2008年高知医科大学医学部卒業。初期研修後都内の大学病院麻酔科入局。
その後、整形外科へ転科。2015年から医療×ITのスタートアップに参画し医療監修を務める。医療×IT分野の執筆多数。 医療×ITを美容医療に導入するべくANS.の立ち上げに参画。
『食べたい』という執着がふっと消えて、食事の主導権を自分が握り始めた感覚。今まさに実感しているのではないでしょうか。
でも、この「慣れてきた時期」こそ、ただ数字を減らすだけではない、将来の自分を助けるための「質の高い減量」について一緒に整理していきましょう。
オンラインクリニック「ANS.(アンス)」
1ヶ月経過した「今」こそ見直したいこと
「最近、あまりお腹が空かなくなった」
「前ほど食べなくても平気になってきた」
そんな風に感じている方、多いのではないでしょうか。まずはここまで続けてこられた自分をしっかり認めてあげてください。
一方で、「食べられないから、とりあえずあるもので済ませよう」「お粥やゼリーだけでいいや」と、食事の内容が少しずつシンプル(悪く言えば、偏りがち)になっていませんか?
実は、この「ただ食べない」という状態が続くと、体の中では少し困ったことが起きている可能性があります。
なぜ「食べないだけ」はいけないのか
食欲が落ちているとき、私たちの体はエネルギーを補うために、脂肪だけでなく「筋肉」も分解してエネルギーに変えようとしてしまいます。
「体重が減っているならいいじゃない」と思うかもしれませんが、筋肉は私たちの体で「エネルギーを燃やす工場(基礎代謝)」の役割を果たしています。その工場が小さくなってしまうと、理想の状態に近づいたその先のステップでも、エネルギーを消費しにくい状態になります。
せっかく頑張っている今だからこそ、
ただ数字を落とすだけのダイエットから、理想のシルエットをデザインするステージへ。
あなたの若々しさや活力を支える『工場(筋肉)』を維持していくことは、理想の状態を長くキープするための、大きな鍵(キー)となります。
みんなが誤解しやすいポイント
ここでよくある勘違いが、「筋肉を守るために、しっかり筋トレしなきゃ!」と意気込んでしまうことです。
もちろん運動も素敵ですが、体が栄養不足の状態でハードな運動をしても、効率は上がりません。
実は、筋肉を守るために最も効率的で、かつ意外と見落とされがちなのが
「材料を送り込むこと」
つまり、タンパク質を意識して摂ることです。
意外と知られていないのですが、「食べない努力」よりも「必要なものを選んで食べる工夫」の方が、必要な手段を選んでいる意識が働いて心理的な負荷も減り、続けやすくなります。
捉え直しの提案:手のひらで管理する「栄養の軸」
「何グラム食べなきゃ」という難しい計算はいりません、今日から手放して大丈夫です。
まず、自分の「手のひら」を見てみてください。
1食につき、指を含まない「手のひら1枚分」のタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品など)を摂る。
これだけで、あなたの体内の工場(基礎代謝)は守られやすくなります。
もし、食欲や状況に合わせて選ぶなら、こんな基準で考えてみませんか?
<生活に合わせて、選んでみよう!>
- しっかり食べられそうな時:赤身のお肉や、お魚、鶏むね肉
- あまり食欲がない時:お豆腐、納豆、卵、ギリシャヨーグルト
- 忙しくて準備が大変な時:コンビニのゆで卵、カニカマ、サラダチキン

まとめ:今日から「一品」だけ変えてみる
完璧にバランスの取れた定食を目指さなくても大丈夫です。
大切なのは、「今の私の食事、工場(筋肉)の材料は足りてるかな?」と、一度立ち止まって考えてみること。
今、手のひら1枚分のタンパク質を選ぶその優しさが、半年後、鏡の前で自信を持って微笑むあなたを作ります。一生モノの『選ぶ力』を、今ここで身につけてみませんか?
食欲がない日は無理をせず、でも「これなら食べられそう」というタンパク質を一つだけ選んでみてください。あなたらしい理想のスタイルを支える、心強い習慣になります。この調子で、一歩ずつ進んでいきましょう。

