたまりやすく、放置すると雑菌の温床になります。頬や顎にニキビができやすい人は、肌が長時間触れる枕カバーをこまめに替えることで、悪化を防ぐ環境づくりにつながります。

スマホ・コスメ・メイク道具の共用は?

スマホの画面やメイク道具も肌に触れるものですが、これらを介してニキビが「感染する」ことはありません。

ただし、皮脂や汚れが付着したスマホを頬に当て続けたり、汚れたメイクブラシを使い続けたりすると、肌への刺激や雑菌の付着につながります。コスメの共用は衛生上おすすめしませんが、これはニキビがうつるからではなく、肌トラブル全般を避けるためと理解しておくとよいでしょう。

キスやスキンシップでうつる?

パートナーとのキスやスキンシップでニキビがうつることもありません。

「親密な時間のあとに肌が荒れた」と感じる場合、それは菌の感染ではなく、肌同士の摩擦やひげ・皮脂による物理的な刺激が原因と考えられます。接触によって一時的に肌のバリア機能が低下し、もともとあったニキビが目立ったり悪化したりすることはあっても、うつったわけではないのです。

なぜニキビが「うつった」ように見えるのか

うつらないはずなのに、なぜ「うつった」と感じる場面があるのでしょうか。主な理由は2つあります。

同じ環境・生活習慣が重なるから

家族や恋人など、近しい人と同じ時期にニキビが増えると、つい「うつった」と感じてしまいます。しかし実際には、同じ食生活、似たような睡眠リズム、共通のストレス環境など、生活習慣を共有していることが背景にあるケースがほとんどです。

特に家族の場合は、皮脂の分泌量やニキビのできやすさに関わる体質が似ていることもあり、たまたまタイミングが重なって見えるのです。

接触による摩擦や刺激で悪化するから

肌と肌が触れ合うことで生じる摩擦や、ひげ・手指による刺激も、ニキビが「うつった」ように見える一因です。

これは菌が移動したのではなく、刺激によって肌のバリア機能が一時的に弱まり、もとからあったニキビが悪化する現象です。新しくうつったのではなく、すでにある肌の状態が変化したと考えると理解しやすいでしょう。

ニキビがうつったと間違えやすい症状

ニキビがうつったと間違えやすい症状

「人にうつった気がする」というケースの中には、そもそもニキビではない別の症状が混ざっていることがあります。なかには本当に人にうつるものもあるため、見分けが大切です。

マラセチア毛包炎(カビが原因のブツブツ)

マラセチア毛包炎は、カビ(真菌)の一種であるマラセチア菌が毛穴で増えて起こるブツブツです。見た目がニキビとそっくりで、胸や背中、額などにポツポツと同じような大きさの発疹が並ぶのが特徴です。

ニキビ治療の薬では改善しにくく、抗真菌薬が必要になることがあるため、ニキビだと思ってケアしてもよくならない場合は、この可能性を考える必要があります。

口唇ヘルペス・単純ヘルペス

唇やその周りに水ぶくれやピリピリした痛みを伴うできものがある場合、ニキビではなくヘルペスウイルスによる症状の可能性があります。

ヘルペスはニキビと違って人にうつるウイルス感染症です。タオルの共用やキスで広がることがあるため、唇まわりに繰り返しできる・痛みやかゆみが強いといった場合は、自己判断せず皮膚科を受診しましょう。

とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひは、細菌が皮膚に感染して水ぶくれやかさぶたができる症状で、かいた手を介して体のあちこちや人にうつるのが特徴です。子どもに多く見られますが、大人にも起こります。

ジュクジュクと広がる、かゆみが強いといった場合はニキビとは異なるため、こちらも医療機関での確認が安心です。

これらは皮膚科で見分けてもらうのが安心

マラセチア毛包炎やヘルペス、とびひは、見た目だけでニキビと区別するのが難しいことがあります。自己判断で市販のニキビ薬を使い続けても改善せず、かえって悪化してしまうこともあるため、いつものニキビと様子が違うと感じたら、皮膚科で診てもらうことをおすすめします。

ニキビにまつわるよくある誤解

ニキビにまつわるよくある誤解

最後に、ニキビについて広まりがちな誤解を整理しておきます。

「うつる」以外にも、ニキビには次のような思い込みがよく見られます。

  • ニキビは清潔にすれば治る → 洗いすぎはかえって肌を乾燥させ、皮脂の過剰分泌を招くことがあります。1日2回、朝夕にノンコメドジェニックテスト済みの洗顔料を用いて洗顔するので十分です。
  • ニキビは潰せば早く治る → 自分で潰すと炎症やニキビ痕の原因になりやすく、おすすめできません。
  • 大人になればニキビは自然に治る → ホルモンバランスや生活習慣が関わる大人ニキビは、放置で改善しないことも少なくありません。
  • 市販薬だけで十分 → 市販薬で一時的に落ち着くこともありますが、ニキビの根本的な治療には医師が処方する薬のほうが適しているケースが多く、繰り返す・悪化するニキビは医療機関への相談が改善への近道です。

うつるかどうかを心配するよりも、こうした正しい知識をもとに自分のニキビに合ったケアを選ぶことのほうが、ずっと大切です。

ANS.magazineでは美肌ケアの参考としてお薬の情報を掲載しております。ANS.で取り扱いのあるお薬や在庫状況については、別途お問い合わせください。

うつる心配より大切なのは正しいニキビ治療

ここまで見てきたとおり、ニキビは人にうつる病気ではありません。タオルや枕、接触を過度に気にする必要はないのです。

それよりも大切なのは、自分のニキビの状態に合った治療を選ぶこと。ニキビは放置したり間違ったケアを続けたりすると、痕が残ってしまうこともあります。繰り返すニキビやなかなか治らないニキビは、医療機関で適切な診断と治療を受けることが、改善につながると考えられます。

セルフケアで改善しないと感じたら、早めに専門家へ相談してみましょう。

内部リンク:ニキビは皮膚科に行くべきか/ニキビの治療は皮膚科とオンライン診療どちらがおすすめ

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ニキビは長期戦になりやすいからこそ、無理なく続けられる環境で治療することが大切です。まずは自分の肌の状態を知ることから始めてみてください。

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記事の監修者
竹村 昌敏
ANS.監修医 2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。 その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。

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